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雑記(2)

これだけでも結構な量だが、他にも細々とした携帯の充電ケーブル(会社で充電するのだ)、携帯用音楽プレイヤー(iPodもどき)、PSP(かなり昔に流行ったプレイステーションポータブルの事ね)、PSP充電器といったものを持ち歩いている。


今どきPSPを持ち歩いている人なんて、おそらく日本中探しても10人に満たないであろう。

僕が今、PSPに入れてせっせと遊んでいるゲームは「プロ野球スピリッツ2013」である。

タイトルから分かる通り、もはや12年前のゲームだ。


つまり僕はもう、このゲームだけで12年近く遊んでいる事になる。

しかも、ほぼ毎日。

ここまでくると、もう絶対日本に一人だけだと思う。

僕はPSPで世界最長時間遊んだ男として、ギネスブックに載っても不思議じゃない男なのだ。

割とマジで。


僕は日頃から、ナンバーワンよりオンリーワンを実践しているのである。(ただ僕が時代遅れなだけなんだけど)


ちなみに、これがどのくらい古いゲームなのかは、登場する選手を見れば一目瞭然だ。


例えば、何年か前まで横浜ベイスターズの監督をしていたラミレスが、ゲーム内ではバリバリの現役でベイスターズの4番を打っている。ヤクルトでは宮本が現役で、中日ではキャッチャーに谷繁がいて、アライバコンビも健在だ。


僕は(いにしえ)の巨人ファンなので、指揮するチームは巨人しか選ばない。

ゲーム内で、我がジャイアンツの初年度の一軍助っ人外人(野手)はロペスとボウカーである。

どうだ、ボウカーなんて外れ外人、誰も知らないだろ。


キャッチャーは阿部、ファーストはロペス、セカンド藤村、サード村田、ショート坂本、レフト高橋由伸、センター松本哲、ライト長野。

これがゲーム開始直後の初期スタメンである。


セカンドの藤村なんて、ゲーム内でしか知らない。

足が速くて守備も良さげなのだが、何度育てようとしても結局は打率が低過ぎて、数年後にトレード要員になってしまう残念な選手である。


なので、僕は速攻でロペスをセカンドに回し、ファーストを亀井に交代してしまう。

投手のエースは内海。

セットアッパーには風神雷神こと、越智と山口が揃っていて、抑え投手は澤村だ。


……って、野球に興味が無い人にとっては何のことやらさっぱり分からないだろうけど。


もう、監督モードでペナントを何周遊んだか分からない。

しかも恐ろしいことに、これだけ遊んでいても、僕は未だに飽きていないのである。

スマホでプロ野球スピリッツの最新作を遊べることは、もちろん知っている。

だが僕は、ゲーム操作はボタンじゃないと、どうもしっくりこないのだ。

画面タッチやスワイプじゃ、満足できない。

ボタンを押して遊びたいの! 僕は!


……いかん、思わず駄々っ子になってしまった。


それほどまでにPSPのデザイン、大きさ、ボタンの感触、手に持った時の馴染みの良さは群を抜いている。この機体は紛れもなく携帯用ゲーム機の最高峰であり、最高傑作であると僕は思っている。


あと僕は、キーボードも専用のケースに入れて後生大事に持ち歩いている。

HHKB (Happy Hacking Keyboard)Hybrid Type-S 英語配列/無刻印(墨)がそれである。

一部の人たちから「変態キーボード」と呼ばれている代物だ。(なぜそう呼ばれるのかは後述)

無刻印なので、キーボードはどこを見ても真っ黒である。

し、渋い。

渋すぎる。

そしてカッコイイ!


僕のここ数年の買い物で、単体として最も高額な買い物がこのキーボードである。確か35000円くらいしたと思う。

たかがキーボードに35000円である。

安いキーボードなら1000円でも買えるのに。

これぞ、貧乏人の贅沢というものだ。


現時点で、これは間違いなく僕が一年間で一番手に触れているものであり、一番の愛用品である。

これはもう、死ぬまで変わらないだろう。

たとえ僕が寝たきりになったとしても、指さえ動くなら、僕はノートPCとともにこのキーボードを病室に持ち込むつもりである。(このキーボードは静音タイプだから、周囲への配慮もバッチリだ)


また、このキーボードには刻印が無いばかりか、テンキーも矢印キーも無い。

さらにF1からF10までのファンクションキーも無い。

無い無いづくしとも言えるが、究極まで無駄を削ぎ落としている分、デザインはコンパクトで美しい。

ただひたすら真っ黒でコンパクトなキーボード。

惚れ惚れするような機能美だ。


これぞ侘び寂びの境地。

思わず茶をすすりたくなる。

おーい、お茶。

……って、なんだよ、誰もいねーじゃねーか。


あと、キーの感触も抜群だ。

キーを押した感じもさることながら、押さずに触れているだけで、えも言われぬ心地良さと安心感がある。

正に、使えば使うほど愛着が湧いてくるキーボードである。


強いて欠点を挙げるとすれば、重量がそこそこある事だろう。

イメージ的には一昔前のノートPCくらいの重さがある。

僕のように、家と職場の両方で使うために持ち運ぶ人にとっては、もう少し軽いと助かるのだが、コンパクトな外見の割には案外グラマラスなのである。

重さだけに限って言えば、キーボード界のトランジスタグラマー、あるいはキーボード界のロリ巨乳と言っても過言では無い。過言だけど。


先ほど、このキーボードが一部の人たちから「変態キーボード」と呼ばれている、と書いたが、その理由はキーボードの配列を自由に調教、もといカスタマイズできる点にある。


僕の場合は、Fnキー(機能キー)を押しながらのikjlキー押下を、それぞれ↑↓→←キーの押下に対応させている。

これが、めちゃくちゃ便利なのだ。


Fnキーはスペースキーのすぐ左に配置してあるので、左親指をスライドさせればすぐに押すことができ、jklはホームポジションそのまんま、かつiはkのすぐ上にある。


つまり、こうしておくと、↑↓→←キーを押す際、右手を大きく動かす必要が無くなって、まったくロスタイムが発生しないのである。


これが、通常のキーボードでは、そうはいかない。

右下に↑↓→←キーが配置されているせいで、右手を大きく動かす必要があるからだ。

さらに僕は、Fnキーを押しながらのスペースキー押下を、SHIFTキーに設定してある。

こうすることで、指をホームポジションから動かすことなく上下左右の文字選択(SHIFT + 矢印)ができるようになり、文書作成の操作が圧倒的に早く、楽になるのである。


これに慣れてしまうと、もう普通のキーボードには戻れない。

僕はもはや、このキーボードしか使う気になれない。

こういった設定は、僕のキーボードだけに施されたオリジナルのカスタマイズであり、他のどこを探してもこんなキーボードは存在しないからだ。(僕と偶然同じ設定にしていない限り)


かくして、HHKBを購入した人は、まず間違いなく後生大事にキーボードを持ち歩くはめになる。

その姿は、調教済みのロリ巨乳な愛人を常に隣に侍らせて連れ回す、変態紳士さながらである。

無論、僕もそのうちの一人だ。


買った人を変態へと変態させるキーボード。

これが「変態キーボード」と呼ばれる所以(ゆえん)となっている。


……って、またしても信長と関係ない話を書いてしまった。

ま、いっか。

雑記だし。

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