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お代わり
「帰ろうぜ茜。」
「うんっ。帰ろう誠一」
正直今日はとても疲れた。
入学式の日の何倍疲れただろうか?
「今日はさ誠一と一緒に買い物行きたいんだけどダメかな?」(上目遣い)
茜の笑みと涙と可愛さに弱い誠一には断れるはずもなく
「いこっか」
「誠一は何食べたい?」
「茜の手料理なら何でもいい。」
「そう言ってくれるのはうれしいけれど、メニュー決めないと困るから何でも言って」
「じゃあ唐揚げかなー?」
「わかった。」
「「ただいまー」」
「エプロン着た茜も可愛いね」
「ありがとっ♡
誠一もかっこいいよ」
「ありがと、茜」
「唐揚げできたよー」
「やっぱ茜の手料理は美味しいよー。
えらいえらい(ナデナデ)」
あ、ゴメン。ついつい撫でちゃったけど嫌だったかな?」
「嫌なわけないでしょー」(プクッー)
「お代わりちょーうだい」
「えらいえらい。」
「ヤッタァー」
「というか、僕の好きな味付けなんてよく知ってたね」
「観察してた甲斐があったよ」(ニコォ)
「そこまでしてたのか!
ありがと。」