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第74話『…げっ』

俺は今日、学園近くの城下町を歩いているところだ。

もちろん一人でだ。最近はこういうところに買い物に来れていなかったことを考えると感慨深いところがあるかもしれないな。


…許可?もちろんとってねぇ!無法地帯だぜ!ヒャッハー!


もちろん俺はそういうキャラじゃないです。


すると、ある人から話しかけられた。


「…アウリスか?久しぶりじゃないか!」

「く、クロード王子だ」


…そう、俺はあのめんどくさい人に会ってしまったのだ。

クロード王子って、クラス別対抗戦でマルクが倒した、あのクロード王子なのである。


「ははは、クロードでいいよ。まさか君とここで会うとはね」


ははは、じゃねえよイケメンが!

さぁこのイケメン、勝手に外に出ている俺をどうするつもりなのかな。


「ちょうど、君に話しておきたいことがあったんだよね」


あれ?クロード王子って俺と会うたびキャラ変してない?

偽物?かなぁと思ってかけらの反応を見るが特に異常はなかった。


「どうせだったら近くにいいところがあるんだ、時間は空いてるかい?」

「あ、空いてるが…」


さあ俺のことをどうするつもりなんだい?

密告するのかい?しないのかい?

どっちなんだい!


…なんて言ってる暇はないですね。


________


そこはとある密室の部屋、俺はクロード王子と対面式で座っていた。

どうやらここは飲食店らしいのだ。


「何か頼むかい?」

「クロードのおごりだったら食う」

「アウリスは凄いなぁ」


俺だって、逆に上司とかにおごらせている奴いたら見たいもん。

そう思うのは無理ないもん。


「…まあいいよ」

「言質は取ったからな」


俺はさっそくメニューを開くと、様々なメニューが記載されていて、どれも興味を惹かれるものだった。特に気になったのは...


「じゃあ俺はクリームを使った甘焼きで」

「…」

「ど、どうした?」


…まさか駄目だったか?

金持ってなかったんか?

…いやそれはおかしいわ


「…いや、まさか君がそんな風なものを頼むとはね、ちょっと意外だったよ」

「…いや人が頼んだものにケチつけるなよ」


まぁ確かに、俺が頼んだものは、今のJKがいたらすぐにSNSに発信してそうだもん。

だとしても否定するのは違くない?


「…まぁいいさ、本題に入らせてもらうよ」

「分かった」


ここから先は俺も真剣モードだな。


「君はさ、何か奴らの情報を握っていないかい?」

「奴ら?」

「そう、闇暗組織(ダークネスサイド)についての情報をね」


知るわけねぇじゃん。

俺だぞ?聞く相手間違えているだろ。マルクの方が知ってるぞ。


「…名前くらいは」

「そうか、その組織のボスは、どうやら聖なるしずくに対しては強く反発するんだ」

「聖なるしずくか?どっかで聞いたことがあるような…」


ハルトたちが探しているものだったっけ。

一体それが何の関係があるんだ?


「聖なるしずくは、この世界に対する敵対反応をみなしたもののみに反応する。だから、こういう組織のボスを摘発することには適しているってわけ」

「実際そうでもなさそうだろ」


何だそれ、だとしたら一気に人数出てきそうでよりややこしくなりそうじゃん。


「…まぁ頭の中に入れてくれればいいよ」

「分かった…あ、頼んでいる物来た」


オーダー品を楽しみながら、今日はとりあえず帰ることにした。

ちなみにクロード王子のおかげで、俺が何か言われることはなかった。

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