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雑記

相変わらず、暑い毎日が続いている。

まだ7月だけど、すでに夏真っ盛りといった感じで、8月以降が思いやられる。


枕草子に「春はあけぼの」と書いた清少納言は、「夏は夜」と書いている。

ご名答。

まさしく夏は夜遊び、夜更かしに最適な季節である。


平安時代なら夜這いも盛んだったであろう。

いいなぁ、夜這い。

俺にも這わせろ。


今の季節(特に晴れた日は)、昼間は暑過ぎて外へ出る気になれない。

それでなくても普段からあまり外へは出ないのに、ますます引きこもりが捗って仕方がない。


仕事が休みの日に、僕が部屋に引きこもって何をしているのかというと、たいていはYouTubeを見たりゲームをしたりしている。

こんな生活を何年も続けて未だに飽きが来ないというのだから、よほど僕は怠け者なのであろう。


夏は僕にとっては全裸の季節でもある。

毎年夏になると、僕の嫁は子供を連れて一週間ほど実家に帰省するのが恒例行事になっている。

(新型コロナが流行していた時期は帰省できない状況だったが)


当然、僕は一緒に行かない。

ていうか、行けない。

仕事の関係で(といっても大した仕事ではないが)、自由に長期休暇が取れないからだ。


……というのは表向きの言い訳で、仮に長期休暇が取れたとしても嫁の両親に会うのは気が進まないから、結局は何だかんだと理由を付けて行かないに決まっているのだが。


一週間ほど実家に帰省するのが嫁と子供の毎年の夏の恒例行事だとすると、その期間中、自宅での生活を全裸で過ごすのが僕の恒例行事になっている。


べつに僕は裸族でも何でもないけれど、何年か前に、せっかく嫁や子供が居ないのだから、その期間中、何か楽しい事はできないものかと考えて思い付いた事が、たまたま全裸で過ごす事だったというだけの話である。


何しろお金がかからない。

クーラー代も節約できる。

また、外に出る必要が無い。


そして何より、普段できない事をしているというワクワク感と、全裸で過ごす開放感を味わうことができる。

トイレで用を足すときも、ファスナーを開けたりズボンやパンツを下ろしたりする必要が無い。

文字通りの楽チンである。(また下ネタかよ)


こんがりと日焼けした身体のサーファーが真夏の海でサーフィンに興じている間、生っ白い身体をした僕は部屋の中で全裸でネットサーフィンをしているのである。

そして全裸でゲームをし、全裸で食事をし、全裸で用を足し、全裸で寝る。


それが快感というよりは、普段と違うところが面白いのだ。

僕にとっては、これも一種のゲームみたいなものだ。


困るのは、宅配業者が来た時だ。

さすがに全裸でドアを開けるわけにはいかない。

慌てて短パンを履き、Tシャツを着てドアを開ける。

ハンコを押して荷物を受け取った後は、またすぐさま全裸に戻る。

楽しい。


誰だって、人は全裸で産まれてくるのだ。

だからどうしたって話だが。


「休みの日は何をされていますか?」

例えば転職する際、面接でこんなありきたりの質問をされる。

「はい、全裸で過ごしています」

これで面接に受かったら、逆に不安になる。

面接に限らず、全裸で過ごしているなんて誰かに言おうものなら、

ただパンティを顔に被っていないだけの変態だと思われてしまうだろう。


いつだったか全裸でゲームをしているところへ、帰省中の嫁から電話がかかってきた。

「いま何してた?」

「ん? 全裸でゲームしてた」

い、言えない。

そんなこと言えるわけ無い。


決して褒められた恒例行事ではないが、人は褒められるために産まれてきた(わけ)ではないし、誰にだって人には言えない隠し事の一つや二つはあるものであって、たまたま僕の場合はそれが全裸生活だったというだけの事に過ぎない。

(隠し事とか言ってるわりには、ここに書いちゃっているが)


もしも清少納言が枕草子に「春はあけぼの。夏は全裸」とか書いていてくれてたら、僕の清少納言に対する評価はもっと上がっていたに違いない。


もっとも、仮にそんな事が枕草子に書かれていたら周囲からの酷評に遭って、今の時代に枕草子が伝わる事は無かったと思う。

「こんなふしだらな文章はけしからん! 焼き払ってしまえ」

なんてね。

そういう意味では、清少納言が「夏は全裸」とか「夏は夜這い」などとは書かず「夏は夜」と書いたことによって、枕草子は後世に伝わる名作になったのだと言うことも出来るかも知れない。


織田信長は枕草子を読んでいたであろうか。


ここへ来てようやく織田信長は尾張一国を統一した。

1565年のことだ。


けれど僕は、その詳細をここに書こうとは思わない。(おいおいw)

主な理由としては、僕自身が信長の尾張統一にはそれほど興味が引かれないからだ。


そこに登場する人物についても、取り上げるべきエピソードにすら事欠くようなマイナー武将ばかりで、正直どうでもいい。

織田信賢や織田信清なんて出てきたところで、何も心に響かない。

(むしろ注目すべきは、桶狭間の戦いが尾張統一より前の出来事だったという点である)


信長の弟である信勝の謀叛(稲生の戦い)とその後の暗殺については、すでにこの作品で取り上げた。

ここでは今北産業(古っ)っぽく、それ以降の織田信長の尾張統一の流れを3行で書いておくことにする。


1558年 浮野の戦い  …… 織田信賢との合戦

1559年 岩倉城の戦い …… 信賢を討ち、尾張の大部分を掌握

1565年 犬山城の戦い …… 織田信清を追放して尾張を完全統一


これ以上詳しく知りたい人は(そんな人が居るとも思えないが)、各自で調べて資料にまとめておくように。


学生たちは今日から夏休みに入るらしい。

早速だが、これを君たちの夏休みの宿題としておこう。


あ、出来上がった資料は見せに来なくていいから。

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