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『奪えなかった俺は、呪いばかり集めている』

作者:逆位相
最新エピソード掲載日:2026/05/13
箱守 納亜(はこもり のあ)は、病弱な妹・澪(みお)を支えながら生きる22歳の青年だった。

「苦しい」と言えない妹を前に、何もできない自分へ無力感を抱えながらも、彼はただ日常を繰り返していた。

ある雨の夜。

駅のホームで、澪によく似た“苦しみを隠した少女”を見つけた納亜は、咄嗟に彼女を庇い、電車にはねられる。

死にゆく意識の中で納亜が願ったのは、

「痛みを代わってやりたかった」
「苦しみを分かってあげたかった」

という、後悔だった。

その瞬間。

納亜は“境界”へ落ちる。

そこで彼を待っていたのは、
他人の苦痛を奪い続ける呪い――《簒奪者》の継承者だった。

「これは力じゃない。優しい人間から壊れていく呪いだ」

歴代継承者たちの苦痛と記憶を流し込まれ、《簒奪者》を継承した納亜は、“呪いの濃い世界”へ落とされる。

目を覚ました先は、
呪いを持つ者たちが捨てられる腐敗の地。

そこで納亜は、一人の少女と出会う。

その身に、理解不能な呪い《呪溜》を宿した少女と…
第一章 『背負うということ』
第一話『後悔』
2026/05/13 05:00
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