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第35話『マルク対ラインハルト』

第1試合一番最初の試合はマルクが出場するそうだ。席ってどこなんだろうなぁ…


「席を探しているのかい?この闘技場は選手専用の座席があるんだ、ついて来て」

「これは親切に」


そうして階段を上がっていく、かなりキツイ。そうして階段を上がっていくと一つの扉が見えた。


「ここだよ、階段長かったけど疲れた?」

「…むっちゃ疲れました、あなた誰なんです?」


すごい感じの良さそうなやつが来た。学校のクラスだと優等生の位置づけだな。


「僕の名前はマルコ、これでもこの国の王子様なんだけどね」

「王子様ですか、よろしくお願いします」

「固いなぁ、普通に喋ってもいいよ」

「それじゃあ遠慮なく」


まさかの王子様と喋っていたのか、それにしては金持ちのボンボンという感じじゃないな。


「どこに座っても構わないよ」

「王子さん、のどが渇いたんですけど…」

「それだったらあの人達に申し付ければ飲み物や食べ物、色々と出てくるからね」

「すいません、水ください」

「かしこまりました、少々お待ちください」


助かった、まさかこんなに喉が渇くなんて思わなかった。


「…第1試合、見よっか」

「分かりました」


こうして、マルクの戦いぶりをみることになるのである。
















「…マルクさん、久しぶりですね」

「あん時の小僧じゃねぇか」

「ラインハルトさん、それにガルムさん、今日は敵同士になりますがよろしくお願いします」


こうして敵同士挨拶が済んだところで、両者ともに戦う準備はできている。


「第1試合!4番&15番対3番&7番!どちらが勝つのでしょうか!それでは始めましょう!開始!」


こうして第1試合最初の試合が始まったのである。


水流幻(ウォータ・エフェクト)


マルクにガルムの魔法が発動した。


「これは!溺れ…」


この魔法は相手を一時的に錯覚させることができる魔法である。


「ガルムさん、マルクさんの相手は僕がするので邪魔しないでほしいです」

「…そうか、悪かった」


そうして魔法は解除された。


「マルクさん、僕はあなたと1対1で対決したいのですがよろしいでしょうか」

「…構いませんよ、エルミーさん、邪魔しないでください」

「そうか、いいな、若いっていうのは、ガルムさん!ガルムさんは俺と1対1してくださいよ!」

「エルミーか、お前との因縁もここで終わらせたかったところだ」


とここでマルク対ラインハルト、エルミー対ガルムという構図が完成した。


「マルクさん、行きますよ」

「どうぞ、来てください」

「…水の灯火(ウォータ・ファル)


ウォータ・ファルとは、ラインハルトのみ、つまり主人公のみ使える剣術である。別名ファルシリーズ。普通の技とファルシリーズの違いは()()()であった。

技を自分の身体に染み込ませる速さ、何より循環性が高いファルシリーズなので普通の技より出すスピードが早かったのだ。なので相手は反応に遅れる、そのため防がれるであろう攻撃でも当たる確率が上がったりしたのだ。


(…早い!)


なおマルクも苦戦中だった。自分の想像したことのないタイミングで技が繰り出されるので防ぎようがなかったのだ。


剣の当たる音、それに比例して会場は大いに盛り上がった。


なおそれを選手席から眺めているアウリスは…


(遠いから何やっているのか全くわからん…)


と思っていたのだ。








(このままじゃ埒があきません…一発勝負になってしまいそうですが…)


マルクはこの状況を打開できる一撃を打てないと判断。


火の灯火(ファイア・ファル)

水流斬(ウォータ・セルド)


二人の剣がぶつかりあった。するとマルクはラインハルトよりも先に剣を当てる。剣をこだまする音がよく聞こえる。


大きな音を放ちながらラインハルトの剣を空高くふっ飛ばしたあと、その剣は地面に突き刺さった。


「…僕の負けですね、どう攻略したのです?」

「あなたの速さには驚きました、ですが規則性があったことを確認できました、それにはまず一撃当ててみないとわからないと思ったのです」

「…というと?」

「あなたの剣の持ち方ですと剣を当てられた時の対処ができない持ち方をしていると思ったのです、適度な力でいなしてみたら…この通りです!」


常人が聞けば不可能で思えるスピードで主人公のみ持つファルシリーズを攻略することができたマルクはラインハルトとの1対1を制すことができた。












「…悔しいがエルミー、おめえの勝ちみたいだな…」

「…ガルム、お前とこうしてまた戦うことができて嬉しかったぞ」


エルミーとガルムはお互いを称え合うように握手をした。


「第1試合 4番&15番ペアの勝利です!」


会場が大いに盛り上がったところで選手席にマリアがやってきた。


「もう第一試合は終わりましたよ」

「そのようね…次は私達みたいだから行きましょ」

「…おう、そうか」


こうして俺達はマリアのお陰で決勝の舞台まで駆け上がることができた。決勝のカードは、

























()()()()()()()()()()()()()()()()()


というカードになった。

エルミー対ガルムはやらないかもしれん、というかやらないですね、絶対。


書くのめんどくさかったんで決勝までスキップします。

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