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人狼と少女  作者: 冬忍 金銀花
第2章 シベリア紀行

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第16部 ジンギス・カン クリミア侵攻


                      1222年 クリミア地方


これからは、ジンギス・カンのウクライナ地方侵攻になります。


 1222年ジンギス・カンの侵攻によりクリミア地方は襲撃された。真におぞましい出来事で、大惨事であった。


 キリ・ユキらの遠い先祖は、オスマントルコのクリミア人である。クリミア半島は、黒海とアゾフ海との海峡に位置し黒海に浮かぶ島のような感じである。海峡にあるケルチという街からレニノという街の一帯が遠い先祖が流れ着いて生活を始めた土地である。

(クリミア半島は今のウクライナ国とばかり思っていたら違う。今はロシアが実行支配してるロシア国である。)


 古代スラブ語を話し、自国の文字が存在していない。言葉は伝承、伝承と語り継がれて今日になった。近くの一番発達した国の言語と文字を使用する。しかし、自国では古代スラブ語が使われる。他国から侵攻されても秘密が漏れないように防衛手段としていた。


 貿易を中心に文化は開けた。貿易以外では、放牧、農業、漁業が行われた。若い人間が多い国であった。


 しかし、本来はキリ・ユキらの祖先は、人口が300人足らずの小さな村で信仰を司る中心的な神聖な地方で、多くの人の信仰の対象になっていた。純血種のみである。村人との結婚は許されていない。


 長老の巫女とその夫と、5人の娘が居た。村人は女性が多く男は少なかった。男どもは村の維持管理を行い、少しばかりの農業を営むくらいで、食糧の供給は税金みたいな制度で供給されていた。


 長老の巫女は、幾重にも長い首飾りをしていて、7個の宝飾があった。赤・白・緑・ダイヤ・紫・濃緑・ピンクの7個である。


 「巫女さま、今、海向こうの東の国に大軍が押し寄せて、街の破壊、略奪等が行われています。1か月くらいでこの地も侵攻されるかもしれません」


 「騎馬民族ですね、神のお告げがありました。かの民族は船を持ちません。この国の襲撃にはまだ時がかかるでしょう。自国の民は逃がさねばなりません」

「直ぐに東の国に親書を出しなさい。国王に私たちが逃げる為に通行の許可を執りなさい。同時に東の国も逃げるよう進言をなさい」



 だが現実には、船が無いために海峡を渡る騎馬軍は無くて、アゾフ海の北を廻り南進して来た。直ぐに騎馬軍団が北から侵攻して来る事が解らなかったのである。もう逃げ場は無くなった。これからモンゴル軍による、大虐殺、略奪が始まった。



 並行世界への逃避行が始まる。巫女が一度に並行世界に送れる人数は少ない。国民すべてを逃すには時間が足りないのである。巫女の一行を守る事の出来る人間は極わずかであった。モンゴル軍との攻防が始まる。騎馬民族の凶暴さ、屈強さには適わず、次々と殺されていく。並行世界からの援軍も送るのと同じで沢山の兵を送るのには時間が掛かりすぎた。こうしてこの国は数日で陥落した。


 純血種だけの捕虜が目的であった。巫女は神具を作る技師に、巫女の首飾りを7個の宝飾品に作り替えさせた。2個は並行世界に回避させた。そして、5人の娘の記憶の封印し、それぞれ1個の神具の宝飾を持たせた。5人の娘達には、この宝飾を隠し続けるよう指示した。


 これら5人が、人狼の始祖の母となる。5人の娘を残したのは、モンゴル人への復讐を担わせる目的が有った。幾世代にも亘る壮大な計画である。ジンギス・カンが始祖の父である。5人の赤い血とジンギス・カンの蒼い血が交わり人狼の始祖が生まれた。巫女の祝福を受けた人狼の戦いが始まる。


 「巫女さま、早くお逃げください。5人のお子さまも、さぁ、早く逃がしてください。他の子女を身代りに立てておきました」


「わたくしたち、巫女一族は大きな目的があります」

「だから、わたくしたち7人は逃げません。モンゴル軍は私たち7人を捕虜にするのが目的です。それよりも身代りの娘たちを逃がしなさい」


 巫女の付き人は指示にしたがい、7人を並行世界に逃がすようにした。また、この身代りの7人には、ダイヤと紫の2個の宝飾を持たせている。



「巫女さま」娘たちからはそう呼ばれている。巫女は娘たちを呼んで


「いいかいお前たち。良くお聞き、これから5人の記憶を封印する」

「いづれの時代にはお前たちの子孫が力を持つ時代がくる。その時が来たら憎きモンゴル人を呪い滅ぼすんだよ。いいかい分かったね」


赤=ハーニャ 白=カタリナ 青=マリヤ 緑=クルィーヴァ ピンク=アンナ


「はい、巫女さま」

「この宝飾は必ず生まれ来る娘に相続させな。二人の時は生き残る子に渡し

この巫女の言葉を伝えよ。子子孫孫の時代まで続くように、言霊にして伝えよ」

「娘が生まれたら、お前たちの記憶の封印が解ける。巫女はその日までは決して死なぬ。必ず傍に居て見守り続けるから心配しなくてよい」

「はい、巫女さま」



 その翌日に全員捕虜となる。


「お前、だ・誰だい、何しにきた。この老いぼれに惚れたか、でなければさっさと帰れ」

「言ってくれるのう、わしはヂンギス・カンという」


「ヂンギス・カンというか。わしは死なぬ、お前に呪いをかけてやる。末代まで呪ってやる」

「わしの娘の子孫が始祖となりお前たちの子孫を呪い殺すだろう」


ジンギス・カンは言った。


「バカを言うな。今すぐにでも呪い殺してみよ!」

「お前こそバカを言うな。今すぐに子孫は出来ぬ。呪う事は出来ぬであろう」


ならば、


「君主を呪いたくば生きてモンゴルに来るがよい。生き地獄を与えようそして、見事に呪って見せよ」

「ぬかせ!若僧め。お前には直ぐに呪ってやる。ハゲ・デブ・デベソ・タンソク」


という呪いの呪文では効果はない。


 だが18年ほどで呪いが現れる。始祖として忌み嫌われる人間が産まれた。


 モンゴル軍の隊長は捕虜達に向かい


「元気のよい巫女だ、お前もモンゴルに連れていく。お前の夫も一緒だ有り難く思え。娘たち5人は、君主のジンギス・カンさまの側室となる」

「お前も呪ってやる。ヒゲヅラ・ゲスヅラ・ウマヅラ・スケベヅラ」

「おうおう!バカ言ってろ」



 軍の100人隊長は部下に命令した。


「この巫女とその娘たちの付き人のいるはずだ、残すことなく全員を捕虜にせよ。村の若い女どもは出来るだけ傷つけずに捕虜にして君主さまに届けよ」


ここでも女狩りが始まる。



 この後、モンゴル軍は北に向かい、1223年にモスクワを侵攻・陥落させ、東へ向きを変えて、1225年に帰還する。1218年から侵攻を始めて5年が経過した。この5年で幾らの人民が殺害されろうか。大陸の人口が半分になる。序でに、世界の人口の半分近くが、ジンギス・カンの子孫として現在も生きている。


 モンゴル軍の東方侵攻と合わせて、中国へ1207年から 韓国は1218年に侵攻し全てを征服してしまった。ジンギス・カンの息子たちが征服した土地を受け継ぎ支配し続ける。クリミア人の呪いかは定かではないがいずれ滅んでしまう。特に中国は何度もの侵攻で悲惨である。人口は20%までに減少した。朝鮮半島の人々は支配されて服属の兵隊と化す。


 日本は、2度の侵攻を受けた、元寇の襲来である。蒙古襲来ともいわれる。


 世界最大規模の艦隊の襲撃に、日本は、数十万人が死亡している。蒙古は数百万人が死亡している。鎌倉幕府は九州の地頭・御家人に応戦させた。1274年と1281年のことです。1282年・1283年は未遂に終わる。船の建造資材が揃わなかったから。


 モンゴル人は、アジアからヨーロッパに侵攻し、すべてを手中にした。だが、日本だけは征服が出来なかったのです。日本は唯一、モンゴルに負けなかった国です。誇っていい国です。



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