雑記(1)
会話をしているのは、またしても織田信秀と土田御前である。
エピソードの第二話で土田御前をヤンキーに設定したのだが、あのようにすぐにキレるキャラクターでは、ボケまくる織田信秀とまともな会話が成立しないので、早速キャラ変することにした。
僕がこの作品を行き当たりばったりで書いていることがバレバレである。
え? キャラクターに一貫性が無い?
一貫性?
何それ、美味しいの?
細かい事は気にしない方が、人生楽しいですよ。
「鈍感力」って誰かも言ってたし。
それでも気になる人は、何かの拍子に土田御前の性格が激変したんだと勝手に想像して読んで下さい。
この作品は、ストーリー上のおかしな点や作者の至らぬ点は、読者が気を利かして想像で補って読む、そういう作品なんです。
他の作者様とは違い、僕は読者に豊かな想像力が求められるような、ハイレベルな作品しか書きません。(笑)
あ、ウソです。
調子に乗りました。
ところで、今回は二人の会話に「お徳」という人物が登場している。
実はこの「お徳」という人物は、養徳院のことを指している。
最終的には、この養徳院が吉法師(後の織田信長)の乳母になったのである。
一応言っておくと、彼女は夫である池田恒利が亡くなってから出家して養徳院と名乗るようになったので、厳密にはこの時点では養徳院ではない。
当然、「お徳」なんて呼ばれる謂れは無いのであるが、じゃあもともとは何と呼ばれていたのかとWikipediaで確認しても、実名は不明となっていて分からない。
仕方なく最初から養徳院と名乗っていた事にして、織田信秀に彼女を「お徳」と呼ばせている。
(不明ということは、ワンチャン、「お徳」と呼んでいた可能性もある。いや、ないかw)
なお、以後も特に断る事なく、こういう時代考証の矛盾というか時系列の矛盾がバンバン出てくると思うけど、先ほど書いたように、残念ながらこれはそういう作品だと思って諦めて下さい。
ところで、Wikipediaで養徳院の略歴を見ると、「吉法師(後の織田信長)は当時3歳であったが、乳母の乳首を噛み破る癖があって困らせていた」との記述が見て取れる。
なんとも恐ろしい癖ではある。
「噛み破る」という表現が怖い。
昔、某国営放送の番組に「おしりかじり虫」なんてキャラクターが出てきたけれど、吉法師は「おしりかじり虫」ならぬ「乳首かじり虫」だったのである。
僕は当初、「おいおい、乳児には歯が無いだろう」とかツッコミを入れていたのだが、気になって確認してみたところ、ムーニー(紙オムツのメーカーね)のサイトには、次のように書いてあった。
生後6〜9ヶ月 下の前歯が生えてくる
生後9〜10ヶ月 上の前歯が生えてくる
生後11ヶ月〜1歳頃 上下の歯が4本ずつに
1歳2ヶ月〜1歳6ヶ月 奥歯(第一乳臼歯)が生える
1歳9ヶ月〜2歳頃 犬歯が生える
2歳6ヶ月頃 奥歯(第二乳臼歯)が生える
ふーん、そっか。
つまり3歳ともなれば、バッチリと歯は生え揃っているのだ。
(実は僕にも娘が二人いて、それなりに子育てはしてきているんだけど、娘の歯が何歳頃に生えてきたかなんてまったく覚えていない。いい加減な父親である)
なるほど、その年齢で信長が乳首を噛み破ろうと思えば出来なくもない訳である。
それならそれで、「だったらなんでまだ母乳を飲ませてるんだ? 歯が生えてんなら、お粥くらいは食えるだろ」とか思ってしまうのだが、当時の食事の栄養状態を考えれば、子が多少大きくなっても母乳を与える方が理に適っていたのかも知れない。
あるいは当時の食事があまり美味しくなくて、小さい子はなかなか食べようとしなかったとも考えられる。