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40階層ボス

遅れて申し訳ありません。なるべく早く登校したかったのですが忙しく遅れてしまいました。次回の投稿は今回よりは早めにできると思います。

現在俺と美月は、40階層のボス部屋の前にいる。30階層のボスの宝箱から出た物によってかなり攻略が遅れてしまい、40階層にたどり着くのに2ヶ月もかかってしまったのだが。


30階層のボスは、名前すら記憶に残っていない。それほど弱かったというか相性が良すぎたのだ。敵は植物型の魔物だったため豊穣魔法で〈灼熱の魔眼〉で燃やした。あまりにも呆気なくて美月も苦笑いをしていたのだが。


まあ、それは別にどうでもいい。問題は宝箱の方だった。20階層のボスでは宝箱が無かったためないものだと思っていたが20階層が特別だっただけで30階層にはしっかりとあったのだ。

そして、その中に入っていたのは鍵だった。〈魔眼〉で使い方を見て、かなり驚いた。名称は〈魔法の鍵〉それは、鍵穴のある扉に差し込めばどこからでもある場所へと行けるという魔法道具だった。取り敢えず、適当な鍵穴に差し込んで言ってみるとそこには、莫大な量の本が貯蔵されている書庫だった。見渡す限り一面に広がった、本の数々だ。その種類は鍛治などの生産系の本から魔法などの物まで様々な物がある。


まあ、その本の中にあったレシピ書を見ながら、2人とも色々な物を作っていたら2.3週間で魔石も切れたため魔石の補充をしながら作り続けていたら気づいたら1月と3週間があっていてその後に攻略を忘れていることに気づき1週間でボス部屋までたどり着いたのだ。


作った物は俺の方はMPポーションや強化薬、睡眠薬などで、美月の方が〈付与魔法〉によって強化した服などだ。まあ、作り過ぎて無限倉庫が限界になりかけたので作った物を素材に使ったりしてなんとかしているところだ。スキルレベルも上がり今では俺が〈錬金術〉がレベル42で美月は〈裁縫〉が82〈調理師〉が38だ。

まあ、そんな理由で遅れてしまった迷宮攻略を取り戻すために、急ピッチの攻略を進めなんとか1週間でボス部屋まで辿り着いたのだ。


「まあ、それでボス部屋を見つけたわけだがどうする?」


「装備は万全だから早めに片付けた方がいいと思う」


「それもそうか、ならとっとと行くか」


「うん」


俺たちはボス部屋の扉を開く。そしてそこに待っていたのは


「ミノタウロスかよ」


「知ってるの?」


「ああ、半分が人間で半分が牛出てきている怪物だよ。自身の怪力を使い斧を振り回したりなどして攻撃してくる。そのうえ体皮が異様に硬い。そして、Sランクに分類される魔物だ」


「Sランク!!」


「ああ、今回は厳しい戦いになると思うから最初に防御と素早さの付与を掛けておいてくれ」


「わかった」


すぐさま美月は自身と俺に2つの付与をかける。そしてミノタウロスのいるところまで歩いていく。


「初撃に気をつけろ」


「うん」


俺たちがミノタウロスの動きを警戒していると突然ミノタウロスの姿が消えた。俺はすぐさま重力魔法を使い自身の周りに反重力をかける。美月はすでに隠密魔法で姿を消している。

すると、なにか凄まじい音がした。その方向を見てみるとミノタウロスが倒れている。そして、俺の掛けた反重力が消えている。


二重で掛けたのに1撃しか持たないのかよ!!


俺は再度反重力を掛けなおす。ミノタウロスもすぐさま体勢を立て直そうとする。だがそれも叶わない。後ろから隠密魔法で姿を消した美月が首に目掛けて刀を振るう。だが、その刃がミノタウロスを切り裂くことは出来なかった。体皮が硬いためだろう。美月は少し動揺したがすぐに我に帰りミノタウロスから距離を取る。ミノタウロスも斧を取ろうとする。


そんな事をやらせる訳もないがな。


重力魔法で、ミノタウロスの重心をつま先よりも前にずらす。その結果、ミノタウロスはバランスを崩し転倒してしまう。その隙を利用しミノタウロスの斧を〈灼熱の魔眼〉と〈凍結の魔眼〉を使い破壊する。ミノタウロスは転倒した後、起き上がり自身の斧が破壊された事に気づき素手で殴りかかってくる。

だが、反重力に弾かれ吹き飛ばされる。


「紅夜、少し時間を稼いで。そしたら私があいつを倒すから」


「なにか策があるのか?」


「うん、あとタイミングは後で念話で伝えるからその時に重力魔法で、剣を重くして」


「ああ、策があるなら頼むぞ」


さて、じゃあ時間を稼ぐとするか。豊穣魔法を使い持ってきた木々の種を開花させ拘束に使う。ミノタウロスはそれを引き裂こうとするがそれが千切れる事はない。


本当にこういう所がファンタジーだよな。


俺が開花させたのはゴムの木だ。地球にあるゴムの原材料の木ではなくその木そのものがゴムなのだ。だからミノタウロスがいくら力を込めても千切れる事はないだろう。


前に重力魔法で実験したが最後まで千切れなかったからな。それと、まだ暴れているミノタウロスの動きも止めておくか


俺は鞄からある薬を取り出しそれをミノタウロスに当てる。すると、今さっきまで暴れていたミノタウロスの動きが止まる。投げた薬は痺れ薬だ。それもかなり強力な物だ。


「紅夜、こっちは準備できたから、重力魔法を瞬時に発動できるようにしといて」


「ああ、わかった」


美月は納刀されている剣に手を掛ける。そして、すごい速さで剣を引き抜きミノタウロスを斬る。


「我流抜刀術、燕子花」


ミノタウロスの体皮に一直線の切れ込みが入る。その後瞬時に納刀しもう一度抜刀の構えに入る。


『2秒後に重力魔法で剣の重さを1000倍にして』


『やれない事はないけどそこまで重くすると持てないぞ』


『大丈夫』


美月がそう言うなら大丈夫なのだろう。美月が剣を抜刀しているのを見ながら2秒数えて重力魔法を掛ける。美月は重くなったはずの剣を重くする前と変わらないかのように振るいミノタウロスを一刀両断する。


「我流抜刀術、思兼」


納刀し終えた美月はその場にへたり込む。


「大丈夫か!?」


「ううん、ちょっときつい。ポーションちょうだい」


美月は剣を持っていた方の手を辛そうに振りながらそう言った。


「ああ、自分で飲めるか?」


「うん、大丈夫」


「そうか」


無理をしている訳でもなさそうだし大丈夫だろう。


その後美月は、ポーションを一気飲みをして、直ぐに立ち上がった。


「もう、大丈夫なのか?」


「うん、紅夜の作ったポーションの効果が良かったから」


「そうか、宝箱も出てるみたいだし開けてみるか?」


「うん、今回は何が入ってるのか楽しみ」


「そうだな」


俺は宝箱の方に歩いて行き宝箱を開ける。その中には


「銃かこれは?」


「銃ってなに?」


「銃ってのはこうやって」


俺は宝箱に入っていた銃らしき物を取りその銃口を美月の逆に向け引き金を引く。

すると、すごい音が出る。銃を撃った所には、凄まじい破壊の痕跡がある。


「凄いね」


「凄いどころではないなこれは」


「なんで?」


「反動もなしにこれだけの破壊を行えて、初心者の俺が簡単に的に当てられる。この二つだけでも十分強いのに弾数が無制限とかチート性能を超えてるぞ」


「ふーん、でも強いならいいよね」


「まあ、それもそうか。ならこれは美月が持っとけ」


「なんで?」


「俺は遠距離の対処法がかなりあるが美月にはないだろ」


「うんそうだけど」


「持っておけ、美月には死んで欲しくないからな」


「そう言う事なら」


美月は渋々といった感じで銃を受け取った。


「まあ、とりあえず今日はもう戻るか?」


「うん、そうだね」


俺たちは1階層に戻り汗を流してから、寝る事にした。

感想でアドバイスをくれた方ありがとうごさいます。

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