彼女との出会い
読んでいただきありがとうございます
「私と……付き合ってくださいっ!」
「すみません僕三次元は興味無いんで無理です。」
女子生徒は泣きながら走っていってしまった
「あ〜あ。俺は二次元にしか興味無いっていつも言ってるのになぁ……」
高校生になって三ヶ月
この三ヶ月の間に何人の人に告白されただろうか
入学したてで学校になれていなかった時、突然机の中から手紙が出てきた時はびっくりした
「体育館裏に来い」なんて書いてあったから先輩達にはやくも目をつけられたのかと焦ったものだ
まぁ結局は同じクラスのやつからの告白だった
それを皮切りにこの三ヶ月間、来る日も来る日も告白され続けてきた
ある日は先輩に、ある日は同級生に、ある日は他校の生徒からも告白されたっけ
どうしてここまでモテるのにみんなをふり続けているのか、それはさっきも言った通り俺は二次元にしか興味が無いからである
これからもこんな生活が続くのかと思うと……
「は〜い!今日の授業はここまでにします。明日までに次のところを予習して来てね!」
先生の声と同時に皆一斉に立ち上がる
「やっと終わった〜」
「柚月君は残ってくださいね♡」
柚月とは俺、柚月智久の事である
多分居残りの理由は……
「柚月君。あなた、このままの成績じゃ進級出来ないわよ?」
先生の言葉がズシリとのしかかってくる
「俺だって留年したい訳じゃないんですよ!」
「ならもっと頑張らなくちゃ」
「明日から頑張ります!」
「ダメです!今日から頑張ってください。とりあえず今日は六時まで居残りね♡」
ちくしょぉぉぉ
「先生、それだけは勘弁してください!どうしても見なきゃいけないアニメがあるんです(泣)」
俺の悲痛な叫びは先生の心に届くことなく、無念にも居残りとなった
「やっと帰れるよ……」
結局六時まで居残り学習をした俺はようやく帰ることを許可された
「早く帰って、あのアニメの続きみなくちゃなぁ」
その時だった
「なんだ……っておいおいおいおい!」
空からなにか降ってくるぞ!?
「きゃぁぁぁぁ!」
俺は降ってきた何かの下敷きになってしまった
「重いっ……」
「あっ!ごめんなさい!」
えっ?
俺の上に降ってきたのはまるでアニメのキャラクターのような美少女だった
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