何故こんな事に、
ボクは不動産会社に勤めいる子持ちバツイチの一人親です。生活では難しことも多いですが、何とかやってつもりです。ダラダラお話しているのが申し訳ないので、結論から申し上げますとボクは誰かに殺されてしいました。
第一章 春風に転生
目が覚めた。
……ここは、どこだ?
いや、それよりも落ち着け。
自分の体に違和感を覚える。
――波瑠の体になってる……?
目の前には、サキがいて、僕を抱っこしてくれている。
春風――彼女は、僕の奥さんだ。
そういえば、波瑠の中身は誰なんだ?
ゆったりと考えようとしたけれど、
……腹が減った。
今、何時なんだろう?
とりあえず、サキにミルクでも作ってもらって飲ませてもらおう。
まずは、それからだ。
***
翌朝。
昨日のことを、時間をかけて思い返した。
ここはR8年の春先――
確か子供と散歩していたとき、何者かに殺されたのか、
事故に巻き込まれたのか……
何が起きたのか、まだはっきりとは思い出せない。
とにかく今は、
この世界で誰にもバレないように過ごしながら、
あの日――事件か事故が起こるその日まで待つしかない。
波瑠が会社に行っている間、サキと二人きり。
長年の付き合いなのに、なんだか照れるな……(笑)
波瑠、仕事は大丈夫なのかな?
後でサキと一緒に、散歩がてら会社の前の公園にでも行ってみよう。
時間はまだたっぷりあるし、何かヒントが見つかるかもしれない。
夕方、スーパーに寄るついでに公園に立ち寄ることにした。
さっき知ったのだけれど、この世界には「誕生日」というものが存在しないらしい。
僕がいた世界では当たり前だったのに……(汗)
そんなことを考えていると、
仕事終わりの波瑠が公園まで迎えに来てくれた。
***
第2章日常
朝、目を覚ました僕は、朝食を取りながら昨日の子守唄を思い出していた。心地よかったなぁ、ちょっと下手だったけど、笑。
お昼、サキと一緒にスーパーへお出かけ。到着すると、またあの視線を感じた。以前にも感じたことがあったけど、今回は誰かがじっと見ているのがはっきりとわかった。
視線を向けると、そこには波瑠と同じ職場の同僚が立っていた。あの時、僕はまだ知らなかった。前の世界と今の世界では、こんなにも起こることが違うんだ。
「春風公園行こうよ。」サキが声をかけてきた。
もちろん、答えは「うん」だ。
公園に着くと、自転車から下ろしてもらった。
「春風、何して遊ぼうか?」
「ブランコ!」
「じゃあ、ブランコのところに行こう。」
今年の桜もきれいだなぁ~。心地よい風とともに、日常のひとときが広がっていった。
[ブランコ、苦手なんだよなぁ~(汗)]
後ろからサキが「大丈夫よ、頑張って!」と励ましてくれた。
僕も今年で五歳だ。来年は小学生になるんだから、こんなことで下手こけない。
後ろからゆっくり押してもらっていたが、案の定、落ちてしまった。[そして泣いた] サキに泣きつけされて、ボクは眠ってしまった。
目を開けると、サキがキッチンで晩御飯を準備していた。
「ママ、ボクも手伝おうか?」
「いいわよ。この間買った絵本でも読んでなさい。」
「ありがとう。」その時、初めてあれが来た。
[サキの心の中が伝わってきた。何、何?波瑠と帰りが遅いわね。せっかくご飯を食べた後、春風を寝かしつけたら、イチャイチャしようと思っていたのに(照)]
何を考えてるんだ、その時、読んでいた絵本に鼻血が落ちてきた。すると、サキが心配そうに「大丈夫?」と聞いてきたが、なんと彼女も鼻血を出していた。
その時、波瑠が帰ってきた。
夕飯後お風呂に入りベッドで寝ているフ
リをしてると
[イチャイチャし始めました。羨ましい、
というか波瑠との中身ホントに僕なんだ
な?考えても仕方ないので寝ることにし
た。]
---
*****
初登校
今日は入学式だまたあいつらと会えるなん
て場所[体育館、相変わらず校長の話は長い]
ようやく終わって3人でかくれんぼしてい
ミケリが居なくなっていた、
*****
(後編)
---
【小学生編:ダンジョン初体験】
放課後、ミケリの《声明暗号》に導かれ、僕たちは見たこともない入り口にたどり着いた。
そこは、体育館裏の地面にぽっかりと開いた、小さな穴。
吸い込まれるようにして、その中へと飛び込んだ。
*
中は、まるで異世界だった。
湿った空気。岩壁。ぼんやり光る謎の石。
いきなり飛び込んできた僕たちは、思わず息を呑んだ。
「うわ、マジでダンジョンじゃん……!」
ネジリが声をひそめる。
ルイも「なんか、ちょっと怖いかも……」と顔をしかめた。
「……ミケリ、どこだ?」
あたりを見回すと、かすかにミケリの気配を感じた。
遠く、助けを求めるような、切ない声。
「行こう!」
僕たちは手を取り合って、一歩一歩、慎重に進んだ。
*
最初に現れたのは、奇妙な小さなモンスターだった。
丸っこい体に、触手のような腕。
ぴょこぴょこと跳ねながら、こちらに迫ってくる。
「うわ、きた!」
ネジリが叫び、ルイも「やだやだ!」と叫びながら後ずさる。
僕たちは、石を拾って投げたり、必死に逃げ回った。
でも――モンスターはあきらめない。
(ヤバい……!)
そのときだった。
――ひゅううっ。
不意に、温かい風が吹いた。
ミケリが、壁際で膝を抱えていた。
その胸元から、淡く光るものがふわっと浮かび上がる。
《声明暗号》――
「たすけて」
言葉にならない叫びが、僕たちの心に直接響いた。
ミケリの瞳に、涙が滲んでいた。
でも、その光に触れた瞬間――不思議と力が湧いた。
「ルイ、ネジリ、行こう!」
叫びながら、僕たちは力を合わせた。
手を取り合い、モンスターを必死に追い払い――
ミケリのもとへ、たどり着いた。
「だいじょうぶか!」
「こわかったよな!」
ミケリは小さくうなずき、そして、はじめて小さく笑った。
*
こうして、僕たちは――初めてのダンジョンを、クリアした。
ダンジョンの出口を抜けると、そこはもう、見慣れた校庭だった。
太陽は、すっかり傾いていた。
「なんか……すっげー疲れたな」
ネジリが、ぺたんとその場に座り込む。
ルイも、「でも、ちょっと楽しかったかも!」と笑った。
ミケリも、そっと笑っていた。
冒険は、確かに始まったんだ。
小さな一歩かもしれないけど、確かに。
---
【帰宅後】
家に帰ると、玄関でお母さんが腕組みして待っていた。
「あら、帰ってたの? 『おかえりなさい』ぐらい言いなさい!」
「……ただいま」
ずぶぬれで泥だらけの僕に、お母さんは呆れたようにため息をつきながら、軽く頭をこづいた。
まるで、お灸みたいに。
(ああ――冒険はしたけど、やっぱり、家は家だな)
ほっとするような、ちょっとくすぐったいような気持ちになりながら、僕はそっと笑った。
---
まとめ
この流れだと、
少年たちの初めてのドキドキ感
ミケリの成長(能力の初発動)
友情
*****
[続]
ショートエピソード[花火]
---
物語の終わりに
夏の終わり、冒険の終息が近づくにつれて、みんなの心にもひとときの安らぎが訪れる。遭難という試練を乗り越えた後、仲間たちは無事に森の中で再会を果たし、その喜びを分かち合う。
夜空が美しく広がり、花火が打ち上げられる。花火の音が響くたび、ルイの優しい笑顔が浮かぶ。彼の手が自然と自分の手を握りしめ、二人は静かな時間を過ごす。その時、ふとした瞬間、ルイは穏やかな声でこう言った。
「もしも、この花火が本当に生きていたら…どんなに素敵だろうね。」
その瞬間、あなたの目の前に浮かんだのは、まるで命を吹き込まれたような美しい光の花火だった。「楽園鎖」の力で、まるで心を持つかのように揺れ動く花火が、空に咲き誇る。
ルイは微笑みながら、ゆっくりとあなたに近づき、そのままそっとキスをする。夜空と花火が背景に広がり、二人の世界がその瞬間だけで溶け合うような感覚に包まれる。
「これが、僕たちの夏だね。」
言葉は少なくても、心は十分に通じ合っていた。どんな困難が待ち受けていようとも、この一瞬だけは永遠に続いてほしいと願った。
そして物語は、静かに幕を閉じる。夏の夜空に輝く星々と共に、二人の冒険も新たな始まりを迎えるのだった。
******
[これがボクの転生日記だ]
[完]