妹
ードゴーン
「いっつつ…此処どこだ?」
『ヤッホー聞こえる?』
いきなり女の子の大体世間では幼女と呼ばれる程の声が聞こえた
「此処はどこだよ」
『えー?ここ?それぐらい〈森羅万象〉で見えるんじゃ無いの?』
それはそうだが鶴は常時発動していると色々見えてしまう事が分かったため、最低限の事しか使っていない
『まあ、何かしらの事情があるんだろうから探らないけどねー』
「まあ、そうして貰えると有り難いな…ところで、名前が分からないから何て呼べば良いのか分からないな。あ、俺は覇才 鶴だ。よろしく」
『ん〜どうしたものかな』
「どうしたんだ?」
『いやー名前なんだけどねー無いんだよ』
「…は!?無いって何だよ何かあるだろ!?」
つい鶴は声を荒らげてしまった
『いやー…そうだ!鶴に名前を決めて貰えばいいじゃないか!』
「…ぶっ飛んでるな。仕方ない、名前を決めるかなー」
『何でもいいよー』
その時、鶴はある事を思いついた
「…じゃあ、覇才 夏はどうだ?」
『え!?いいの!?鶴の苗字だよね!?いいの!?』
「ああ。いいぞ」
『やったー!』
「その代わり、生き別れの妹って言う設定にしておいてくれ」
『わかったー!わーい』
鶴が思いついたのはもうちょっとしたら外に出れると考えたからだ
ーピシッ
その瞬間この空間にヒビが入った
「どうせそのまんまだとこの空間と一緒にきえるんだろ?夏」
『え、!?分かっちゃったの!?』
「ああ」
『…わかったよ実体化して外に出ればいいんでしょ?』
「そういう事だな」
夏がその瞬間に実体化した
「じゃあ、行こう?お兄ちゃん?」
「それじゃあ準備はいいか?」
「全然問題ないよ!」
そして鶴は二刀の刀を鞘から出した。そしてー
「覇才流刀術極神伝【黒集二刀乱舞・実】」
ちなみに覇才流の術は最後が極神伝になっていて上から順に極神伝→神伝→奥伝→上伝→中伝→初伝の順番で成り立っていて初伝は一番覚えるのが比較的簡単だが、一番に技が多く、中伝ではそれらの技の組み合わせをして、上伝では同じくと言った事になっていて極神伝なねなってくると技は限りなく少なくなっていく
この技は相性はあるが、覇才流の基礎の刀術の頂点にある技だ
技の説明をすると、ひたすら色々な方向から空間を割く単純明解なものだ
「…おお〜出来たね!お兄ちゃん!」
「そうだな。じゃあ行こうか」
「うん!」




