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第58話『お兄様』マルクside

僕の名前はマルク、今日は大好きなお兄様と一緒に町を歩くことになりました。


「色々なものが売っていますね」

「そうだな」


お兄様の隣で歩くだけでも幸せです。

お兄様は…ずっと僕の隣にいてもらいたいです…


「お兄様、僕はあそこの服屋に行きたいです」

「服か、確かにほしいと思ってたんだよな。じゃあ行くか」

「はい!」


お兄様は…やはり優しいです。


僕はお兄様と一緒に服屋さんに入っていきました。

お兄様は何を買うかで悩んでいました。


「お兄様、どうしたんですか?」

「いや、どの服がいいのか悩んでだな」

「せっかくなので僕が選んであげますよ!」


と少しわがままをと思っていましたが


「いいのか?ありがとな」


と言ってくれました。本当にいいのかと聞いてみたところ、「マルクだったら俺に一番似合いそうなのを選んでくれそうだから」と言っていました。そういうところも大好きです…。


というわけなのでお兄様の服を選んでいます。お兄様は何を着ても似合います。だからこそ僕も悩んでしまいますが、何とか服を選ぶことが出来ました。


「お兄様、持ってきました。その服は…」


お兄様はいろいろな服を持っていました。何のためでしょうか…


「あぁ、せっかくマルクが選んでくれているのだから、俺もマルクに似合う服を持ってこようと思ってな。駄目だった…か?」


そんな事を言ってくれたらもっと好きになっちゃうじゃないですかー!!!

と僕は言いたかったのですが、お兄様は善意でしてくれているのだと言うことを自分に言い聞かせました。


早速僕の持ってきた服をお兄様は来ています。試着室ではお兄様は今頃向こうで…

僕がそう思っているとお兄様は試着室から出てきました。お兄様は黒をメインとしたコーデをしていて、つい自分は


「…かっこいいです」


と呟いていた、いつもだったら「ありがとな」と笑い飛ばすお兄様なのですが、今日は「あ…ありがとう、着てみてよかった」と顔を赤らめながら返事していました。


僕もお兄様の持ってきてくれた服を試着室で着ましたが、お兄様は服を選ぶセンスもあるようです。僕が試着室から出るとお兄様は顔を手で隠しながら「…似合ってる」と言ってくれました。流石にそこまでされると僕まで恥ずかしくなってしまうのですが…


結局選んだ服は全部買いました。


その後は様々なところを歩きました。お兄様は僕の歩幅に合わせて歩いてくれているのがよく分かります。そういった気遣いも…大好きです。


結局1日中大好きが止まらなかったマルクだった。

ほぼおまけ回みたいなものです。

普段マルクがどのようなことを考えながら生活しているのかがこの話でわかります。

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