お泊り
僕には一つ大きな問題があった。
それは僕誠一は料理が壊滅的にできないのである。できる料理は目玉焼きとおかゆだ。部屋は一応キレイに整理してはあるものの料理を作ると何故か爆発してしまうのだ。
ピンポーンと霧崎さんのチャイムを押す
「入っていいよ」っと声がする。
「霧崎さん、熱は大丈夫?もし良かったらお粥作ったから食べる?」
「ありがとう、食べるよ。また助けられちゃたゴホッゴホッね。」
「おかゆ食べたらすぐ寝なよ。」
「何かあったらこの部屋にいるから呼んでね。」
「ありがとう。神楽君」
3日後(4月3日日曜)
「風邪なおった?」
「うん。神楽君のおかげだよ、ありがとう。」
「それでねそれでね霧崎君にプレゼントがあるんだー」
「え?プレゼント?」
「私ね、料理が得意なんだけど一番得意なのはチーズケーキなんだ。」
「ハイ口開けて、アーン」
「イキナリッ!」
「イイの?」
「はーやーく」
「あ、アーン」
「美味しい?」
「美味しいよ」
「ねえ、私も食べたいな~」
「あ、アーン」
「アーン」
「めっちゃ恥ずかしいね、コレ」
「そうだね」
「あと今日お泊りしていってよ」
「え!?」
「絶対だよ絶対」
「わかったよ。準備してくるよ。」
そうして僕は初めてのお泊りが決まったのである
初の甘々展開です。
後何回か続きます。