観世音菩薩の降臨と救済:疫病を祓う浄水の奇跡
遥かなる九霄の彼方より、一条の祥光が差し込み、一筋の影が金色の蓮を軽やかに踏んで降臨された。
その御頭に戴くは、金葉と翠花で飾られた垂珠の纓絡。それは眩いばかりの金光と瑞気を放っている。すらりとした長身に纏う一襲の素藍の法衣は、水のように流麗である。その淡い色合いと、袍の表面にかすかに浮かび上がる盤金龍や飛彩鳳の文様は、御身の非凡さを物語っていた。
御胸には、月のように清らかな鏡が香環の瓔珞に嵌め込まれ、微かな動きや、そよぐ清風と共に、その鏡光が揺らめき、万物の有様を映し出していた。御腰に結ばれた氷蚕絲の錦繍の裳は、その金縁が、まるで彩雲で織りなされた瑶海の波の光のようであった。
御身の傍らには、全身が雪のように白く、嘴が紅玉のような一羽の白鸚歌が従っていた。東の海を飛び、世界を巡るこの鳥は、今、恭しく御肩に佇んでいる。
その女真人は、手に施恩済世の宝瓶を携え、瓶の中には青々と瑞々しい垂楊柳が一枝挿してある。
彼女は静かに御腕を上げ、垂楊柳を宝瓶の浄水に浸すと、疫病に覆われた村落へと向かって、それを青空に散らした。
その浄水は瞬く間に残った霧を払いのけ、大いなる悪を祓った。村の上空を覆っていた黒い霧が、みるみるうちに消散していく。
病床で呻いていた老人は、心まで沁み透るような清涼さを感じ取り、子供たちの泣き声は、やがて歓喜の叫びに変わった。
三日が経ち、彼女は塵世への約束を果たされた。病が癒えた人々は、遥か遠くからひざまずき、口々に「救苦救難の観世音菩薩様、ありがとうございます!」と低い声で唱えた。




