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4話 処刑という名の腕試し
処刑執行と言う名目のスカウトで大監獄プリゾンフュラケーに来たリニムとリィ。大監獄に団員をスカウトするだけで頭痛物だが、リニムはそれとは別の理由で頭を抱えていた。
スカウト対象がよりにもよって"鮮血浴び"の二つ名で恐れられる戦闘狂の同族、"ギィラ・ガヴェラス"だと言うことに。
ギィラ・ガヴェラス。
"鮮血浴び"の二つ名で知られる戦闘狂の一匹狼傭兵。
かつて大軍事国家と呼ばれ、栄華を誇った大国"アーゴン"の軍勢をたった一人で全滅させ、アーゴンを大きく弱体化させ滅びの一途を辿らせた元凶。
常に血塗れの姿から"鮮血浴び"、"血塗れの狂気"、"国落とし"と様々な名で呼ばれ、恐れられる狂人。
しかし戦争に飽きたのか自ら捕縛され、このプリゾンフュラケーに収監された。