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閑話

この話はアウリスに恋をするモブ女子の話である。

私は一人の男子生徒に恋をしています。

その人は侯爵家の人で青髪が特徴的、目的を果たすためには手段を問わない人で...入学式で見かけたときに一目惚れしました。


その方はアウリス・クロドネス様です。


友達と恋バナをする時、その方の名前を挙げるのはタブーというルールが制定されているという話を聞いた時、少し驚きました。


皆さんは見る目がありあせん!実に誠実な男性だというのに...


私は授業を受ける時、アウリス様のできるだけ近くに座っています。

本当なのであれば隣に座りたいのですが、お隣は弟であるマルク様が、最近ではヴォルティオール様が座っているのでこうするしかありません。


あぁ、今日もアウリス様を見るだけで悩みが消されます。


話しかけられたら…でも私にはそんなことができる勇気がありません。


…そんなことを考えていたら…意識が…


ここで私の意識はなくなりました。











気づけば私は保健室にいました。

…授業中に意識を失うなんて


「大丈夫か?授業中に意識を失うなんて運がないな」


少し首を動かすとアウリス様がそこに立っていました。


「...しっかし、運んできたはいいけど先生がいないな」


やれやれと首をかしげるアウリス様は...美しいです。


「そ…その、ありがとうございます。アウリス様は...」


アウリス様は本当に優しいお方ですねと言おうとしたところで遮るようにアウリス様が喋った。


「呼び捨てでいいぞ、セレナ嬢」

「そ、それでは…アウリス…でよろしいでしょうか?」


それで構わないぞ?と微笑みながらこちらを見つめるアウリス様。

周りを見渡しても本当に先生は教室の中にいない。


「...寒いか?」

「...どうしてわかったんですか?」


そう、私は目覚めた時から少し肌寒いと感じていた。アウリス様はこのようなことに気づいていらしたとは…

すると一つの張り紙が目に飛びついた。


『教師の許可なく魔法の使用は禁ずる』


その張り紙を見た時のアウリス様は少しめんどくさそうにしていました。

するとアウリス様は魔法を放つ準備を…


「...仕方ない」

「か、勝手に魔法を使うのは」


やめたほうがいいですよと言おうとしたとき、またしてもアウリス様が遮るように喋った。


「...()()()()()()()()


アウリス様と二人きりの教室は...魔法関係なしに暖かったことを覚えています。

実に誠実な男性(笑)

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