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白髪のエルフ ルーナ

「んーんっ」


俺が目を覚ますとそこは路地裏?であった。昨日は自宅のベットで寝たはずだ。ここはどこだ?見たこともない場所に建斗が戸惑いながら歩いていると少し開けたところに出た。


「は?」


そこには歩く人型のトカゲや猫の耳を持った少女など今までいた世界の人々とは違うということが一目見て理解することができた。


「ここは、異世界?」


建斗は戸惑いながらも状況を理解した。異世界転生したのだろう。20代のころ建斗がはまっていた異世界転生系の漫画と、この世界が似ていることから建斗はそう判断した。


「これからどうしたらよいのだろうか、」


私が見ていた異世界漫画では主人公が物凄い魔法の使い手だったり、剣聖の力を持っていたりだとか

そういう最強の力を神から授かったりするものであった。しかし自分にはそんな力を持っているようには感じられなかった。試しに漫画で見た感じに魔法を使えるか試してみた。


「クリエイト・ウォーター」


この魔法は水を出すことができる魔法だった気がする。結果は「何も起こらなかった」

そうするとすぐに正気に戻りとても恥ずかしくなった。少し歩き人があまりいない路地裏へ戻り段差のある場所へ腰を掛ける。


「んーこれからどうするべきか」


さっきはきづかなかったがよく考えるとさっきの場所で何人もの人?がいたがほとんどの人が建斗のよく知っている日本語を喋っていた。ということは意思疎通は取れそうだ。そういえば今は1円もお金を持っていなく今すぐにでも働く必要がありそうだ。


「おー。ちょっとそこの兄ちゃんなにしてんのかなー?」


その声の持ち主は16~18歳くらいであろうチンピラが3人ほどいた。


「出すもん出してもらってもいいかなぁ?」


チンピラたちはカツアゲをしようとしているのだろう。しかし建斗は1円も持っていない。


「すまないねぇ。君たち私は今まったくお金を持っていないんだ。だから立ち去ってくれないかな?」


そう建斗が言うがチンピラたちは信じていない様子だ。


「何偉そうなしゃべり方してんだよ?殴られたいのか?」


そのようにいうとチンピラたちは建斗へ向かって殴りかかってきた。

建斗が華麗な反撃をする。ことはなくぼこぼこにされるのであった。


「チッほんとになんも持っちゃいねぇ。もう行くぞ」


チンピラたちは建斗が何も持っていない事を確認するとすぐさまどこかへ行ってしまった。


「異世界転生そうそうぼこぼこにされるのかよ。なんなんだ」


そんなことを言いうつむいていると透き通ったような美しい声が聞こえてきた。


「大丈夫ですか?」


そこに見えたのは白髪でショートヘアーのエルフの女性が立っていた。人間でいえば20歳ほどに見えるがきっとエルフなら数百歳なのであろう。


「は、はい」


エルフの女性は建斗へ手を差し伸べて話を聞いてくれた。


「それは大変でしたね」


建斗は今まで起きたチンピラたちの話と、自分が無職で一文無しということを話した。一応異世界転生したということは話さなかった。よく漫画では異世界転生のことを話したら何かバツが起きるみたいなことがあるからだ。


「私はルーナといいます」


エルフの女性はルーナというそうだ。


「わ、私は中本建斗と申します」


とっさに建斗もルーナへ自己紹介をした。


「え、えーとここは水上都市のラウトといいます。建斗さんは気が付いたらここにいたんですよね?」


建斗はルーナに気づいたらここにきていたと話をしている。まぁ嘘ではないしな。


「は、はい。てか水上都市ですか?全然水上って感じじゃない気がしますけど、」


さっき少し歩いていたが全く水などが流れている雰囲気などはなかった。強いて言えば水道管のようなものがあるくらいだ。


「そうですね。実はこの都市は海の上に浮いてるんです。海の上に広い都市を作っているのです。だからこの足場の1mくらい下は海ですよ」


「なるほど、そういうことですか」


「あ、そういえば建斗さん傷だらけでした。少し待ってください」


そうル言うとルーナは目をつむり何かを唱えだした。


「ヒーリング」


そうルーナが唱えるとさっきまであった傷が全く消えた。


「す、すごいですね」


ルーナは少し驚いたように


「ん?建斗さんは魔術使えないんですか?」


「あ、はい。」


ルーナは首を傾げ、ハッと思い出したように


「そんなことより建斗さん今住めるとことかありませんでしたよね。ちょっとついてきてください」


「わかりました」


建斗はルーナについていく


3分ほど歩いた後そこには広い屋敷があった。


「す、すごい。」


建斗が驚いていると、


「フフ。ありがとうございます。少しの期間私の屋敷に泊まってください」


ルーナは自慢げに微笑みそう言った。


「え?いいんですか?」


「はい。まぁこれくらいしか私にできることはないので」


「本当にありがとうございます」


建斗が全力で感謝をするとルーナは少し笑い「どういたしまして」と言う。


建斗はルーナに案内され、客室に向かう。


「どうぞごゆっくりここで休んでください」


「はい。ありがとうございます!」


そう建斗がお礼を言うとルーナは部屋から出てどこかへいった。

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