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第7話 報告

「遅かったな波読」


「先輩方はなんで毎回早くいるんですか」


 普通の生徒なら部活の準備をしている時間、いつもより早く生徒会室に来たはずなのに先輩の方が先についている。

 これは最早恒例なのか。


「たく、茶番は置いといて本題に入るぞ。俺はさっさと帰りたいからな」


 諸井先輩の隣には例の茶髪の人。


 カバンからパソコンを取り出しカタカタと操作をする。


「見ろ、これが例の生徒のSNSだ。そして事件の日の前日にネットで出回っていた画像がこれだ」


 そこには、先日飛び降りをした女子生徒が、自身のSNSに投稿した自分の写真。

 そして隣にはその生徒の裸の写真がある。


「原因なんて調べるまでも無かったよ。まとめサイトに取り上げられまくっていた」


「そうか。で、その犯人は」


「わからないんだよなぁこれが。ソイツのDM見てもサッパリで、最初に原因と見られる画像を投稿したアカウントも、それ以外の投稿もしていないしアカbanされる前に消えている。出会い厨からの流出でも無さそうだな」


 つまり、本人と関係のある人物によるものだということ。

 女子生徒は人間関係のもつれなどにより、ネットに晒されたことから、人生に絶望したのだろう。


「波読、そういうことだ。お前の仕事の始まりだ」


「仕事って言われましても、何をすれば良いのか……」


「わかってねぇなぁ! ……たく、今回だけだぞ」


 そう言いながら、在学している各クラスの生徒の名簿を取り出す。

 そして、俺のクラスの名簿を出し、あの生徒を指差した。

 矢峰だ。


「"テレパシー"。自分の思念を相手に飛ばすことができるのは周知のことだが、実はその逆、つまり相手の考えを察知することもできる。つまり会長の狙いはそういうことだ」


 わかったか。

 と、呆れ顔で諸井先輩はソファーに腰かける。


「本当、まだまだだなぁ。今回は見逃してやるから、明日。矢峰に協力を求めろ。しっかし臥竜もどこまでお見通しなんだよ、怖いぐらいだな」


「すみません。ありがとうございます」


「たく、諸井の野郎。えっと波読だっけ、気にすんな。今回は仕方ないってことでな。それじゃあ今日は帰る」


 茶髪の青年(そういえば名前を教えてもらっていない。名なし((かり))としておこう)は手を振りつつ、周りを警戒しながら生徒会室を出て行った。


 ……パソコン置いて行ったけど大丈夫なのだろうか?


「おやおや、報告は終わったみたいだね」


「鳳凰先輩、珍しく遅かったじゃないですか」


「いやぁ、僕はあまり好かれていないからねぇ。いなくなったの確認してから入ろうかと思っていたからさ。みんなもじきに来るよ」


 鳳凰先輩はゆっくりと黒のカバンを部屋の隅に置いて、こちらを向いた後スタスタと来て、パソコンの画面を覗き込む。


「なるほどなるほど、そういうことだったんだね。波読くん、やることはもう聞いたよね」


「はぁ、鳳凰、やっぱり聞いていたんか。本当、お前の能力はズルい」


「当たり前だよ。それに使えるモノは全部使わないと。さて、波読くん、少し待ってて」


 と、さっき諸井先輩が出した名簿を全てコピーし、それから何人か蛍光ペンで線を引く。


「これくらいかな。ちょっと多いけど頑張って。あぁ、これはかなり大切な物だから厳重に取り扱ってね」


 俺はそれをファイルに入れ、大事に自分のカバンに押し込んだ。

※ここから下はネタ成分を多量に含むクレクレの茶番です。



ブクマ、評価をするとこの作品にポイントが付きます(ブクマ2ポイント、評価2~10ポイント。なろうにユーザー登録をするとできます)。


総合ポイントが高いとなろうのランキングに載り、多くのなろう利用者の目に触れます。


そしてランキング上位になると「人気」の二文字に目をつけた出版社が作者の所に「書籍化打診のお知らせ」を送り、それを読み欲に目の眩んだ作者が出版社と契約すると、その小説は書籍化され書店に並びます。


その後、小説が売れると更に金になると踏んだ出版社はコミカライズやアニメ化を考えるでしょう。


この頭おかしい作者による変な小説を、絵が上手なのにこんなヤツと組まされた、かわいそうな絵師様に書いて頂いた挿し絵の入った書籍で読みたい方、

俺のせいでこのわかり難い小説を漫画にさせられたコミカライズ担当の方の悲鳴が聞こえてくる、本作品のコミカライズ版を読みたい方、

何かめっちゃ動いてやたらイケボな主人公や、なぜか力が入った、ヒロイン達の声優様方の歌われるキャラソンを聞きたい! という精神ヤバめな方々は、この欲にまみれた私の駄作に清き2~12ポイントをお入れください。


高評価であるほど、それらの可能性が上がります。


以上、評価ハイエナ野郎の茶番でした。

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