第九話のことば
・若葉風を運ぶもの【SNowカード】
(2)(白)(緑)
プログレ――精霊
(能力なし)
BP1500 / HR1 / RV(同種族)
10弾で登場した、友好色バニラサイクルの一枚。それら五枚は共通して、ステータスが貧弱な反面、多色であるにもかかわらずFm化した際の制限がない。
白と緑はどちらもプログレの質の良さが持ち味なので、素の戦闘力が貧困なこのカードはあまり好んで使われない。それでも例によって、種族デッキには数枚採用されることがある。また、青か黒を加えた三色コントロールにおいても、まれに使われる。
・土浦【地名】
茨城県南部の市のひとつ。交通の便はわりといいほう。
・アーキタイプ【TCG用語】
本文ママ。デッキの分類といった意味。
記述にあるビートダウン、コントロール、アグロもそうだし、先述のアグロ・バーンもここに含まれる。
余談だけど、前にどうぶつタワーバトルが流行したころ、戦術にこのアーキタイプの用語が使われたりしてたんだよね。あれめっちゃ面白かった。
・予期されたひらめき【SNowカード】
(青)
スプレー
デッキ上から二枚を見る。うち一枚を手札に加え、残りをデッキの一番上か下に置く。
軽量ドロースペル。二枚から選べるということもあり、使い勝手が良い。スプレーであるため、タイミングを選ばないことも拍車をかけている。
青を含む遅めのデッキであれば、採用しない理由を探す方が難しい。スプレーとの親和性や、墓地を肥やす必要をもつデッキであれば、ビートダウンでも十分使われうる。
・甘美なる真夏の夜【SNoWカード】
(黒)
スプレー
場のプログレを一体指定する。デッキから、指定したカードとリンゲージ可能なプログレを選び、相手に見せてから手札に加える。あなたは手札に加えたプログレの、点数で見たコストに等しいライフカウンターを、ゲームから取り除く。デッキをシャッフルする。
軽量サーチ。場にリンゲージを持つプログレがいさえすれば、好きな相手を持ってくることができる。
リンゲージ持ちにはとにかく繋がりをもたせたいため、非常に有用な一枚。これがあるがゆえに黒をタッチする、というデッキもあるほどである。
ただし、場に一体はプログレがいなければ使えないことが意外とネックになりやすい。ライフロスというデメリットの方に目が行きがちだが、相手が除去を得意とする場合や、引きが悪いときに、手札事故を助長されることにもなりかねない。黒のリンゲージデッキだからといって、四枚フル投入するかはよく考えなければならない。
・亡霊呼びの男爵、スルール【SNoWカード】
(黒)(1)
プログレ(ネームド)――人間
リンゲージR; 『死せぬ者レイリー』
献身
このカードがリンゲージしたとき、相手は自分の手札を一枚選んで捨てる。
BP2000 / HR1 / RV(同名)
リンゲージを達成したときに手札破壊を行えるプログレ。
ハンドアドバンテージを奪えそうなものだが、自身のBPの低さも相まってリンゲージは難しく、活躍は期待できない。
ところが、『巧緻なる魔皇子、レクトル』の登場により評価が一変。展開に合わせて置きハンデスになるということで、注目を浴びた。
・玉虫色の発頸【SNoWカード】
(黒)(2)
スプレー
以下の効果から一つ選ぶ。
「プログレを一体選ぶ。それのBPを-Xする。Xは全フィールド上にある色シンボルの種類*1000に等しい」
「プレイヤーを一人選び、Xのダメージを与える。Xは全フィールド上にあるシンボルの種類に等しい。その後、魔力カウンターを一つ、あなたのライフゾーンに戻す」
多色推奨カードの一枚。生物にもプレイヤーにも使える火力となる。
やや重いものの、色シンボルが四つ以上あればコスト以上の働きをしやすい。
一見気づきづらいが、このカードは相手の場の色も参照する。三色程度のデッキであっても、サイドボードに入れておくと思った以上の活躍をするかもしれない。