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人狼と少女  作者: 冬忍 金銀花
第2章 シベリア紀行

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第29部 モンゴル紀行 終章(エストニアへ向けて)


 1937年(昭和12年)8月14日 モンゴル


*)クライの覚醒


 三浦教授、麻美、石川、館長、館長の父、ターニャ、ルカ、クライ の8人


 翌朝、みんなは館長さんの部屋に集まる。今後の対応を協議する。


「ウランバートルからイルクーツクに戻り、シベリア鉄道でモスクワまで移動してエストニアまで逃げるで、よろしいですか」


「または、ウランバートルから車で西に向かい、ロシア軍を攪乱して、どこかのシベリア鉄道に乗車して、エストニアまで逃げる、かですが」


 イルクーツクは危険だろう、と言う事で、ウランバートロから西へ逃げる事にした。行程は約1000kになりそうだ。ターニャさんが意見をいう。


「ウランバートルから車でロシア軍を攪乱しつつ北に向かい、イルクーツクの東にウラン・ウデがある。ここが近いしロシア軍も、まさか、東に逃げるとは思わないかもしれません」


ウラン・ウデは、イルクーツクの東になるが、イルクーツクに行く途中になる。ロシア軍の監視が厳しいかもしれなが、1000K以上になる車よりも確実だろうと、決定した。ここは、大きな街だからホテルもある。ホテルが目的かも知れぬ。



 逃避行のルートが決まる。霧たちの銃撃戦の事は知らない。ウラン・ウデには、用心の為に夕方の少し暗くなった頃に着くようにした。ホテルの予約は館長さんとターニャさんが先行して行っている。全員無事にホテルへ着いた。


 可笑しいだろうが、トラックの穴は目張りしておいた。トラックの穴は夏用に最適!と高く処分が出来た。屑鉄価格の2倍程度だったようだが。


 翌朝は疲れていたので全員お寝坊さんになる。10時過ぎになり全員の服を買いに行くことになった。ヨレヨレ以上に穴があったり焦げがある。少し酷いようだ。2組に別れて出発して昼過ぎにホテルで集合した。


 シベリア鉄道の予約は、ルカさんが担当した。念を入れて3回、3組で予約を入れる。夕方前の列車に全員が無事に乗込めた。


 イルクーツクには夜になる。息を潜めて閉じこもる。少しばかりの夜食を持ち込んでいたのがとても良かった。綺麗な景色の云々は書けない。誰もが景色を見ないのだから。


 ロシア兵の見回りが行われる。4人で汽車の前から後から巡回していた。


「おい!見つからないのか。この列車も外れだな」

「個室は全部見たから後は、一般客車だけだ」

「今日は、やけに外国人が多いから参るよ」

「8人の容疑者だろう? 何処にも居ないぜ!」


 ロシア兵は汽車から降りていく。8人はそれぞれの部屋で胸をなでなでする。とりあえず今晩はゆっくりと眠れる。館長は酒を取だし皆にすすめた。


「さ、朝食に行こう!」


シベリア鉄道には、3つの食堂車が適宜配置されている。金持ちと貧乏人。どちらでもいい、と思う人間用に3つだ?!


 西洋パブでは、金持ちと貧乏人と入口が2つある。中は同じパブだが、同じ料理と酒でも、単価の金額は違う。日本では有り得ないがとにかく違うのだ。


 不審に思われないよう、男と女のペアで組む。見張りが居るかもしれないから、全員が揃って食事には行かない。また、すべてが他人行儀に振る舞う段取りにしている。高い料理は頼めない。んん~、いつでもステーキが食いたい。ビールも朝からは出ない!! ウェイターは、「お酒はご注文されますか?」と言うのだが。

 


 シベリア鉄道でモスクワまで無事に移動できた。


 モスクワに着き、1937年9月から、1916年9月に飛ぶ。たまたまの転生先が、1916年9月だ。

 1916年9月には、霧たち3人が居る。合流にはもう暫くかかる。2組とも汽車だと情報収集が出来ない。しかし、年代も違うから何ともし難い。


 このまま何も無く、エストニアへ向かう。霧の残された時間は少ない。


 サンクトベテルブルグを無事に通過出来た。この後、エストニアの東のナルバまで逃げる。遅れてサンクトベテルブルグの情報が入った!久しぶりの情報だ。サンクトベテルブルグに人狼らしき者が現れた、というのだ。しかも、戦闘まで行ったという、噂だが珍しいので長くひそやかれていた。情報収集に走る。


 ナルバの居酒屋に入ったら、あのミーシャが居た。しかし、ミーシャとは面識が無いのですれ違う。残念だ、イジワル!だ。ミーシャは、東洋モンキーに気づくもスルーしていた。


 サンクトベテルブルグに人狼らしき者が現れた、この事件を面と向かって尋ねて廻る事は出来ない。10日間ほどと滞在が長くなった。石川くんが提案する。情報を追い求めるより、流せ! 贋作の情報を流せば向こうから美味しい情報が来るから?と提案した。一同、亜全とする。即実行。流す情報の内容の討議になる。


 人狼には人狼!でたらめな人狼の話しを居酒屋で酒を飲みながら大声で話す。こらだけである。2~3組に別れて流し続けた。酒の席だから普通は信じない。普通の人間は。しかし、人狼は違った。意味を理解した。


 合流である。


 麻美と杉田先輩が遭遇した。もう、空いた口が塞がらない。直ぐにお宅訪問!となった。


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