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第二十一話のことば
・マナカーブ
ひとつのデッキ内の、コストのバランス配分のこと。
速攻であれば初手から仕掛けたいため、軽いカードばかりが増えて重いものは皆無となる。
コントロールは終盤に切り札を投げつけるべく、逆に軽いカードは減る。
ミッドレンジはその間をとったり。
そうしたコストをもとに棒グラフを作成すると、崖のようになったり、山や谷ができたりする。
すなわちこれがカーブであり、アーキタイプごとにだいたい決まったかたちをとる。
その点、平坦というのはそうそうありえることではない。
どこで攻めるか、というコンセプトはもちろん、何枚Fmを置くか、という単純な算数の問題としても現実味がない。
しかも五色ともなれば、色事故の確率も飛躍的に上がる。勝つ気がないとさえ思われうる。
そうした事情があっての、早崎の言である。
……それにしてもすげえこと言うな、早崎。いくら怒ってるとはいえ、初対面の相手だぞ。
コイツ、喋れないがゆえのコミュ障っていうよりかは、喋ると嫌われるタイプのコミュ障なんじゃないか。




