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魔法?いや、超能力なんです。(小休憩中)  作者: ぢそべ某
第1章!
7/45

#7 大会前日?

最近忙しくてペースが乱れました。


今度からは気を付けます。

 



 翌朝、静かに目を覚ます。昨日の心労のせいか今日もぐっすり眠っていたようで、1階からは微かに料理の匂いがする。1階に下りて朝ご飯を済ませると、早速森に向かう。




 今日は途中の店で食料を買い込んで、少し森に籠るつもりだ。明日は大会だし超能力の最終調整をしないとな。魔物相手と違って殺さないように手加減するのは疲れるが、だいぶ感覚が掴めてきた。



 今日一日を使って最終調整と確認をすれば大会も乗り切れるだろう。





 △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼





 さて、森に着いたが…昨日よりも人が多いな。おおかた明日の大会の為にこの街を訪れた人たちが、俺と同じように最終調整を行っているのだろう。




 手間だが人の少ない奥の方に足を伸ばすか。



 少し奥に進んでいくと人気がなくなってきたので、このまま魔物を狩りながら行けるとこまでいってみるかな。





 ―――――――――何十匹か魔物を狩っていると見たことのない奴に遭遇した。


 深緑色の肌をした身長1m程の小人で、名前は"グリーンゴブリン"だったか?手には先端を尖らせた木の棒が握られており、魔物と言っても人型だから武器まで使えるらしい。




 確か他にも色違いがいてそれぞれ戦闘スタイルが違う。グリーンは武器を用いての肉弾戦だ。




 折角の人型なので俺も剣術で応戦してみるか。腰の剣を抜き構える…まあ勿論剣道を習ったことはない。適当に見よう見まねでもなんとかなるだろう。



 ゴブリンが木の棒を振りかぶり向かってくるが、何のことはないただの振り下ろしだ。冷静に剣で受け流し、返す刀で斬り返す。刀を使ったのは初めてだったが、意外と切れるもんでゴブリンは縦に真っ二つになった。




 この感じなら剣を使うのも問題ないな。大会では剣も超能力もどちらも使ってみるとしよう。




 そんな感じで剣の感触を確かめながら、更に奥に進んでいく。



 ……おっと、そろそろお昼だ、1度昼休憩を挟むかな。




 バックから朝に買っておいたサンドイッチを取り出す。どうやらこのバックの中は入れた物の状態を保つ効果があるようで、パンはモチモチ、サンドされているベーコンもまだ少し温かい。



 ホント、魔法って凄いな。いやー俺も魔法が使えたら……便利な魔法とか使ってみたかった。







 ―――――――――束の間の昼休憩を終え、引き続き狩りを再開する。その後も順調に狩りをしているといつの間にか日が暮れてきた。どうやら集中し過ぎて時が経つのを忘れていたようだ。




 途中から作業感覚でほぼ無意識だったもんな。狩った魔物はその都度消し炭にしてコアをバックにしまっていたので、そのままギルドに持っていって売却する。




 流石に半日も森に籠っていたからだいぶ稼げたな。まあ大会で優勝したら今日稼いだ金なんて端金に成り下がるが。




 ギルドのあとはそのまま宿に直行した。軽く横になって休んでいたら晩ごはんの時間になったので1階に下りる。今日の料理もとても美味く腹も減っていたのですぐに食べ終わってしまった。




「今日も完食してもらってありがとうございますね、ユウトさん。明日はいよいよ大会ですけど、調子はどうですか?」




 おっと、ミラさんか。……なんだろう、昨日あんな2人組と接したせいか普通に接されるだけでもなんか嬉しいな。




「はい、ミラさんのおかげで絶好調になりましたよ!」



「え、あ、ありがとうございます。…えっと、ところでユウトさんってどのくらい強いんですか?確かブロンズ級でしたよね、大会に参加するのすぐ決めたり結構自信あるように見えましたけど。」




「ああ、ギルドに登録したのが最近なだけで実践経験(・・・・)は以前からありますから。」


 地球に飛来した巨大隕石とか、あと宇宙人の襲来とかもあったな。地球に影響が出る前にどうにかしたけど、俺がいなかったら人類滅亡どころか地球が無くなってる。




「そうなんですか?大会には城の騎士さんたちも出ますから、もし勝てたら召し抱えてもらえるかも知れませんよ。過去にはそういうこともあったみたいですので。」



「へぇ~それはいいですね、雇ってもらえたら安泰じゃないですか。」

 まあ身元不詳の俺では無理だろうが。



「そうですね──あ、お時間取っちゃってすみません!明日に備えて早く休まないとですよね、では失礼します。」




 そういうと店の奥に消えていった。なんとも気配りの出来る良い娘だな。







 食器を下げてから自分の部屋へ戻る。とうとう明日は大会…確か7時から受付開始だったか。最初にバトル・ロイヤルで数を減らしてからトーナメントだ。



 ちゃんと調整もしたし、間違って殺したりはしないだろう。そんなことをして優勝賞金を不意にする訳にはいかないからな。




 ──あ~思い出した。大会に行けば"アレ"に遭うのか…憂鬱だ。運良くバトル・ロイヤルで当たってくれればどさくさ紛れに倒せるんだけど、トーナメントで当たったら確実に顔覚えられるよな…。




 闘技場に行く前に防具屋で顔を隠せる装備でも買っておくか。重装備は駄目らしいから覆面みたいな物しか選べないが、顔バレ対策なら充分だろう。




 あとはもう知らん!どうなるかは神のみぞ知るだ。もしかするとコテンパンに倒したらしおらしくなったり…はしないだろうが、そんなに固執しない可能性だってある。




 だからもう寝る!明日の俺にせいぜい頑張ってもらうとして、今日の俺はもう何もしない。はい、おやすみ。


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