★お兄様スパイラル
私は学校に着いた後、誠一を探した。
理由なんて特になかった、ただ誠一をみたい、見ていたかったただそれだけ。
そしたら誠一はハグされてた。
私じゃ不満なのかな?誠一は私の事が嫌いなのかな?
と思ったら若干勘違いしていた。
ハグしていたのはあの女の子のほうだった。
良かったと思ったけど若干憤りも感じた。
誠一は困った顔もしているけど若干まんざらでもない顔している。
これぐらいだったら私も我慢できた。
あろうことか加奈とかいう女は誠一君にキスまでした。
私はもう我慢できなかった。
最初は困惑の方が大きかった。
「な・・・学校でせいい―神楽君と何をしているのかしら?」
「さっきも言いましたが兄弟間での当然のスキンシップです。
加奈はお兄様と8年も離れ離れになってたんだから当たり前です」
「いや、その理論はおかしいだろ。てかマジでどうしてそうなった?」
「そうよ。その理論はおかしいわね」
義理の妹だか知らないけど長瀬さんの常識はいろいろ間違っている。
私だってそんなにまだキスしたことないのに。
しだいに怒りもわいてきた
「長瀬さん、ちょっと話をしましょう。」
「そうね。加奈も話したい事があるわ。」
「あなた達、クラスに帰りなさい。覗きは駄目よ。」
「はーい。」
次回も茜視点です。