雑記(1)
信長と信勝は、いずれも織田信秀を父に持ち土田御前を母に持つ、実の兄弟であった。
無論、信長が兄で信勝が弟だ。
史料上では信勝は、信行や達成や信成とも記載されているらしい。
時と場合によって名前を使い分けていたりするのだろうか。
ちなみに、僕も風俗店に予約を入れる時はしっかり名前を使い分けており、佐藤誠という偽名を使っている。(この名前は高校時代の同級生の名前である。どこにでも居そうなありふれた名前なので、偽名として都合よく使わせてもらっている)
さらに言うと、僕の携帯の電話帳には風俗店の番号を『○○市役所』として登録してある。
それほど頻繁には電話していないから、突然のスマホチェック対策には、この程度のカモフラージュで充分であろう。
もちろん、その市役所に電話をかけると風俗店へと繋がってしまう。
「お電話ありがとうございます。熟女デリヘル、○○です」
「えーと、今から一人お願いしたいんですが……」
「あ、佐藤様、いつもありがとうございます。今日はどういった女性に致しましょう。ご希望があれば伺いますが」
「30代前半くらいで、太っていない女性をお願いします」
「それでしたら○○さんはどうでしょう。最近入ったばかりなんですけど、サービスがいいと評判なんですよ。佐藤様にも満足して頂けると思いますよ」
「そうですか、じゃあその人で」
……とか、大体こんな感じで話が進むのだが、自分で決めた偽名とはいえ、「佐藤様って誰だよ。俺、佐藤じゃねーしw」とか毎回思っている。
予算の関係で、僕は激安の風俗しか利用していない。
当然、外れが多く当たりは少ない。
まぁ当たりといっても「全くの外れとは言い切れない」という程度だが。
こんなの、インチキなギャンブルとしか思えない。
いや、正直に言おう。
当たりは無い。(笑)
つまり、もはやギャンブルとしても成立していない。
単なる募金、もしくは献金である。
(僕は男の修行だと思う事にしている)
しかも、エイズや性病に罹るリスクがある。
当たるとしたら、むしろこっちの方であろう。
こんなのに当たりたくはないが。
「事前にその店のホームページで写真を確認して予約するようにしたら、外れを引かないんじゃないの?」と思ったそこのアナタ。
甘い。
甘すぎる。
クリスピークリームドーナツより甘いぞ。
風俗店のホームページに並んでいる写真ほどアテにならないものは無いのだ。
そこに掲載されている写真は全て「これでもか」と加工しまくり、しまくり千代子である。(誰?それ)
そもそも激安店は全てが外れと言っても決して過言ではない。
そんなところで今さら、外れの中から少しでもマシな外れを選ぼうなどというセコい真似をするのはみっともない。
外れだと知りつつ、どんな女性が来ても紳士的に接し、決して怒らず、そのような職業へと身を落としている彼女たちを優しく抱きしめてあげるために、数カ月に一度、僕は市役所へ電話をかけるのだ。
激安風俗は、どんな外れを引くかを楽しむ外れガチャであると同時に、エイズや性病に当たらない事を願って引き金を引くスリル満点のロシアンルーレットであるが、僕にとってはどんな女性に対してもダンディで優しい紳士でいられるかを試す修行であり、男を磨く修行なのである。
ていうかこの作品、なんでやたらと風俗の話が出てくるんだろう。
ま、書いてるのは僕なんだけど。(笑)