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第49話『その後』

俺は倒れてしまったヴォルティオールの容態を確認していた。いろいろな先生にも確認してもらったのだが原因はよく分かっていないそうだ。とにかく本人が起きるのを待つだけという状況になっている。


「ヴォルティオール…」


誰もが神に祈るだけというそんな状況。


そんなときだった。ベッドからバサッとヴォルティオールが目覚めたのだ。


「…ここは?それに先生まで」

「俺の部屋だ、お前の体調を見てもらっていたんだ」


と周りをキョロキョロ確認した後、胸に手を当てて


「そうですか…私は、自由になったのですね」


と呟いていた。


「まだやることがあるんじゃないか?」


そうだ。まずは心配かけた先生方への謝罪を…


と言おうとしたのだが何故か俺はヴォルティオールに抱きしめられていた。


「…アウリスさんはこの状況をすべて把握していたのですね」


と言っていた。何のことだ?俺はまじで今日は…あ!

マルクと仲良くできたのか!じゃあ安心だ。


「…取り敢えずヴォルティオールは大丈夫そうなので先生方は…もう時間も遅いですし」


と言って取り敢えず先生を部屋から退出させて部屋に二人きりという状況を作った。

いくらヴォルティオールだといえ女性と二人きりなんて…いや闘技場の一件であったわ。


「…今の体調はどうだ?」

「今はすこぶるいい感じです!」

「そ、そうか…」


なんかすごく元気そうで良かった。


「…そうだ、マルクとは…仲良くなれたか?」

「マルクさんとはもっと仲良くなれる気がします!」


お?作戦が成功しているじゃないか!夜まで寝込んで考えたかいがあるよ。


「それは…うれしいな」

「はい!」


そう笑顔で言うヴォルティオール。そんな俺は作戦が大成功したことを噛み締めながら寝た。

そういえばマルクはとても疲れた表情で俺の布団に潜り込んできた。しかもヴィルシスに関しては一週間くらい元気がなかった。












その街はとても田舎だった。そんな田舎には似合わない長髪美女が宿で休んでいた。


「…アウリス、あの闘技場で出会った青年もアウリスだった。しかも同じ青色の髪…もしかして…」


とマリアはあの闘技場で出会った青年のことを考えていた。マリアは幼少期にした約束を果たすためにアウリスを探すたびに出ているのだがなかなか見つからない。


「いや…別人の可能性もあるし…」


とあのときであった青年のことをアウリスと断定するのに苦戦している。


「…それでも私は、()()()()()()()()()


そう思いながら眠りにつく恋する乙女なのであった。

取り敢えずこれで一区切りです。新章『蘇る記憶』、ぜひ楽しみにしてください。

50話に到達することができたので閑話とか作っちゃうかもです。

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