契約更新日(もしくは一粒万倍日)(☆)
「ハルショカ」内の「契約満了日」の二人の話です。
派遣だと、長期といえど大体どこのクライアントも三ヶ月毎に雇用契約を更新する。そのせいもあって、私は物事を三ヶ月単位でとらえてしまいがちで、ついこの恋も約九〇日ごとにひと区切り、なんて勝手に考えてる。
おかげさまで、二回ばかり滞りなく『更新』した。また次の三ヶ月、どうぞよろしく。と、心の中で一人ご挨拶してみたり。
「どうしたの」
「え」
「椎名さん、なんか、少し笑っていたみたいだから」
一緒に来たカフェは、店内の照明をほんのり落としてあった。でも、テーブルを挟んだ向こうにいる片岡さんにはばれてしまったらしい。
普段、派遣先では大抵誰にも『落ち着いている』と称される自分。本当はただの臆病者なんだけど、表向きの顔は恋人以外にはうまく通用している。
片岡さんはどれくらいお見通しなんだろう。
相変わらず彼の表情は読みにくくて――自分が好かれている事はさすがに分かってるし、そっけなく見えて実はそうじゃないということも知ってる――、ちょっとくやしいから煙に巻いてみることにした。
「内緒です」
「そうか」
もったいぶってみたところで、さして興味がないように片岡さんには軽く受け流されてしまった。もう。そのそっけない顔、非常に私好みでにくらしいことこの上ない。ぽってりとしたマグのハンドルを握る、骨っぽい指も。
私だけなのかな。二回もこの関係を『更新』しているのに、こんな風にまだ恋人の表情や顔や指で、じたばたしているのは。
恋も仕事も、なんて器用な方じゃないから(たぶん向こうも)、週に一日だけを恋人とシェアする今のペースはちょうどいい。連絡もポツンポツンと短いメッセージを寄こされて、それに負けず劣らずのスローなテンポで返している。そしてこちらも短文。
忙しいと私用の携帯はマメにチェック出来ない自分には、返事が遅くなっても急かしたり怒ったりしない恋人は、実にありがたい。前派遣先で魅かれた、そんな彼の人柄のままにさらりとしたお付き合いは、背伸びや駆け引きがなくって、淡々とここちよい。
けれど、どこかさびしくもある。暑い日でもさらさらしていた彼の骨っぽくて指がすっと長くて綺麗な手は、仮に砂の山に触れたとしてもおそらく数粒しか付かず、それも軽く払えば簡単に落ちそうなあっけなさを連想させられた。
――今だって、『そうか』じゃなく『内緒なんて云わないで』って一歩踏み込んで返してくれたら、なんて贅沢にも望んでしまう。
週一ペースがちょうどいいのは本当に本当。でも近頃はもう少し一緒にいられる時間が欲しいかも、と思ったりしてる。将来を想像してみて『この人となら』っていう覚悟みたいなものも、育ちつつある。
でも、片岡さんは違うかもしれないじゃない?
大事にされてるのは、言葉が少なくても分かる。彼のお部屋から帰る時はいつも駅まで送られるし、『仕事はどう?』って派遣で働くこちらの状態をいつも気にかけてもくれている。
だからこそ、『わがままで困ることがなさすぎて、逆にこっちからも云えない』……なんて字面はなんだかバカップルっぽいけど、ちょっと切実な困りごと、ひとつ。
なんでもべらべら話して欲しい訳じゃない。言葉少なでそっけなさそうなところは、片岡さんのチャームポイントなので。でも、思うところがあるならぜひ云って欲しいな。『もう少し一緒にいて』とか、反対に『今週末はひとりにさせて欲しい』でもいい。わがまま聞かせてください。
結婚にまつわる話題が、慎重に避けられてるようなのも気になる。私の気にしすぎで、思い過ごしかもしれない。ただ、一緒にいる時に芸能人の入籍のニュースを見たって、私の友人から届いた結婚式の招待状を片岡さんの前で開けたって、ノーコメントノーリアクションなのはどうとらえたらいいのか……。いっそ、こっちから提案してみようか、と思ったりもするけど、あのしれっとしたお顔で『そんなつもりはなかった、ごめん』って云われちゃったらすごく辛いな、と思うと、臆病者はそれも踏み出せない。
みんなどうやってお付き合いから結婚話にこぎつけるんだろう。その手の情報誌、うちに来てくれる時わざとテーブルに置いておく? ――プレッシャーに思われたらやだし、思いついてはみたけどなんだかこういうやり方は好きじゃない。
まあ、冊子を見せるとかどうとかはさておき、自分のお勉強の為に買ってみようか、なんて思った。
その日片岡さんから連絡を受けたのは、仕事を追えて帰宅するタイミングだった。電話をかけてくるなんて珍しい、と主な連絡がLINEである恋人からのレアなアクションにときめきつつ出る。
「はい」
『椎名さん? 片岡です』
知ってます。
たまにかけてくる時、こうして必ず律儀に名乗る恋人の真面目っぷりが今回も面白くて、「はい」と答えつつ思わず頬が緩んだ。
『実は椎名さんに力を貸して欲しくて』と、直に聞くのと少し違う声に混じって、人の気配でざわざわしているのが電話越しにも伝わってくる。きっとまだ会社にいるんだろうな、と思いながら「なんですか」と返す。すると。
『まだうちの仕事を覚えてたら少し教えてもらいたいことがあるんだけど、時間を作って会社に来てもらうことは出来ないかな』
なんでも、秋の異動で部署に来た人に、その部署での業務のうち、マニュアルには記載されていないいくつかの細かなこと――知らなくても仕事は出来る、でも、知っていれば便利な――や、彼女が実際にしてみて疑問に思う点について教えてもらえたらという話だった。私に教えてくれた人たちは退職されたり産休に入られたり、あるいは来た人と入れ替わりで異動されたりということで、馴染んだ人はもうそこにいないという事実に一瞬だけ寂しさを覚えつつ「私でお役に立てるなら」と二つ返事をした。
日にちを決めたのち派遣会社の営業さんにも連絡をした上で、今行っているところを定時で上がってからお邪魔するという段取りになった。一、二時間だとは思うけどお給金が発生するそうでありがたい。
「無理云ってごめん」
「いいえ、でも私もだいぶ忘れてるかも」
「いや、椎名さんなら大丈夫。頼りにしてる」
「プレッシャーかけないでくださいよ……」
駅まで迎えに来てくれた片岡さんと、かつて通い慣れたビルを目指して連れ立つ。
『半年そこらじゃ、さすがにまだ場所忘れてないですよ』って云っても、片岡さんは『無理行って来てもらうんだ。出迎えくらい行かせて欲しい』と譲らなかった。意外と頑固。って云うか、律儀。
帰宅する人とこれから街に繰り出す人でそこそこ混んでいる通りを歩く途中、宝くじ売り場のスピーカーから『本日、一粒万倍日となっておりまーす。いかがですかー』と高らかに繰り返し聞こえてきた。その騒々しさに、思わず目を合わせて苦笑してしまう。
「ですって」
「なるほど」
「買います?」
「宝くじはいらないけど、別のものは勝負したいかも」と草食を通り越して植物めいたその人が、めずらしく意欲をちらりとのぞかせた。――そういえば、賭け事なんてしているの見たことないし、第一似合わないな。いったい何を勝負したいんだろう、と思ったけど、それを聞く前に到着してしまった。
前派遣先である片岡さんの会社との契約が満了したのは、お付き合いが始まった日。あんなに蒸し暑かったのに、今はもうマフラーとコートなしでは歩けないのがふしぎだ。
たった半年。されど半年。二年間お世話になった元職場は、しばらくぶりに訪れたらもうよそ行き顔していて、入るのに少し躊躇してしまった。
間違い探しみたいに、部屋の中も少しずつ変わっている。二つ隣だった席の人のPCディスプレイ、観葉植物の種類と置かれている位置、ポスターなんかの掲示物。持って帰りそびれたちっちゃいサボテンは元自席に見当たらないから、きっと捨てられちゃったんだろうな……。ずぶずぶとセンチメンタルモードに突入しそうだった瞬間、その風景に、見慣れた片岡さんがすっと入り込んできた。
それだけで、寂しさもセンチメンタルもシャボン玉が弾けるようにぱちんと消えて、かわりに懐かしさとここでの記憶がよみがえってきた。
うん、好きだったな。この中で働いている片岡さんを眺めるの。今でも心が喜んでいるのが分かる。
現金にも、そんなことで気持ちの立て直しが図れる。そうだよ、遊びじゃなく仕事で来ているんだからしっかりしないと、声を掛けてくれた恋人にも悪い。両方の頬をぺちっと軽くはたいて気合を入れて、『過去』から『今』に向き直った。
私の後に入ったというその人は知らない方だったので、簡単に挨拶を交わしてそれからさっそく質疑応答の時間になった。正直、半年触れていなかった仕事の記憶の扉は最初スムーズには開かなかったけど、散々入力をしていた手が、業務の進め方をまだちゃんと覚えてくれていた。
ここで使っているのは古い独自ソフトなので、wordやexcelなんかとは動作もコマンドもぜんぜん違う。私が当たり前にしていたことも、慣れていないその人にはそうではないようで「ちょっと待ってください、今のもう一度お願いします」「それ、そこで使うんだ!」と、繰り返したり、何かを発見されたり。
覚えていなかった部分も、念の為自宅から持ってきていた自家製のマニュアルノートを二人で見て、なんとか対処出来た。
「ありがとうございました! 無理云ってすみません」
「いいえ、また何かあったらいつでも云ってください。職場近いんで飛んで来ますから」
残念ながら質問の全部には答えられなかった。ただ、始まる前は不安げだったその人の表情が、終わった時にはほっとした顔になっていたから、それだけでもよかったと思うことにする。
「そういえばこの自作のマニュアルノート、持ち出し禁止とか特に云われてなかったんで持って帰っちゃってたんですけど、私持ってるのまずいですかね、もう部外者ですし」
ここでの記憶を惜しむ気持ちもあって、今までは惰性で保管していた。でも守秘義務的にはシュレッダーにかけた方がいいのではと、ふと気付いた次第。
それとも新しい人に渡そうかと悩んでいたら、片岡さんの骨っぽくて指がすっと長くて綺麗な手に、ぱっとノートを取られた。そして。
「これ、俺が持って管理しておく。それなら問題ないだろうし。いい?」
「あ、はいもちろん」
――あれ?
「ああ、あとあのサボテン、俺の机で元気に生きてるから、安心して」
「! ありがとうございます!」
「という訳だからそろそろ解散にしよう。夕ご飯なににしようか」
「あ、えっと、」
片岡さんの口調はそっけないながらも恋人モードだと私には分かるもので、その上結構接近してくるから、もしかしたら他の人にも『あれ?』って分かるかもしれなくて――もう、元同僚っていうカテゴリーで釈明出来る態度と距離ではないんだけど、いいのかなコレ。もちろん私の方は大歓迎ですが。
案の定、『柏木姐さん(もしくはただ『姐さん』)』とみんなに呼ばれている社員さん――部署は違ったけど、私もずいぶんお世話になった方――が「ちょっと片岡、椎名さんに近付きすぎ! うちが派遣の元クライアントだからってそういうのよくないよ」と片岡さんの私への距離に対して苦言を呈してくれた。ホッとしたような、残念なような気持ちでいると。
「俺はいいんです」と片岡さんがちょっぴり胸を張って云った。私には、嬉しさが滲んでるって分かるけど、きっと他の人にはやっぱりそっけなく聞こえる口調で。
「なんでよ」
「なんでって、普通彼氏は彼女のパーソナルスペースに多少なりとも割って入る権利があるかと思うんですが」
しれっと爆弾、投下するかここで。
思わず俯いた私の耳に、一瞬の静寂ののち「え――――――っ!!」の大合唱が飛び込んできた。想像以上の声の多さに驚いた……。そうか、そうだよね、まだここも他の部署も六時台じゃ人がそれなりに残ってるもんね……。
爆弾発言に改めて切り込んだのは、やはり柏木姐さんだった。
「マジで?」
「マジです」
「片岡には聞いてないの! 椎名さんに聞いてんの!」
「――マジです」
「いつから?」
「えと、こことの契約が終わった日、です」
「え、でもそれまで何もなかったよね」
「はい」
「じゃあ二人ともそれぞれ静かーに片思いしてたってこと?」
うわ、改めて云われるの、なんか照れる……。
私の小さな頷きに、姐さんは「あたしの恋愛センサーに引っかかんなかったなんて……!」と何故かひどく悔しがって、それから片岡さんに向き直った。
「あんたは愛想のなさで損してると思ってたから、二人が付き合ってるって聞いて安心した。ちゃんと捕まえておきなよ」
「そのつもりです」
「ご機嫌取りもしなさいよ」
「ご機嫌取り、とは」
「だからいろいろあるじゃんかー、デートとかプレゼントとか、愛の言葉を惜しまないとかさー」
「……持ち帰って検討させていただきます」
「仕事か!」
私も突っ込ませてもらおう。仕事か。
「で、華燭の宴はいつよ」
や、いつもも何も、そんなの話題にも上がっていませんが。私は情報誌もしっかり買って読んじゃいましたけど……。そう思う私を横に、片岡さんは「まだ彼女にプレゼンもしていないので」とやっぱり仕事みたいに云う。
「プレゼンとか云うなバカ」
とっととデートでも行って発言をリカバってこいという姐さんの言葉で二人して部署を追い出された。にもかかわらず、やっぱりしれっとしている片岡さん。
「せっかく来てもらったのに、お騒がせしてしまって」
「いいえ。……プレゼン、いつですか?」
笑いながら突っ込むと、珍しくくっきりと動揺されたので小気味いい。
「まだ納得してもらえるような信頼の積み上げが出来ていないと思うから」
「そんなことないです、出来るだけ早く聞かせてください」
そう云うと、「じゃあ手短に」と足を止めた。今なのね。面白い。
見つめ合う。しれっとした顔してるけど、今だいぶ緊張してるな。そんなのが分かるようになったのが嬉しい。
何を告げられるのか分かっていても、どきどきした。
信号一回分の沈黙と、数回の深呼吸の後、片岡さんが口を開く。
「これからは結婚を前提にお付き合いして欲しいのだけど、前向きに検討してもらえないでしょうか」
「……はい」
今すぐわーっと駆け出したい胸の鼓動をいなしながらそう答えると、「簡単に答えちゃいけない」と困った顔をされた。
「だって、嬉しかったから。――そういうのあんまり考えてないかと思ってた、片岡さん」
「ごめん、今後善処します」
「はい、お願いします」
「ただ自分は、将来性という点では優良株とは言い難い。柏木さんのような上昇志向もないし」
「ああ、柏木姐さん、上目指してるってしょっちゅう云ってましたもんね」
「今、部署の中では一人飛びぬけているしな」
は、しまった。プロポーズプレゼンがいつの間にか姐さんの話に。そう思ってたら「……さっきの話はまた後日に、」と苦笑交じりにそう云いかけられたので、慌ててひったくった。
「柏木姐さんが役付きになれば、きっと片岡さんを冷遇なんてしないでしょう?」
「……多分」
「なら、いいです。というか、さっきのお話、検討じゃなく、お受けします」
私があらためて言い切ると、片岡さんは嬉しそうな、でも困ったような顔をして、「だから簡単に答えたら駄目だって」と云いながら私を抱き寄せた。そして頭上で大きなため息を吐く。
「片岡さん?」
「今日伝えようとは思ってたけど、このタイミングで云うつもりじゃなかったし、今になって緊張してる」
その言葉を裏付けるように、スーツの胸から伝わる鼓動。顔はいつも通りというギャップがすごい。
「……結婚したいと思ってるなんて、ちっとも分からなかった」と私がもらすと、「そこはお互い様」と云われてしまった。
「結婚したいのかまだしたくないのか、話題にも上がらないしどうしたらいいのか困ってたよ、ずっと」
「……片岡さんでも困るんだ」
意地悪く笑って見せると、「恋人にはいつも振り回されっぱなしで、いつだって困ってる」なんて大真面目な顔して云う。
「嘘だー」
「嘘だったらもっと上手に冷静に話せてたと思う」
「そう云うけど片岡さん、最初っから自分のペースでしたよね!?」
半年前、仕事上がりに声を掛けられて雑貨屋さんへ行ったことを持ち出すと、ばつの悪そうな顔になる。
「……らしくないことしてるって思った。それでも君とあれきり会えなくなるのは嫌だったから」と半年前に聞いたものより舞台裏を暴露した告白を聞いた。
「どんどんカッコ悪いとこがばれるな」
「……ううん」
いつもしれっとしているようで、そっけなくも見える人が、自分の前でぽろんぽろんそうじゃない顔を見せてくれるのは嬉しいだけだ。
それに、かっこいいばかりのところしか見せてもらえてない状態から二人での生活がスタートしたら、もしかしたら幻滅しちゃうかもしれない(今のところその予定はないけど)。
「結婚したら、三ヶ月ごとに評定してあげますね」
「ああ、なるべく手心を加えてくれることを祈るよ」
「そこは公平に判断します」
なんでこう、二人してやっぱり仕事っぽくなっちゃうかな? と思いながら、そんなのも面白くって笑うと、片岡さんも小さく笑った。
来た道をなぞるように、また駅方面に向かう。今度は手を繋いで。
その道すがら、行きに見た宝くじ売り場が閉まっているのを見て、「そういえば何も買ってなかったですけど、いいんですか」と聞いてみた。
「何が」
「何って、競輪とか競艇とか競馬とか?」
宝くじ以外で思いついた勝負事を挙げてみたけど、「賭け事は苦手だから」と云われてしまった。やっぱり。
「じゃあ、なにを勝負するんです?」
「もう勝った」
「はい?」
「プロポーズが、成功したからね」
「――ああ!」
あんなので、いいんだ。
くすぐったくって頬がむずむずして、笑顔になるのがどうしても我慢出来ない。そうしたら案の定「そんなに笑わないでください」とそっぽを向かれてしまった。
部署を出る直前、『何か進展があったら即連絡を!』と柏木姐さんから半ば押し付けられる勢いで教えられた個人的な連絡先に、帰宅後さっそく報告した。云われたからしただけじゃなく、私も誰かに報告したかったので。
すると、『あたしが会社を牛耳った暁には片岡は片腕にする予定だから期待しておいて』と頼もしい確約を得た。
さて、恋愛に関して三ヶ月ごとの更新は恐らく必要なくなって、近い将来、私はいわゆる永久雇用になる。でも片岡さんに私が雇ってもらうのでもその逆でもなく、二人で家をつくっていくのがいいな、と思う。合同会社片岡&椎名、みたいな。
いつか派遣をやめて、年に四度の更新がなくなっても、きっと私は体に染みついた三ヶ月刻みで前に進む。たまには立ちどまって、振り返る日があってもいい。三ヶ月はその区切りと再出発にちょうどおあつらえ向けだ。
その日を迎えるたびに、あなたのことをまた好きになりたい。私のことも、好きになってください。
少し気が早いけれど、これからも、末永くどうぞよろしく。




