柚月家の休日 3
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「重すぎるだろ……」
ようやく買い物が終わり、電車に乗っているわけだがもちろん荷物は全て俺が持っている
「仕方ないっ仕方ない♪」
可憐はとても上機嫌だった
ちなみに、天堂寺明日香が帰ったあと俺達は迷子センターにいた紅羽姉さんを連れてきたのだかとても迷子センターの係の人の視線が痛かった
「それにしても、明日香さんってとても綺麗な方なのにどうしてあまり目立たなかったんだろう今まで」
可憐の言う通りだ
確かに俺が意識していなかっただけかもしれないが、だとしても少しくらいは俺の耳にも噂は入るはず
ましてや俺の近くにいつもいる太一なんかはその手の噂に敏感なはずだ
ならどうして……
「そろそろ駅につくからな!」
紅羽姉さんの声で我に戻った
「さっきまで迷子センターにいた人とは思えないな全く」
「それを言うなっ!」
そんなこんなで家まで帰ってきた
「ふぅ〜、やっと着いた〜」
可憐が背伸びをしながらつぶやいた
「なぁ、可憐は話したことないのか?」
「何を?」
「天堂寺明日香とだよ。」
「う〜ん、無いなぁ」
しかし、ほかの女子と喋っていたところを見たことが無いような……
そもそもあいつ、俺たちのクラスにいたか?
なんだか記憶が曖昧になってきた
「でも、私が転向してきた時は随分人気者みたいだった気がするけど?」
「そんなはずないだろ、誰とも……」
何かがおかしい
そもそもあいつ、なんで俺たちとあった時あんなにフレンドリーだったんだ?
そしてなんであんなに慌てて帰っていったんだ?
彼女に対して疑問ばかりが浮かんできた
「お前達、一体なんの話をしてるんだ?」
紅羽姉さんは迷子だったもんな知るわけない
まぁ、考えるのはまた今度でいいか
翌日
「なぁ太一、天堂寺明日香っているだろ?あいつのこと何か知らないか?」
俺は太一に聞いてみることにした
「天堂寺明日香?同じクラスの活発そうな奴だろ?」
「は?何言ってんだ、どう考えても根暗だろ」
「いやいや、お前こそ何言ってんだ?校内でもトップレベルの美人だし、才色兼備で有名だろ」
どういうことだ?
それから俺は何人かに聞いて回ったが、どういう訳か天堂寺明日香を根暗だと思ってる奴なんて一人もいなかった
それどころか皆、太一と同じ印象を持っていたのだ
そして俺は、最終手段に出ることにした
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