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とある冒険者の漫遊記  作者: 安芸紅葉
第六章 迫り来る脅威「王都星天会議」編
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第109ページ 戦況変化

今日はかなり短めです!

申し訳ありません。

四方あちこちから戦闘の音がする。

轟音が鳴り響き、とても人の戦っている音とは思えない。


敵が大きいだけあって他の戦況もよくわかる。

既に一人一体は倒し終えているようで、二体目の決着も近いようだ。


「化物だらけだな」

『お主もあまり変わらんと思うが』

「そうか?俺はまだまだ常識の範囲内だとわかったぞ?見てみろ、あっちはもう三体目に取り掛かっている」


七星剣の第一位がいるはずの方向。

今の俺以上の強大な魔力を発し、どこか違和感を感じる。


『それはそうであろう。あの者は、竜人族(ドラゴニュート)だ』

竜人族(ドラゴニュート)?」


俺の傍を飛ぶ赤い竜。

召喚したエリュトロスだ。


『そうだ。竜の力の片鱗を持つ者らだ。お主とは違う意味でだがな』


そう言って意味ありげに俺を見るエリュトロス。


「俺だって別になりたくてなったわけじゃない」

『我々だってしたくてしたわけではないからな。だいたいそんな前例もない。お主が規格外なのだ』

「結局俺のせいかよ」


話ながらも俺達は、魔人巨兵を解体していく。

この巨人、深淵の森で戦った時より硬度は上がっている。

だが、動きは緩慢で、結界を壊すことしか考えていないようだ。


そもそも、この魔人巨兵に考える知能があるのかは不明だが、起動方法が同じなのだとしたら魔族が魔人巨兵の動力となっているはず。

だとしたら、知能があっても不思議ではないのだがな。


『だが、こやつはそもそも本当に完成品なのか?』

「どういうことだ?」

『我も魔人巨兵などというものを知っているわけではないが、これで完成だとするならば随分と弱いとは思わぬか?』


言われてみれば確かに。

上がっているので強度だけであるならば、それほど脅威であるとは思わない。


他に何かあるのか、それとも本当にこれで終わりなのか。


「まぁいい。とりあえずはこれで最後だ」


炎属性の魔力を斬鬼に乗せ放つ。

炎の斬撃が飛び、魔人巨兵の胴と頭を切り離す。


エリュトロスとアステールの方も一体を倒し終えたそうだ。


首を巡らせてみると、魔人巨兵はすでに最後の一体となっており、その魔人巨兵も、今足から崩れるように倒れ込んだ。


これで全ての魔人巨兵が倒された。

だが、なんだかスッキリとしない。


「やけにあっさりしているよな」

『そうよな。これで終わりならば拍子抜けもいいところだ』


俺はふと思いついて「識図展開(オートマッピング)」を起動する。

赤い光点は王都内に複数ある。

これだけ大きい都市だ。

犯罪者もいるだろう。


「なにっ!?」


その中の一つ。

一際大きな赤い光点の存在。


問題は場所だ。

その光点は、王都中心部、王城内にあった。

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