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転生日記  作者: オオクス
第一章春風に転生、
1/2

何故こんな事に、

ボクは不動産会社に勤めいる子持ちバツイチの一人親です。生活では難しことも多いですが、何とかやってつもりです。ダラダラお話しているのが申し訳ないので、結論から申し上げますとボクは誰かに殺されてしいました。

第一章 春風に転生


目が覚めた。

……ここは、どこだ?


いや、それよりも落ち着け。

自分の体に違和感を覚える。

――波瑠の体になってる……?


目の前には、サキがいて、僕を抱っこしてくれている。

春風――彼女は、僕の奥さんだ。


そういえば、波瑠の中身は誰なんだ?

ゆったりと考えようとしたけれど、

……腹が減った。

今、何時なんだろう?


とりあえず、サキにミルクでも作ってもらって飲ませてもらおう。

まずは、それからだ。


***


翌朝。

昨日のことを、時間をかけて思い返した。


ここはR8年の春先――

確か子供と散歩していたとき、何者かに殺されたのか、

事故に巻き込まれたのか……

何が起きたのか、まだはっきりとは思い出せない。


とにかく今は、

この世界で誰にもバレないように過ごしながら、

あの日――事件か事故が起こるその日まで待つしかない。


波瑠が会社に行っている間、サキと二人きり。

長年の付き合いなのに、なんだか照れるな……(笑)


波瑠、仕事は大丈夫なのかな?

後でサキと一緒に、散歩がてら会社の前の公園にでも行ってみよう。

時間はまだたっぷりあるし、何かヒントが見つかるかもしれない。


夕方、スーパーに寄るついでに公園に立ち寄ることにした。

さっき知ったのだけれど、この世界には「誕生日」というものが存在しないらしい。

僕がいた世界では当たり前だったのに……(汗)


そんなことを考えていると、

仕事終わりの波瑠が公園まで迎えに来てくれた。


***


第2章日常


朝、目を覚ました僕は、朝食を取りながら昨日の子守唄を思い出していた。心地よかったなぁ、ちょっと下手だったけど、笑。


お昼、サキと一緒にスーパーへお出かけ。到着すると、またあの視線を感じた。以前にも感じたことがあったけど、今回は誰かがじっと見ているのがはっきりとわかった。


視線を向けると、そこには波瑠と同じ職場の同僚が立っていた。あの時、僕はまだ知らなかった。前の世界と今の世界では、こんなにも起こることが違うんだ。


「春風公園行こうよ。」サキが声をかけてきた。


もちろん、答えは「うん」だ。


公園に着くと、自転車から下ろしてもらった。


「春風、何して遊ぼうか?」


「ブランコ!」


「じゃあ、ブランコのところに行こう。」


今年の桜もきれいだなぁ~。心地よい風とともに、日常のひとときが広がっていった。


[ブランコ、苦手なんだよなぁ~(汗)]


後ろからサキが「大丈夫よ、頑張って!」と励ましてくれた。


僕も今年で五歳だ。来年は小学生になるんだから、こんなことで下手こけない。


後ろからゆっくり押してもらっていたが、案の定、落ちてしまった。[そして泣いた] サキに泣きつけされて、ボクは眠ってしまった。


目を開けると、サキがキッチンで晩御飯を準備していた。


「ママ、ボクも手伝おうか?」


「いいわよ。この間買った絵本でも読んでなさい。」


「ありがとう。」その時、初めてあれが来た。


[サキの心の中が伝わってきた。何、何?波瑠と帰りが遅いわね。せっかくご飯を食べた後、春風を寝かしつけたら、イチャイチャしようと思っていたのに(照)]


何を考えてるんだ、その時、読んでいた絵本に鼻血が落ちてきた。すると、サキが心配そうに「大丈夫?」と聞いてきたが、なんと彼女も鼻血を出していた。


その時、波瑠が帰ってきた。


夕飯後お風呂に入りベッドで寝ているフ

リをしてると


[イチャイチャし始めました。羨ましい、

というか波瑠との中身ホントに僕なんだ

な?考えても仕方ないので寝ることにし

た。]





---

*****


初登校



今日は入学式だまたあいつらと会えるなん

て場所[体育館、相変わらず校長の話は長い]


ようやく終わって3人でかくれんぼしてい

ミケリが居なくなっていた、



*****


(後編)






---


【小学生編:ダンジョン初体験】


放課後、ミケリの《声明暗号》に導かれ、僕たちは見たこともない入り口にたどり着いた。

そこは、体育館裏の地面にぽっかりと開いた、小さな穴。

吸い込まれるようにして、その中へと飛び込んだ。



中は、まるで異世界だった。

湿った空気。岩壁。ぼんやり光る謎の石。

いきなり飛び込んできた僕たちは、思わず息を呑んだ。


「うわ、マジでダンジョンじゃん……!」

ネジリが声をひそめる。

ルイも「なんか、ちょっと怖いかも……」と顔をしかめた。


「……ミケリ、どこだ?」

あたりを見回すと、かすかにミケリの気配を感じた。

遠く、助けを求めるような、切ない声。


「行こう!」

僕たちは手を取り合って、一歩一歩、慎重に進んだ。



最初に現れたのは、奇妙な小さなモンスターだった。

丸っこい体に、触手のような腕。

ぴょこぴょこと跳ねながら、こちらに迫ってくる。


「うわ、きた!」

ネジリが叫び、ルイも「やだやだ!」と叫びながら後ずさる。


僕たちは、石を拾って投げたり、必死に逃げ回った。

でも――モンスターはあきらめない。


(ヤバい……!)


そのときだった。


――ひゅううっ。


不意に、温かい風が吹いた。


ミケリが、壁際で膝を抱えていた。

その胸元から、淡く光るものがふわっと浮かび上がる。


《声明暗号》――


「たすけて」


言葉にならない叫びが、僕たちの心に直接響いた。


ミケリの瞳に、涙が滲んでいた。

でも、その光に触れた瞬間――不思議と力が湧いた。


「ルイ、ネジリ、行こう!」


叫びながら、僕たちは力を合わせた。

手を取り合い、モンスターを必死に追い払い――

ミケリのもとへ、たどり着いた。


「だいじょうぶか!」

「こわかったよな!」


ミケリは小さくうなずき、そして、はじめて小さく笑った。



こうして、僕たちは――初めてのダンジョンを、クリアした。


ダンジョンの出口を抜けると、そこはもう、見慣れた校庭だった。

太陽は、すっかり傾いていた。


「なんか……すっげー疲れたな」

ネジリが、ぺたんとその場に座り込む。

ルイも、「でも、ちょっと楽しかったかも!」と笑った。

ミケリも、そっと笑っていた。


冒険は、確かに始まったんだ。

小さな一歩かもしれないけど、確かに。



---


【帰宅後】


家に帰ると、玄関でお母さんが腕組みして待っていた。


「あら、帰ってたの? 『おかえりなさい』ぐらい言いなさい!」


「……ただいま」


ずぶぬれで泥だらけの僕に、お母さんは呆れたようにため息をつきながら、軽く頭をこづいた。

まるで、お灸みたいに。


(ああ――冒険はしたけど、やっぱり、家は家だな)


ほっとするような、ちょっとくすぐったいような気持ちになりながら、僕はそっと笑った。



---


まとめ


この流れだと、


少年たちの初めてのドキドキ感


ミケリの成長(能力の初発動)


友情


*****


[続]


ショートエピソード[花火]




---


物語の終わりに


夏の終わり、冒険の終息が近づくにつれて、みんなの心にもひとときの安らぎが訪れる。遭難という試練を乗り越えた後、仲間たちは無事に森の中で再会を果たし、その喜びを分かち合う。


夜空が美しく広がり、花火が打ち上げられる。花火の音が響くたび、ルイの優しい笑顔が浮かぶ。彼の手が自然と自分の手を握りしめ、二人は静かな時間を過ごす。その時、ふとした瞬間、ルイは穏やかな声でこう言った。


「もしも、この花火が本当に生きていたら…どんなに素敵だろうね。」


その瞬間、あなたの目の前に浮かんだのは、まるで命を吹き込まれたような美しい光の花火だった。「楽園鎖」の力で、まるで心を持つかのように揺れ動く花火が、空に咲き誇る。


ルイは微笑みながら、ゆっくりとあなたに近づき、そのままそっとキスをする。夜空と花火が背景に広がり、二人の世界がその瞬間だけで溶け合うような感覚に包まれる。


「これが、僕たちの夏だね。」


言葉は少なくても、心は十分に通じ合っていた。どんな困難が待ち受けていようとも、この一瞬だけは永遠に続いてほしいと願った。


そして物語は、静かに幕を閉じる。夏の夜空に輝く星々と共に、二人の冒険も新たな始まりを迎えるのだった。



******

[これがボクの転生日記だ]


[完]

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