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藍花  作者: アフロダイB
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黒田鉄匠

ワシの名は黒田くろだ 鉄匠てっしょう

歳は65になる。


ワシらの世界にはあまり公にはなっていないが怪異と呼ばれる存在がいる。

それは時にワシらとは異なる世界からも来るらしい。

そして怪異と人知れず戦ってきた一族をワシらは【太刀花】と呼んでいる。

ワシは代々に渡り太刀花のために刀を打ってきた一族の末裔である。


君達が良く知る太刀花藍ちゃんの持っている刀もワシが打った物だ。

あれは少し特別でな。

あれについて語るにはワシの人生を語らねばならん。

少しばかり長くなるが、年寄りの長話に付き合って欲しい。


若かりし頃のワシは頑固で無鉄砲で怖いもの知らず、思い込んだら一直線のアホウじゃった。

あの頃のワシは刀匠ではなく剣士を目指していた。

ワシは怪異とやらを信じてはいなかったが、

敵がいるならばどうして自分で戦わないのかと己の一族を情けなく感じていたのだ。


(どいつもこいつも何が太刀花様じゃ!

そんなもんに頼らずとも自分で戦えば良いではないか!)


幼少の頃よりオヤジに叩き込まれた刀の扱い方と、何よりも意地がワシを高みへと導いた。

ワシの剣道の腕前は全国大会常連になるほどまで仕上がった。

だが、世の中には天才がいてワシは天才ではなかった。

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