♯0話 大北来瀬の人生
0話は主人公の今までの人生を簡単に説明したもので
主人公の性格がわかる内容です。
まだ0話はファンタジー要素はないのでいきなりファンタジーが欲しい方は
この0話をすっ飛ばしてもいいかもしれません。
1話からはがっつりと世界観が主人公に知らされます。
あらすじで大まかに知ってるかもしれませんが
ファンタジー要素が垣間見えるのは1話からだと思うので
不束者ですがどうぞよろしくお願いします。
自分はいたって普通の生活を送っている。
中高もこれといったことは起こったことはなかった。
強いてあげるなら中学の2,3年生の時に付き合って子がいたが
なにせ中学生の頃はまだ子供だったのだろう、たまに一緒に帰ったりしたがそれぐらい。
その頃の自分の思考で出来る限り相手を尊重して付き合ってたつもりだが
今になって思うと「いや、全然付き合ってるみたいなことしてね?」と。
クラスが違ったりどちらも運動部に所属してたため、学校でもたまにすれ違って
「よっ」とあいさつしたりしかできなかったし
放課後はずっと部活で終わる時間も違う、土日の休みもそんなにないし
正直付き合ってる感は今思うと薄かった気がする。
その後まあ、いろいろあって中3の受験の時期に高校がそれぞれ変わるので
それをきに別れた。
中学の時の距離でもこんな状態だった自分たちは高校になったら余計に関係が薄くなるそう思った。
その後高校ではぼちぼち過ごした。高校では色恋的な話は自分には遠い話になっていた。
別に好きになった子もいなければ、告られてもいない。
まあでも友達は程々にいたし、自分はいわゆる陰キャ、陽キャのどちらともそこそこ仲が良く
アニメや漫画はまあまあ好きだし、空気感は陰のグループの方が落ち着く。
⦅でもアニメや漫画はグッツを買ったり、
「今期のアニメは○○の作画だからいい。」「○○の声優が声やるのかサイコー!」
みたいなところまでは把握していないので、話題に上がってもアニメ自体は知ってるけど
そこまでコアな部分は知らないなーと、なんかと半端な感じになるのはあんまりヤダった。
あとTHEオタクみたいな喋り方をする奴は苦手だった。「デュフ!」、「〇〇〇ですな~」みたいな
それこそアニメや漫画みたいな。ネット上だったり友達だけの空間でやるならまだしも
普通に教室でしゃべってた時に「デュフフフフ!」と笑い出したときにはビビった。
結構大きな声で言ってたので周りのクラスメイトがめっちゃ見てた
その時の女子の何とも言えない冷えた目線は脳裏に焼き付いた。⦆
陽のグループは陰では感じられない新鮮さがあった。
テンションが高くて楽しいし、青春を謳歌してる感じがあった
⦅でも会話は「次の授業だりー」、「おいお前あの女子に教科書借りてこい」みたいなが多かったし
4割授業や部活の愚痴、2割ちょっとした世間話、2割いたずらや変な事を騒いでる
2割漫画とかの話。漫画の話はするが「○○がカッコよかった」、「次の巻まだかなー」
みたいな感じの話だった。陰のグループとは情報量が違う。
あとテンションが高すぎて ついていけない面もあって
体育の授業のバスケで勝負し、負けたチームは女子の席に荷物おいて「あ、間違えたーーww」
的なことをするそうだ。ジュースおごるとかならまだいいかと思ったけど
さすがにやってるところを見ると、明らかに戸惑って迷惑そうだった。
その席の女子はそんなに明るい方ではないが美人だったのでそういう奴に巻き込まれていた。
でも何でか陽の女子グループとかは仲良く話したりするので、そこは嬉しかった。
明るい女子というのはそれだけで魅力的なものだ。⦆
0話をご覧いただきありがとうございます。
0話はあともう一つあるのでここまで読まれた人はぜひ見てください。