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魔法?いや、超能力なんです。(小休憩中)  作者: ぢそべ某
第2章!
23/45

#23 ただいま?

いつもよりは短めです、では。

 






 やっぱり女の子の手って柔らかいな。そんな事を考えながら眼下を見下ろせば、一面平原が広がっている。早々に白竜を追い越し、ラパスまではあと5分くらいだ。



 マオは驚き過ぎたのか未だフリーズしている。このリアクションを見る限り、少なくともマオは空を飛ぶ魔法の存在を知らないようである。



「──────っは!」


 お、復帰したか。



「…ご主人様……この魔法は…………」


 魔法じゃなくて、超能力だよ!と言えたらどんなに楽か。これまで言ったら驚きすぎて心臓止まるかもな。



「ああ…珍しい魔法だからあまり人には言わないようにな。」


「珍しいどころではありません!飛行魔法は未だに実現出来ていない超難易度の魔法ですよ!完成させた人はその後の歴史に名を刻まれるとまで言われている。」


 ……今度は俺が驚かされたな。ヤバいじゃん、空飛ぶのバレたら大変じゃん。良かった~姿消しといて。


 てかこれだと今後も空を飛ぶのは姿を消すとはいえ控えた方が無難か。まあ長距離移動なんてそうそうしないから大丈夫だろうが。



「えーっと…そう!実は使えるんだ。周りに知られると面倒だし、そもそも目立つのがそんなに好きじゃないから絶対に他人に言わないようにね。」


「分かりました。……ご主人様は凄い方だったんですね。」


「うん、ありがとう。」


 白竜タクシーを使えなかった代わりに情報が手に入って良かったな。また今日はまた1つ賢くなったぜ。あ、最初の1つ目はショッピングの時な。敏腕店員は怖いっていう……。







 さて、そこそこスピードを出していたからもう着いた。


 周りを確認してから、街の外へと降りる。初めて訪れた思い出の場所───ちょっと離れたくらいじゃ全然変わってないな。


 まあ森の方に目を向けてみると立ち入り禁止の看板が立ち並んでいたり、その看板付近で鍛練をしているむさ苦しい男共がいたり違う点もあるが。


 そういえばその違う点のせいで、今日明日は森に入れないんだった。ということはそれまでは暇、の一言に尽きる。しかも時刻はまだ昼前。


 とりあえず先に宿を取っておくか。作戦は2日間、王都から来る奴等も宿屋を使うだろうし空きがなくなるかもだからな。



 あ……宿か。そういえば"あの"宿屋に1度行っておかないと。大会終わってからすぐ街を離れたから、何も言わずに引き払った形になっているからな。



 宿代は余分に払っていたけど、やっぱりそういうのは人として間違っていると思う。ちゃんと謝っておかないと。


 その場にマオは……連れていきたくないな。頭を下げて謝る姿を見せなんてしたら、俺のなけなしの威厳が崩れ落ちてしまう。



「さて、俺は少し用事があるからマオにはお使いを頼んでもいいかな?」


「はい、何を買ってくれば?」


「道具屋で魔物を惹き付けるお香を5つお願い。あとお金は余分に渡すから、それで…自分に必要な物を買ってきな。」


「必要な物?」


「折角自分のバッグがあるんだし、自分で使う消耗品の1つや2つあるでしょ、女の子だし。」


 あらやだ、この言い方セクハラにならないかしら。


 暗に生理用品の事を言っているんだけど。だってこうでもしないと…俺が買ってプレゼントする訳にもいかないし、一緒に買うのはもっとない。というかそもそもこの世界の生理用品知らんし。


 いや、元の世界のも詳しくは知らんけど。



「…………!分かりました。」


 どうやら気付いてくれたみたい、良かった。



「じゃあ11刻頃に冒険者ギルドの前で。これお金ね。」


「ありがとうございます、では行ってきますね。」










 さて、俺も行きますかな。


 ラグランホテルの場所はまだ覚えているからすぐに向かう。少し歩くと、見覚えのある小さめの綺麗な建物に着いた。ああ、ちょっとドキドキする。



「───すみませーん…」



「はい、いらっしゃ──ユウトさん!?」


 入ってすぐに声を掛けてきたのはミラさんだった。


「あ、どうも……お久し振りです。」


「あ、お久し振りです───じゃないですよ、一体何処にいってたんですか!大会が終わって宿で待ってても全然帰ってこないし。もしかして大会で大怪我でもしたのかと心配になって確認しても、そんな人はいないと言われるし。」



「あ……すいません。大会が終わってすぐに王都に行かなくちゃならない用事が出来てしまって。こっちに挨拶する暇も無かったもんで。改めて、心配をかけさせてしまってすみませんでした。」


 まあ嘘はついてない。正確には王都に行かなくちゃいけない、ではなくラパスにいられないからだけど。



「そうだったんですか……い、いえまあ無事で良かったです。あれ、王都に行ったのに、またすぐに戻ってきたんですか?」


「ええ、魔閃の森での依頼を受けようと思って一時的に戻ってきました。」


「駆逐作戦ですか。あれ?確かシルバー級のみでしたよね?ユウトさんてプロンズ級だった気が……」


「今日シルバー級に上がったんですよ!」


「そうだったんですか!おめでとうございます。」



「ありがとうございます。……さて、俺はそろそろ戻らないといけないので。女将さんにも申し訳なかったって伝えて下さい。あ……迷惑料みたいなの払った方がいいですかね?」


「いえ、ユウトさんが無事だった事が知れただけで充分ですよ。そうだ、戻ってきて宿がないならまた泊まっていってください。幸い、一部屋空いてますよ?」


「ありがとうございます……ただ、今回はツレが1人いるので別の宿にします。ここって1人部屋しかないなかったですよね?」


「そうですね。それなら仕方ないですか…………ち、ちなみに、ツレってどういう方なんですか?」


 どう説明すればいいのかな。奴隷って言うのはあんまりいい気がしなさそうだし。


「……パーティーメンバーですよ、最近組んだんです。」


「ちなみにその方って……あ、いや、なんでもないです。じゃあ泊まらなくてもいいので、またラパスに来たときは会いに来てくださいね!」


 ええ子やな。こんな俺にまで社交辞令だろうが、また会おうとか言ってくれるとは。


「分かりました、それじゃまた今度。」










 ───よし、ミッションコンプリート。少し時間を潰してから、待ち合わせ場所の冒険者ギルドに向かうとするか。


リアルが忙しいので

また少し更新スピード落ちるかもです。


本当に申し訳ないですm(。_。)m


感想、叱責、罵倒等お待ちしてます。

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