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2、メリアの決意
「......大丈夫かしら。トーヤさん達。
「「......。」」
キズナの問いには、私もフリュイも答えられなかった。
なぜなら、フレイアの兵士がここまで来たのは、初めてだったのだ。
私は、少しの間逡巡したのち、「......様子、見に行ってみない?」そう切り出した。
「なっ!!お前、アホか!?俺たちが行ったって、足手まといになるだけに決まってるだろ!!」
「......じゃあ、ここで、黙って、村が滅ぼされるのを待つの?
何もしないか、少しでも抵抗するか。私だったら、後者の方が、いい!!」
「......メリア、その言い方は卑怯よ。
......でも、そうね、ここで手をこまねいているよりは、幾分マシかもしれないわ。」
「なっ!?キズナまで!?
......あー、もう、分かったよ。確かに犬死にするよりは、マシだ。俺も行く。」
「決まりだね。じゃあ行こうか。」