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残響
「花火だー」
そう。毎年この時期に行われる花火大会、多賀沼花火大会、約1万発のも空に浮ぶ、どこか夏の始まりを予感させるような、そんな花火が打ち上がる。ので、ウチのベランダから見ている。幸い前に大きなビルなどがないおかげでしっかりと毎年見えるので楽しみにしていたのだ。
「たーまやー!」
「たーまやー!!
私が茜ちゃんに教えてもらいながら作ったアップルパイだよー。どうぞ、晴馬、神楽くん。」
「ありがとう。今少し食べたけど、茜のと遜色ないくらい美味しいよ。」
こういうと茜が拗ねないか心配だが、拗ねないと思う。
「茜、その…今日……………」
刹那、 花火の轟音が僕の声をかき消すように鳴り響く。本当の意味の大人になりたいとか、そういうわけじゃない。ただ、最近あまり茜に触れてあげられてない。だから少し、いやかなり茜と一緒に居たいのだ。嫌われてるとかそういう勘違いされたくもない。僕は茜が大好きだ。
「そっか…私も…一緒だよ。
最近誠一と触れ合えなくて寂しかったんだからね。ずーっと一緒に居たいの。私嫌われたかなって思ってすごい心配になってたんだからね。大好きだよ
誠一。」




