第39話『2学期』
夏休みが終わり、予定よりも3週間くらい遅くに学校がスタートした。何故こんなにも遅くから始まったかと言うと王都が襲撃された事件があったからだ。世間は少し長い間話題にしたが学校が無事再開するとその話題を口に出すことはなかった。そしてアウリスは…
「学校行きたくな〜い…」
駄々をこねていた。
「駄目ですよ、今日から学園に行かなければならないのですから」
「もう一回王都を攻撃してくれ…」
まさかこんな早く学園がスタートするとは思わないじゃないか。
「そろそろ行かないと遅刻しますよ…」
朝からマルクが起こしてくれているのだが本当にありがたい。母親みたいだな
「遅刻だけは駄目だぁ…すまん、準備する」
そうマルクに告げ、制服を着た。久しぶりに来た気がする。
校舎に到着した。完全に回復していた。
むしろこれまでよりもきれいになっていた。新しく作り直したんか?
学園の中もマジでピッカピカだ。エゲツねぇ…。まるで私立の高校見学に来た気分だ。いや何度も登校はしてるけどな!
教室の中もピッカピカだ。なんでぇ?
「みんな学園に登校したときに驚いたと思うが、これは魔法によるものだからな」
先生はそう言っていた。すげぇな、魔法。魔法で解決できるんだったらもうなんでもアリなんじゃないか?と思ったがそんなに簡単だったら今頃ヤバいことになってるだろうな。
席に到着する、相変わらずマルク以外は俺の隣に来ようともしない。時間が立つと何だか教室が騒がしくなっていた。
「今日は転入生が来ているらしい、入っていいぞ」
転入生の紹介だそうだ。2学期のシーズンになると必ず起きるもんだな。
ガララと扉が開く音がしながら入ってきた人物はすぐさま注目を集めた。
「私はデノス・ヴォルティオールと申します、以後お見知りおきを」
教室中はヴォルティオールの容姿、佇まい、その他を見てざわついていた。とんでもない銀髪美女だったからだ。
(デノス・ヴォルティオール…?何だそのかっこいい名前!!!)
「ヴォルティオール、空いている席に座ると良い」
「分かりました」
俺がかっこいい名前に酔いしれている間に席に移動しているみたいだ。
「…よろしく、あなたの周りかなり席空いてたけど」
「あ…よろしく」
ヴォルティオールさんは俺の右隣に来たようだ。こうして俺はまた注目を集めていくのであった。
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