休日の柚月家 2
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そうこうしているうちに俺達はデパートの洋服売り場まで来ていた
改めて来てみると結構でかい施設だと思う
「水着はどこかなぁ?」
「あんまりはしゃぐなよ」
「そう言えばさっきから、紅羽姉さんを見かけないんだけど……」
「あれ?」
ここで俺はとてつもなく重大なことに気づく
紅羽姉さん、方向音痴なんだった
「迷子のお知らせです。柚月智久さん、柚月智久さん、お連れの方がお待ちですので一階の迷子センターまでお越しください」
恥ずかしぃぃぃぃ
高校生にもなって迷子センターいく人初めて見たよ
「だってさ。迎えに行こっか!」
結局俺と可憐は迷子センターへと向かうこととなった
「迷子センターってどこだろ?」
「一階とは言ってたけどなにせ広いからなぁ」
「あっ!あそこの壁に地図が貼ってあるよ、見てみよ!」
可憐が指さした先には地図があったが、同時に見覚えのある顔を見つけた
「あいつは確か同じクラスの……」
「天堂寺明日香さんじゃない?」
そうだ思い出した
入学したての頃席が近かったやつだ
記憶が正しければ割と顔立ちは整っていて黒髪のショートだったはずだが今では肩にかかるほどまで伸びていた
「お〜い、天堂寺!」
俺の呼びかけに向こうも気づいたようだ
「あっ!柚月君、可憐さん!」
「天堂寺も買い物か?」
「うん、ちょっとね……」
なにか様子がおかしいような
まぁ気のせいだろう
「柚月くん達こそこんな天気なのによく来たね?」
「まぁな、俺は荷物持ちだけど」
実を言うと俺は天堂寺とはあまり話したことがない
そもそも太一としかあまり関わりを持っていなかったため、クラスメイトの大半とあまり会話をしたことがないのだ
「あ!私用事があるから、またね!」
天堂寺は何かを思い出したかのように慌てて帰ってしまった
「どうしたんだろう?」
可憐が少し心配そうにしていた
「マーベル様、やはりあの可憐と名乗っているものが、あのお方かと思われます……」
「そうか、引き続き動向を確認してくれ」
「了解しました」
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