記憶喪失
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突然空から降ってきた女の子
俺と同じくらいの年に見える
金髪のロングヘアーの髪型に、人間離れして整った顔立ち
まるでキャラクターの様な容姿だ
「君はいったいどうして空から降ってきたんだ?」
「分かりません。自分が誰でここがどこなのかも分かりません……」
まさかの記憶喪失だった
そもそも空から降ってきたら人間なんてグロテスクなことになるはずだ
つまり、この子は人間より身体能力がはるかに高いということだろうか?
それとも、空から落ちてきたんじゃなくて屋根から落ちたとか?
いや、それでも無傷じゃ済まないよな
「でも、日本語は話せるんだね?」
「はい。そのくらいの知識は残ってます」
ということは日本人ってことか
とりあえず俺はこの子を家へ連れていくことにした
「ただいま〜」
「おかえり……って誰よその子?」
俺の姉、柚月紅羽が少女を見て首をかしげている
「まさか智久、あんた彼女出来たの?」
紅羽姉さんが少し楽しそうに笑ってる
「なわけないだろ……」
「じゃあ誰なのよ」
「私は……」
紅羽姉さんに事情を話した
「なるほどねぇ〜。空から降ってきて、記憶喪失だなんてマンガみたいね」
「すみません、思い出せなくて……」
「あなたが謝ることないわよ」
「でも、この子、どうしようか」
「そうねぇ……お母さんもお父さんも旅行で当分帰ってこないって言ってたし、記憶が戻るかもしれないから、少しの間この家に留めてあげればいいんじゃな
い?」
「紅羽姉さん、本気で言ってんのか!?」
「えぇ、本気よ?」
かくして、少女は俺ん家に少しの間いそうろうとなることになったのだ
「でも、そうなると名前がわからないって不便だよな」
「そうねぇ。それなら可憐ちゃんでいいんじゃない?可愛いし」
「可憐……私っ可憐がいいです!」
本人も嬉しそうだし可憐でいいか
翌日、事件は起きた
朝のホームルームにて
「転校生を紹介します♡」
「柚月可憐です、よろしくお願いします!」
お決まりのパターン過ぎんだろぉぉぉぉ
俺は、自分がラブコメの世界にでも迷い込んだのかと一瞬錯覚した
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