謎のクラスメイト
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「先生は、どんな印象ですか？天堂寺明日香って子」
「何で柚月くんが天堂寺さんのことを聞いてくるの？」
「いや、こないだ買い物に行ったら会ったんで……」
「さては柚月くん、天堂寺さんに惚れた？」
「何いってんすか違いますよ……」
「まぁ、どんな印象って言われたら、少し内気な感じがするかなぁ」
「先生もそう思いますか？」
「先生もって？」
「俺も先生と同じ印象何ですけど、どうもみんなは天堂寺明日香の印象は明るいと言ってて……」
先生は少し驚きながらも
「まぁ不思議なことではないと思うけど？だって私や柚月くんとは話したくないから、いない時に会話してるのかもしれないし」
なんてこと言うんだこの教師は
おかげでだいぶ心が傷ついたぜ
「それと柚月くん、あんまり好きだからってストーカーまがいなことしてたら先生も黙ってられませんからね？」
「だから違いますって！」
結局、謎は深まるばかりだ
とはいえ本人に「お前は何者だ」なんて聞ける訳も無いし……
「なんか最近ずっと考え込んでるよね？どうかしたの？」
帰り道、可憐が歩きながら俺の顔を覗いてきた
「あ、あぁ。可憐はどう思う？天堂寺明日香のこと。」
「どうって言われても、みんなが別の印象を個人に抱くことは不思議な事じゃないと思うんだけど？」
まぁ、それはそうなんだが……
「仕方ないから、私が調べてあげるわよ！」
少し前の可憐からは想像もつかない明るい声でそう言った
「あの……天堂寺さん！」
「はい！？」
「ずっと前から好きでした！付き合ってください！」
天堂寺明日香は告白を受けていた
「えぇっと……気持ちは嬉しいけど、ごめんなさいっ！」
「そんなぁ……」
告白に失敗した男が俯きながら歩いて行く
「マリン、お前は人間界で一体何をしているんだ？」
突然、天堂寺の前に一人の女性が現れた
「マーベル様！？」
「お前はあの方の調査のために人間界に来たのだろう？こんなことをしている場合か！」
「申し訳ございません！」
「分かったらよろしい。それより、報告があって来た。」
「みんなぁ〜♡新しい転校生を紹介するわよ！」
朝からとても騒がしい先生の声に生徒達が驚く
「またかよ！」
「こないだ、可憐ちゃんが来たばかりなのに！？」
みんな、突然の報告に嬉しそうだった
ドアが開き、転校生が入ってくる
「初めまして、アストレア・マーベル・ミラーナです。よろしくお願いします！」
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