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魔法?いや、超能力なんです。(小休憩中)  作者: ぢそべ某
第2章!
15/45

#15 王都とは!

あまけしておでめとーございます!


こそこそと更新していたら、

いつの間にか15話まで進みました。


ブックマークを付けて

楽しみ(期待)にして読んでくださる方、


ふと見掛けて気紛れで読んでくれた方、


こんな駄文を読んで下さってありがとうございます。



これからも頑張って更新していくので、

読んでいただけたら幸いです。


ぢそべ的に超ポイント高いよ!


……このネタ分かったら感想が欲しいですね(渇望)

 


 ───その後、改めてカインとセリーヌからお礼を受けてから、早速我が家、この世界で唯一出来た心休まる居城へと向かう。




 暫く歩いて着いた我が家は、千里眼でも確認したが王都では一般的な木骨造……木材を骨組みにして石材とレンガで肉を付けた建物だ。



 日本の家に比べると少し大きく感じる。ここに住めるのかと思うとなかなかにわくわくするな。庭もちょっとした家庭菜園が出来る程度に広い。



 鍵を空けて中に入ると、少し埃っぽい感じはするが綺麗なもんだ。とりあえず今日の残りは家の掃除に当てるか。ベッドは……そのうち買おう。数日なら浮かんでいればいいからな。



 そうと決まれば掃除道具の類いを買ってこないとな。入ったばかりの家から出ると、街へと向かう。




 意気揚々と街へと出たが、はて掃除道具は何処で買えばいいのか?千里眼で確かめようにも、この広い街だと視るのも一苦労だ。


 不動産で貰った地図はだいぶ縮小された物だったので、一店一店の名前までは書かれていない。



 ……そうだ、またキースの店に行ってみるか。他にも街の事を色々聞きたかったし、一石二鳥いや一石多鳥だ。








 数時間ぶりにキースの店に着いた。店内へ入ると、昼時に比べ人は疎らだが数人はいる。どいつもビジネスマンじゃあるまいし紙の束を片手に食事を摂っているが、一体何を読んでいるのか。



 まあプライベートな事は超能力があるからといって無闇に知ろうとしてはいけない。それは俺が高校生に上がる前に自らにかけた制約だ。




「───お、ユート君!本日2度目のご来店だが一体どうしたんだ?」



「実は家を買ったのはいいんですが、家を掃除する道具やら家具やら色々買い揃えないといけないので諸々の店を教えてもらいたくて。それとこの街の名所も知りたいです。」



「そうか……そういえばユート君は王都は初めてなんだったな。よし!俺の仕事も一段落したところだし細かく説明してやるよ、ちょっと待ってろ。」





 少しして奥からデカい地図を持ってきたキースは、店の壁に張り付けると説明を始めた。



「店の場所はあとで地図を書いてやるから、まずはこの王都についてだな。」


「まずは宮殿だ。ここは国王様の居住地兼、国王様に仕える騎士隊長、騎士長も住んでいる。礼拝堂とか神事を行う場所もあるから1部は解放されてるが、基本は入れないから直接は関わらないだろう。」



「次はハミル山脈だな。デカいから王都に着くまでに見えただろうが、あそこは魔物の巣窟だ。傾斜もキツイ所は結構キツイから、深入りしないように気を付けろよ。」


「それと途中に"ドラギャニオン"っていう渓谷があるんだが、あそこは"白竜"の住み処だから不用意に近づかないようにな。」



「白竜?」



「ああ、ユート君はあんまり知識がないんだったな。白竜ってのは竜種の魔物の中で最弱種の体長10mちょいのドラゴンだ。といっても、ギルドの依頼じゃB2の分類だけどな。他には青竜、黄竜、緑竜、赤竜、あとは天災レベルの話になるが金竜、虹竜なんてのもいるぜ。」



「まあそんなもんに勝てるのは神話に出てくる勇者くらいのもんだろうがな。」



 あれ?この世界にも勇者なんていうワードがあるのか。魔物がいる時点で世界観としては似たようなもんだとは思っていたが、一応存在はしているようだな。



「あと白竜は"テイマー"からの人気が高いから、たまに討伐じゃなくて捕縛の依頼もあるな。討伐よりも厄介だから報酬も高いんだ。」



「テイマーって何ですか?」



「魔法士の中でも、魔物を操る魔法の使い手をそういうんだ。そこそこ珍しい魔法だけど、王都だと人も多いから見掛けることもあるぜ。」



「なるほど……でも操るってことは竜を飼うんですよね?場所とかエサ代とかキツくならないんですかね?」



「…割とシビアな所を掘り下げるんだな。まあそう思うのも分かるが、テイミング──魔法で支配下に置いた魔物は、任意で石化状態にとか掌サイズまで縮小出来るんだ。これなら場所も飯代も気にしなくていいだろ。」



「へぇ~魔法ってそんな事も出来るんですね。」



「まあネックなのは支配下に置ける魔物の数くらいだな。凄腕のテイマーでもせいぜい6~7体、しかも白竜とか強いヤツが入るともう少し減るらしいから。」



 まあ数に制限が無かったら極端な話、軍隊レベルの戦力をバッグに入れて持ち運べることになるからな。それは色々と不味そうだ。


というかそれポケ◯トモンs……いやなんでもない。

なんでもないったらなんでもない。




「さて、ハミル山脈の説明が済んだから……次は主な娯楽施設だな。」



「まずは"アンギレス闘技場"。ここはラパスにも似たようなのがあったから分かるだろうが、剣闘士同士とか魔物との試合を観戦出来る。あと半年に1回のペースで大会もあるな。ラパスよりも規模がデカいから、毎回王都が人で埋まるほどだ。」



「次が"ルークウィンカジノ"、まあ賭場だな。カジノスペース以外にもホテルが併設してるから、泊まりがけでやってる奴もいるくらいだ。…あれ?ユート君の歳はいくつだっけか?」



「17歳ですけど…。」



「なら大丈夫だ、あそこは15歳未満は入場出来ないからな。まあ俺は13歳の頃から行ってたけどな、狼人族は歳上に見えがちだから。」



 というか15歳から行けるのか。日本でいうと中3がパチンコ屋に行ってるようなもんだろう──違和感しかないぞ、おい!



「ちなみに俺は23歳、カシンがユート君と同い年なんだけど……驚いたろ?」



「!それは……驚きましたね。」

 いや驚きしかない、カシンなんて20歳越えてるかと思ってましたハイ。というかキース、お前その顔の渋さで23歳はないぞ?俺としては30歳前くらいの認識だったからな?



「他種族の年齢は意外と分かりづらいからな、俺もユート君が15歳になってるか不安だったし。種族によっては若いうちから早熟した顔つきでゆっくりと歳を重ねるとか、逆にいつまでも若々しい顔のまま一生を終えるなんてのもあるんだ。」



「……だからユート君、他種族の女性には不用意に年齢を聞かない方がいい。そんでもってとりあえず敬語で話しかけるように!」



「は、はい…気を付けます。」

 ───お前の過去に何があった、キースよ。




「っごほん、話が逸れたな。ちなみにカジノ内はドレスコードがあるから、間違って武器と防具装備したままで入店しないようにな。出来れば正装…その店も教えておくか?」



「…はい、お願いします。」

 暇なときに行ってみてもいいだろう。元の世界でもゲーセンでならスロットとか、カジノゲームやったことあるし。





「────さて、ユート君に関係するような場所は大体説明し終わったかな。他に質問はあるか?」



「いえ、大丈夫です。」



「そうか、じゃああとはさっき言ってた店の場所だけど……ん~数が多いからいっそのこと王都の地図でも買うか?」



「そうですね、いくらですか?」


「羊皮紙製だから金貨3枚と高いんだが、大丈夫か?」



「はい、どうせ必要になるものですから。」


「そうか。ついでに店名だけじゃ分かりにくいだろうから、行きそうな場所のメモも書いてきてやるよ。じゃあ情報料とまとめて、お代は金貨4枚だな。────ん、確かに。」



 そのまま金貨を持って奥に戻ったあと、少しして紙の筒とメモらしい紙切れを数枚持ってきた。



「説明仕切れてないだけで王都には色々と面白い店があるから、地図で調べながら見て回るといいぜ。」



「まあ簡単な住み分けで言うと北は宮殿を含む貴族連中の住宅街で、ここ南は俺ら庶民の住宅や宿屋、酒場、道具屋が密集している。」


「西はさっき言ったカジノに娼館、奴隷商も一応はこの範囲かな。そんで東は鍛冶屋や商人達の店がある商店街だ。まあ東と南に行けば冒険者として必要な物は手に入るだろう。」



「はい、ありがとうございました。」



次回の更新は少し遅れます。


まあ正月は色々ゴタゴタするので、

大目にみてください!

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