登場人物
自分でもわからなくなるので、登場人物一覧。
【キルストラ公爵リシャナ・フルーネフェルト】
25歳。本作主人公の『北壁の女王』。リル・フィオレ王国国王の末の妹。やたらと肩書が多く、本人もすべて把握していない。王位継承戦争後期に、兄の片腕として活躍した戦の天才。
口調はきついが親切で面倒見がよく、優しいところがある。よく人を拾う。
ストレートの青い黒髪に澄み切ったグリーンの瞳の中性的な美人。整いすぎた顔立ちで性別不明。目は切れ長気味で、怜悧。目力が強い自覚があり、目を細める癖がある。そのため、不機嫌で気難しくみられることが多い。紋章は雪の華。領地はアールスデルス。居城はリーフェ城。
身長167センチ。新年、真冬の生まれ。
【第26代国王ヘルブラント・フルーネフェルト】
34歳。リル・フィオレ王国国王。リシャナより9歳年上の兄。王位継承戦争を勝ち抜いた、優秀な国王。
陽気な性格だが、洞察力が鋭く、隠していることも見抜かれる。弟妹をして怖い、と言わしめる男。
美麗な青年。黒に近いダークブラウンの髪に濃い碧眼をしている。父親似。
妻は異国の王女、息子が一人。紋章はライオンに剣。
身長185センチ。10月生まれ。
【バイエルスベルヘン公爵リューク・フルーネフェルト】
27歳。リル・フィオレ王国国王ヘルブラントの弟。リシャナより2歳上の兄にもあたる。
兄弟きっての変人で、本人もその自覚はある。研究者肌。情緒がない、とツッコミが入ることが多い。
栗毛にブルーの瞳をした理知的な美青年。一応武芸は学んでいるが、痩躯の男性で妹に背負い投げられたことがあるなど軍才はあまりない。紋章はフクロウに杖。
身長178センチ。9月生まれ。
【ルーベンス公爵エリアン・ファン・リンデン】
22歳。ヘルブラントの官僚の1人。主に法務関係を担っている。次男だが、家督を継いだ兄が妻子もなく急死したため、爵位が回ってきた。
ダークブロンドはやや癖毛で、青灰色の瞳をした、端正な顔立ちの青年。武術はかじった程度だが、体格はいい方。
身長180センチ。6月生まれ。
【フェール・ファン・エルヴェン】
23歳。リシャナの侍女。クラーセン伯爵家の令嬢であるが、魔術に精通しており、疎まれているところをリシャナが拾ってきた。最近結婚した。
生真面目な美女。朗らかで人当たりがよく、気が強い。栗毛にアンバーの瞳をしている。目元はきりっとしている。
身長160センチ。
【エステル・フランセン】
31歳。北壁にいるリシャナお抱えの女医。魔女でもある。妖艶な美女で、夫を亡くし、幼い息子を抱えて路頭に迷いかけているところをリシャナが拾ってきた。
金髪に淡い碧眼をしている。妖艶で豊満であるが、顔立ちがリシャナと似ているので影武者を務めたことがある。 人をからかって遊ぶこともあるが、基本的には鷹揚で優しい人物。
身長164センチ。
【ロビン・フランセン】
10歳。エステルの息子。2歳の時に王位継承戦争で父が死んだので、父親のことはあまり覚えていない。リシャナによくなついている。亜麻色の髪に碧眼のかわいらしい系の少年。
リシャナの居城で、飼い猫の世話をしている。雌猫で、白とグレーの長めの毛並み。名はヤスメイン。
身長135センチ。
【ヤン・クラウス】
30歳。仕事のできる北壁の防衛長官兼北方守備軍の副司令官。今のところ、リシャナ不在時の北壁を預かる指揮官。当時の上官の言いがかりから助けてもらった恩があり、リシャナを崇拝している。
アッシュブラウンの短髪にグレーの瞳をしたハンサム。剣の腕も一級品だが、性格の問題でリシャナ着任以前は日の目を見なかった。女性遍歴が見事であるが、仕事は真面目にしている。愛想のよい青年で朗らか。
身長187センチ。
【アントン】
38歳。空を読む魔術師で、天気予報ができるのでリシャナが重宝している。軍属魔術師たちのまとめ役。ヤンとはなんだかんだ付き合いが長いので、いらないこともいろいろ知っている。
褐色の髪に濃い青の瞳の品の良い男性。
身長176センチ。
【マース】
16歳。北方守備軍の新兵。家族が多く、軍人の道を選んだが、本当は絵描きになりたかった。父はリシャナの元で王位継承戦争を戦ったことがある。
リシャナの側で戦ううちに、彼女の側で働きたいと思い、絵描きになると言う未練は振り切っている。
そばかすの浮いた可愛らしい系の少年。
身長164センチ。
【アイリ・イングリッド・フォーセル】
30歳。北方のディナヴィア諸国連合の最北レギン王国から嫁いできた姫君。ヘルブラントの王妃。気立ての良い美女。
プラチナブロンドにサファイアの瞳を持つ姫君。リシャナに妹を勧めたことがある。
身長155センチ。
【アーレント・フルーネフェルト】
8歳。アイリの息子。母親似。リシャナになついている。淡い茶髪に青い瞳の少年。
【ニコール・デ・ラート】
25歳。リュークの妻。エヴェルス伯爵家の娘。夫のことは愛しているが、実は男装したリシャナに一目ぼれしたことがある。子供は2人とも女の子。リシャナとは同い年。
ブリュネットの女性で、整っているがそれほど美人ではない。瞳の色は黒。頭の回転の速い、気の利く女性。
身長161センチ。
【ヒルダ・フルーネフェルト】
4歳。リュークとニコールの上の娘。
【モニク・フルーネフェルト】
1歳。リュークとニコールの下の娘。
【カタリーナ・ダールグレン】
57歳。リシャナやヘルブラントの母親。ヴィルベルト2世の王妃。ライヒシュタート帝国皇帝の姪。息子たちのことは可愛がったが、娘たちのことはおおむね疎んじていた。
茶髪に緑の瞳をした貴婦人。リシャナとは系統の違う美貌の持ち主。
身長158センチ。
【ヴィルベルト2世】
故人。享年43歳。ヘルブラントの父で、彼の前の王。王妃カタリーナとの間に9人の子女をもうけたが、そのほとんどが夭折・病死・戦死しており、本編開始時点では3人しか残っていない。
本編開始の17年前、何者かに彼が暗殺されたことが、王位継承戦争の引き金となった。ちなみに、黒髪碧眼。リシャナは彼の母親に似ている。
身長182センチ。
【ロドルフ・バイエンス】
故人。享年28歳。ヴィルベルトから見て甥にあたる。王弟の息子で、母方からも王家の血を引くことから、自らの正正統性を主張し、ヘルブラントとの王位継承戦争に発展した。ヘルブラントを圧倒したことはあるが、議会がその正統性を認めなかったため、彼が王であったことは一度もない。ちなみに、ヘルブラントは2歳年下の従弟。
身長180センチ。
ここ前お読みいただき、ありがとうございます。
できるだけ、ネタバレは避けたつもりですが……たまに増えるかもしれません。
自分でつけたのに、バイエルスベルヘン公爵が覚えられない。