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第19話『クラス別対抗戦③』

マルクとの甘々エピソードを増やすか…戦闘エピソードを増やすか…。

もはや人間をやめていると言っても良いくらいの戦いを繰り広げていた二人は化け物と言えるべきだろう、呼吸を忘れてしまうほどに集中していたのだ。ここでようやくクロードが口を開く


「これだけ攻撃されているというのに動きを止めるどころか僕の動きに適応している…すごいな…」


なんと相手を褒めていたのだ、その意図としては、リスペクトの意味もあったのだろうか


「相手のことを褒めている場合ですか?」


なんとマルクも喋れるほど余裕を持っていたのだ。両者ともこの均衡状態を破る一撃を考えているのだが全く持ってその一撃が来ることはない。


「だったら仕方ないですね…この作戦だけは使いたくなかったのですが…」


そう言いながら瓶を投げるが、届くことはなかった。いや、届いたは届いたのだが、クロード王子にキャッチされていたからだ


「最後にはこんな姑息な手を使おうとは…」


とクロードは言い放つ、軽蔑の目を向けている。今まで気づかなかった疲れがどっと来た。もう動けない。


「動かないか…先生に報告にでも行ってくる」


こうして決着はついた…























神雷(ゴッド・サンダー)

























発動が成功した。クロードはしてやられたのだ。クロードは確認すると指輪が光っているのがわかった。


「いつあなたは戦いが終わったと錯覚していたのですか?」

「…こんなことが…許されると…」


卑怯だと言うクロードなのだが実際クラス別対抗戦は生き残れば、そして殺しはしなければ良しなので、指輪等の持ち込みに関しては何も制限はないのだ。


「お兄様は凄いですね、こんな(ゆびわ)をくださるなんて」

「アウ…リス…が…?」


色々と質問したかったクロード王子はその場で気絶した。世紀の一戦とも言えるこの戦いは、クロード王子の一つの油断によって決着はついたのだ。









「クロード・オーディン 脱落」


そうアナウンスが流れると、歓喜するもの、困惑するもの、様々な反応があった。


世紀の一戦を制したd組はa組の生徒を次々と倒し、クラス別対抗戦の勝者が決まった。もちろんd組だった。この戦い、mvpは勿論マルク・クロドネスだったが、当の本人は納得していなかったらしい。



















〜アウリスの部屋〜


「お兄様!お兄様!」

「まぁ…その…勝って嬉しい気持ちは分かるのだが少し落ち着いてくれ」

「だって〜」


少しふてくされているようだった、こういうところは可愛らしいんだよなぁ、おっと俺は何考えているのだろうか


「…約束、忘れていませんよね」

「約束…」


『じゃあクラス別対抗戦でいい成績残せたらよしよしでもやってやる』


…あれか


「やってくれるんですよね…」

「わかったから…」


ちょっと圧に押されてしまうんだがなぁ








「よしよし、マルクは偉い、よく頑張った」


と取り敢えず頭を撫でているのだが大丈夫なのだろうか…


「えへへ…そこまで言われたら照れますよ〜」


まあ本人は満足しているからいいか…


「というかマルク、お前はいい成績どころじゃない位の成績残しただろ、これで本当にいいのか?」

「大丈夫です…むしろ、これがいいのです♡」

「そっか…」


マルクはよくわからんなぁ…




(お兄様…いいところを撫でてくださいますね…本当に大好きです♡)


とマルクは思っているのだが当然この思いはアウリスに届くことはないのであった。

まさかの一手で決着がついてしまいました。アウリスは一回も戦うことなく終わってしまいました。

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