第63話『この景色』
新章がスタートいたしました。
これからは新しいパソコンで作業するので時間がかかる可能性がありますね。ごめんなさい。
…休み明けの学校ってどうしてこうもつらいんだろうな
俺は休みが明けて学園に行っていたのだが、やはりめんどくさくなってきた。
マルクたちも行っているのだが気に食わない。
もっと休んでいたいのだが、成績もあるし休むことができない...
「...休みたい」
俺はそう言うことしかできなくなっていた。
俺は教室の中に入るとヴォルティオールが俺の横に歩いてきた。
「おはようございますアウリスさん!今日もいい天気ですね!」
と笑顔で俺に話しかける。
結構な美少女が話しかけて来たもんだからちょっと驚いてしまった。
「あ、あぁ。今日元気だなヴォルティオールは...」
ちょっとどもってしまった。
さすがにコミュニケーション能力がないわけではないが、俺自身はそんなに経験があるわけじゃない。ましてやプライベートで女性と話すことはなかった。
「...そろそろ授業始まるぞ?」
「ありがとうございます、お隣失礼しますね」
と俺の隣に座ってきた。
するとクラスメイト達がこちらを憎悪の目で見つめてきた。
「ヴォルティオールさんが…」
「どうしてあの狂人に…」
そこのやつ、狂人は失礼だぞ。
するとマルクも遅れてやってきたのだが、なんだかものすごい目でこちらを見つめる上に、何かしゃべっている。その声は聞こえることはない。
「…ヴォルティオールさん、お兄様に取り付いて…お兄様は...僕のものだから…」
とマルクがしゃべっているうちに授業が始まった。
授業が終わり、昼休みになったので廊下を散歩していた。
俺は3階に位置しているところを今歩いているため、とても景色が美しい。
そこから吹き込まれる風が…とにかく気持ちいんだぁ…。
「アウリスさんは気持ちよさそうに景色を見ますね」
「この景色が…美しいからな」
そう、この言葉は本当だった。
この景色は...どこか見惚れるところがあった。
前世ではこういった景色とかを見る機会はなかったためかちょっと感動していた。
「私も、美しいと思っています」
「だが悲しいよな、こんな景色を壊そうとするやつがいるんだからな」
そう言うとヴォルティオールが俺の隣に歩いて口を開く。
「...アウリスさんがいれば、この景色は守られます」
「そ、そうか…」
俺のことを正義のヒーローと勘違いしているのか分からないが、少なくともこの景色が守られていることを願っている。何だか闇暗組織という輩もいるらしいが、まぁ日を置いて倒すとして…
「…私は信じています」
そういいながらヴォルティオールはどこかへ行ってしまった。
誰かを信じて動く彼女の姿が、この時の俺にとってはとても美しく、とても儚い姿だった。
次はいつ投稿できるのだろうか…
取りあえずブクマ押して待っててください。