part8
だいぶ遅くなりました。
申し訳ない~
今度からもっと遅れてしまうかも
あの場を離れた俺たちはあてもなくさまよっていた。
「気を引き締めておけよ。さっきの連中みたいのや、死神がいつ出てくるかわからないからな」
「わかってるよ~。でもさ……」
そこで星歌は一旦言葉を切った。重大なことでも言うのだろうか?
「……目的とかあるの?」
うん、ここ重要。目的はないんです。
「私も疲れた~」
ついには翠まで疲れた宣言をしてしまっている。
その時だ。
――ピロリン!
先ほど同様、脳内に音が響いた。
『死神鬼が一体倒されました。倒したのは……ハルスティン・コーカ」
――!! またこいつが!?
達也は驚きを隠せなかった。
先程、死神はLvを上げると言っていた。それでもなお一人だけで死神鬼に立ち向かい倒している。そのことがどれだけすごいことか。
「ハルちゃん」
不意に翠が言葉を漏らした。
「翠、今の名前知ってるのか?」
翠は俺の質問に対して首を縦に振る。
「今の人は、私の護衛を任されていた人なの」
「「「ええ!?」」」
俺たち、三人は驚きの声を漏らした。
「翠ちゃんって……結構お金持ちのとこなの?」
「他がどうか知らないからわかんないよ、そんなの」
ケロッとしているが、護衛が付いてる時点でそうとうな金持ちの家だと思うぞ、翠。
「それにしても、護衛対象なんだからお前のこと探してるんじゃないのか?」
「ん~。む~。多分そう」
「早く会えるといいな、翠」
似合わない笑顔を顔に広げて翠をより安心させようとしてみる。
「ちょっと、達也、緊張感持ちなさいよっ!」
あ、そうだった。俺が言ったんじゃないか。……呼び捨て? まぁいいけど。
「あぁ、悪かったな」
「もぉ、……達也……」
「ん? なんだ?」
「べ、別になんでもないっ」
さっきから星歌の様子がおかしい。具体的には翠を連れてきたあたり。
「さっきから星歌の調子がおかしいんだが」
こそっと裕太に耳打ちする。
「…………鈍感ですね、達也君は……痛っ」
ニヤっとする裕太にはデコピンを食らわしたが、鈍感? まさか星歌が俺のことを好きだとでも?
「……マジか……あんな可愛い子が?」
ナイナイ。いや~ナイナイ。
でも、ホントだとしたら……やべぇ。顔が熱い。
「イテテ……大丈夫ですか? 顔が尋常じゃないほど赤いですよ?」
「う、うるせっ! ちょっと、みるな!」
「ちょっと、そこ男二人で何してるの! 気を引き締めなさい!」
あるわけないよな?
「はぁはぁ……んっ、はぁ……」
強かった。先の何倍も、何十倍も強く感じられた。
原因は死神が鬼のLvを上げたからだ。
ハルスティン・コーカは何十分もの間、死神鬼との死闘を繰り広げていた。
それがさっき片付いたところだったが。
「流石に、これ二本じゃだめですね」
手に持っていた二本のククリナイフを太ももに巻きつけてあるホルスターに差し込み新しい武器を求めた。
三分くらい走っているとようやく武器置き場が見えてきた。
「ここで拳銃とグレネードを頂いて行こう」
使いやすさ、装弾数などを考え、ベレッタを掴み。腰のホルスターに差した。
「どうせ、接近戦になるのだから、飛距離がそこまでなくても問題はない」
自分自身に言い聞かせながらハルスティンは歩いていく。
まいどまいど短くて申し訳ない・・




