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10 記事抜粋

 月刊フィールド・オン七月号草稿 「女子サッカー界のカリスマ美少女、那智(なち)玲子(れいこ)に聞く!」


――今年も県大会、始まりましたね。

「ええ、この間予選リーグの一試合目をやったばかりです」

――やっぱり今年も白鳳は全国制覇が目標ですか?

「そうですね。最終的な目標はそうなりますが、まずは一つ一つの試合を大事にしていきたいと思います」

――県大会の予選リーグでも手は抜かない?

「はい。油断することが一番怖いですから」

――常に全力投球。そこが白鳳の強さの秘訣、ですかね。

「そればかりではないとは思いますけど。でもそれも一つの要因ではありますね」

――なるほど。それでは今年、警戒しているライバルは? やっぱり去年の決勝戦で当たった玉乃井高校? それとも桜第二高校かな?

「そうですね。その二つも要注意ですけど、でもやっぱり……」

――やっぱり?

「……これは私個人の考えなんですけど、私は……、蓬原(よもぎはら)を一番警戒しています」

――蓬原?

「ええ、県大会の予選リーグであたるチームなんですけど」

――聞かない学校ですね。

「全国的にはまだ無名ですが、とても強いチームです。特に守備……。あそこまで白鳳を苦しめたのは、蓬原だけだったと思います……」

 以下省略。(インタビュアー・鎌田(かまた)素子(もとこ)




 月刊サッカーズーム六月号削除部分「期待の超新星! 水城晃!」


――まずはこの間のU-17代表の試合、お疲れ様。

「ありがとうございます」

――もうすっかり代表のキャプテンが板についたんじゃない?

「そんなことありませんよ。まだまだです」

――でも、代表の試合が終わってすぐに県大会。高校生とは思えないほどの忙しさ。体の調子とかは?

「大丈夫です。もうすっかり県大会モードですし。(笑)」

――切り替えが早いね。(笑) さて、白鳳学園といえば、昨年は男女そろってのアベック優勝が話題を呼びましたね。

「ええ、おかげさまで。名誉なことだと思います」

――それに加えて、MVPも水城選手と那智玲子選手、ふたりとも一年生で受賞と大物ぶりを見せ付けてくれましたけど。

「いやあ、運が良かっただけですよ」

――じゃあ、今年も運の良さを期待するということで。(笑)

「お祓いでもしておきます。(笑)」

――どう? 今年も男女そろって優勝、なんてことは?

「出来たらいいですけど、まだ分かりませんよ。女子も今年は大変だとか言ってましたし」

――ほう、あの白鳳を苦しめるチームがいると?

「そうですね。蓬原とかいいチームですし」

――よもぎはら?

「予選のAグループで当たるらしいですよ」

――蓬原はたしかCグループじゃなかったかな?

「あ、女子の話です女子」

――おいおい、水城くん。女子の話してどうするよ。(笑)

「すみません。でも今年の蓬原は要注意ですよ。何しろ守備がいい」

――ほう、U-17日本代表キャプテンがそこまで言うとは。誰かオススメの選手でも?

「ええ、いい選手、いますよ」

――何て名前?

「双海、司季」

 以上、削除。(インタビュアー・山縣(やまがた)敏郎(としろう)



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