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第25話『生誕祭』

ここからバトルが中心になりますね、このバトルは基本アウリスは鈍感です。

やっとスッキリした。というか改めて考えてもなんでああいう言い方しちまったんだろな。もうちょっと普通に言う事はできなかったんか、俺。


ちょっと王都の方に目をやるとなんかすっげぇ騒ぎになっているのがわかった。王の生誕祭にこんなド派手にやるのかい、少々規模デカくなりすぎないか?まあ、王の生誕祭、自分だったらもう派手にやりたいところだからな。そうしたくなる気持ちもわかるぞ。俺も会場行って楽しんでやるとするか!






















時は少し遡って、王都ではお祭りが開催されている。アウリスがトイレに抜け出したときより大盛況だった、別の意味で。なんと闇暗組織ダークネスサイドが貴族に手をかけていたりしていたからだ。だが貴族とは言えど戦えないわけではない、だが防戦一方だったのだ。


「これが貴族のドラ息子たちか!ヒャッハー!」


わかりやすく声を荒げている。


「…でもそんなドラ息子にやられたナンバーズがいるのを忘れちゃ駄目よ♡」

「そんなんは油断しすぎたに過ぎねえだろ」


3年前くらいに組織の実力者が何者かに殺されたという情報が回ってきた。


「でも、あの二人がそこまでヘマをする子には思えないの、あの子(NO.4&NO.5)達が…ね」

「しくじらなきゃ俺達でも行ける」


しくじらなきゃいけるというのは本当の話だった。いくら魔法が使えようともそこまで、正直貴族は魔法に頼っている部分が多かった。なので魔法さえ封じれば大丈夫なのだ。

そうは言っても魔法を封じるのはそう簡単にできることではない。魔法を封じるには魔法道具(アーティファクト)が必要である。勿論この組織はその魔法道具を持ってきているわけなのだが…。


「まあ俺達にはこれがある、行けるだろ」

「そうね、魔法を封じればこっちのものよ」


念の為周りを見渡すと一人の青年がいた。


「いたぜ一人のガキンチョがよ!」

「不運ってものよね」


「あ!いいところに…」


ドカッ…と大きく音がなると大男は倒れた。

たまたま握りこぶしにしていた右手にクリティカルヒットしていたようだ。


「…このおっさんってあんたの連れ?」

「そうよ、そうだけれども…あんた何者?」

「俺?俺はアウリス・クロドネス、誰か知らんがよろしくな」


(貴族の子供じゃない、どうやって倒したのかしら…)


「ところでさぁ、城の近くに行きたいんだけどさ、道教えてくんない?」


だがアウリスの言葉を聞いていないのか魔法道具を準備している。


「…アーティファクトを使うしかないようね…覚悟しなさい!この私、魅惑のクルーネに出会ったことを後悔しなさい!」


クルーネが魔法道具を発動させると結界が現れた。このエリア内だと魔法が使えないのだ。


「これでもうあなたは魔法は使えない、あなたはもうここで終わりだわ」

「何してくれてんだよ、俺城の近くに行きたいのに。それに魔法も出せないってなるとなぁ…」

「この匂いを十分嗅ぎなさい!」


すると彼女のみ使える誘惑の技が飛び交った。匂いの虜になると彼女の虜にもなる。


「…これ香水の匂いか?ちょっとセンスねえぞ、こんな事言いたくねぇが、臭えぞ」


なんとこの男、誘惑の類にかからないところか、香水の匂いとして捉え、更に駄目だしまでしてきたのだ。今までいたのだろうかこんな男、いやいない!


「早く出させてくんね?出させてくれないならこっちもやるけど」

「…嘘でしょ、私の技が効かないですって!?でもやるって言ったって魔法は使えないのよ!」

「魔法が使えないなら…」





ボカッ…





「拳を使えばいいのよ!」

(何よ何よ何なのよ…こいつ…)


そもそも魔法が効かないというのに何も表情を変えなかったところからおかしいもの…この男、化け物よ…















イヤイヤなんだこいつ!道聞けると思ったらなんかやってきやがって、魔法使えないって言うけど拳が使えるってことを分からせてやったわ!


「…あ!道聞くの忘れてたー!」


まいっか、なんか賑やかなところ進めばいいや。というか何だったんだ?まじで、こいつ。
















「多すぎますわ」

「そうですね」


走りながら会話しているのはマルクとアリシアだった。


「まさかマルク殿と戦うとは思っていませんでした」

「いえ、私もアリシア殿と戦うとは思っていませんでした」


今は王都あたりで暴れまわってる闇暗組織(ダークネスサイド)の中でも下っ端の処理に苦労している。何せこちらは2人に対して相手はほぼ無限と言っていいくらい出てくる。


「もうちょっと人が来てくれてもいいじゃないの!」

「…こういうときに来ますよ」

「誰が…」

「お兄様です。お兄様は、()()()()()


マルクは、アウリスに対して全面的な信頼を乗せていた。

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