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第59話『アウリス対デルク①』

俺は今日、変な夢を見た。いつもみたいな映像を見ているだけで記憶を思い出す的なやつじゃない。何か…今日は縁起が悪いな、殺される夢を見たんだ。

俺が魔法の打ち合い…接戦を演じて最終的に殺されるという夢。


…いや俺まだ殺されたくないんだが!?


勝手に夢の中で死なないでくれるか?

と思っていたらマルクが心配してくれたようで俺に話しかけてくれた。


「大丈夫ですか?お兄様結構うなされていましたけども…」

「いや、ちょっぴり変な夢を見たくらいだな」


流石にマルクに知られたくはない。

知られたら間違いなく心配されると思ったからだ。


「…大丈夫だ、取り敢えず今日は帰る準備をしなければならないだろ?」

「そうですね…、もう明日ですもんね」


寂しいですねとマルクは言う。


「そうだな…」


そう思いつつ、俺は空を見つめていた。

すると、急に空が()()()()()()()












俺の名前はデルク、ボスから通知が来た。


【アウリスの情報がまとまった、顔写真とともに乗せておく】


その写真は、道案内をしてくれたガキと同じだった。

まさか自分はもうすでにアウリスに出会っていたのだった。

ボスからの通知はまだ来ていた。


【それとマルクという小僧も殺せ、あの二人は我々の計画を邪魔する厄介者だ。】


という知らせ、アウリスと同等の力を持つものがまさかもうひとりいるとは思わなかった。


「…腕がなるじゃねえか、とにかく、この町にいることは分かった」


男は杖と剣を手にし、空中にそれを掲げて唱える。


「全てを創り、全てを壊すもの、今舞い降りよ、神器召喚(アルティ・サモン)


そう唱えた瞬間、空は暗黒に包まれた。











…どうしてこうなってん。

空が暗黒に包まれている状態さ。笑うしかないよな?


「お兄様、まずは戦闘態勢に…」

「待て」


戦おうとするマルクを止める。流石にあんなやばいやつを相手するわけにはいかない。

もしあいつを倒そうと考えるのであればそれは自殺者、死にたいんだったら勝手にどうぞ。


「どうしてですか!」

「…」


俺は答えない。普通に考えろ!

死ぬぞ!


多分マルクも察したのだろう、それ以上何も言うことはなかった。

すると空から神々しい杖が舞い降りてきた。


「…これは」

「多分、相手の武器だ」


すると地面が揺れ始め、見たことのある大柄な男が一瞬見えた。


「…迷子になってた人がやったんかい」


するとこちらに気付いたのか男はこちらにゆっくり近づき


「…貴様がアウリスだな、ようやく見つけたぞ」

「…どうも」


あまり嬉しくはない。マルクは少し固まってしまっている。


「俺の名はデルク、NO.1の地位にいる者だ。アウリス、貴様と戦うことを楽しみにしていたぞ」

「NO.1!?」


マルクは驚いていただろうが俺は別の意味で驚いていた。

…いやいや俺はそういう戦闘狂じゃないのよ、と

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