表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/84

雑記(1)

今回の話はストーリーとは全く関係ありません。

もう何でもアリだな、この作品。


American Truck Simulatorが面白い。


いきなり何の話をしているかというと、これはトラックを運転して荷物を届けるという、トラック運転をシミュレートしたPCゲームの話である。

(Euro Truck Simulatorのアメリカ版と言った方が、伝わる人には伝わるかも知れない)


以前から「面白そうだ」と気になっていたゲームで、Steamで購入した人の評価を見ても「圧倒的に好評」となっており、高く評価されている。

気になってはいたものの、そこは値段との兼ね合いで、貧乏症の僕は手を出すのを躊躇していたのである。(言っておくが、これは世間的にはそれほど値が張るゲームではない。これを高いと感じてしまう僕の金銭感覚と生活水準が世間からズレているだけである)


ところが過日、値段を確認したら、セール中だったこともあってこれが700円ぐらいになっていたのだ。


マジかよ、おい。

安いじゃねーか。

これなら僕にも手が出せるという事で、ようやく満を持して購入するに至ったわけである。それが2年前の5月の始め、ゴールデンウィークの頃だった。


で、今さらと言うなかれ(このゲームは発売されてからもう何年も経っている)、その後の僕はすっかりこのゲームにハマってしまったのである。

こんな誰にも読まれない連載作品なんか書いて、投稿してる場合じゃない。


参考までに、僕の現在までの累積プレイ時間をSteamで確認してみたところ、何と700時間を超えている。

何だ、このプレイ時間。

バカじゃねーの?

ていうか、どんだけ暇なんだ、俺。


改めてコスパの良さに驚かされる。

ほぼ1円で1時間遊んでいる計算だ。

これぞ、ステイホームの為せる業である。

家の外だと、こうはいかない。

5円玉だけ渡されて、「これで外で5時間遊んで来い」なんて言われても無理に決まっている。


繰り返しになるが、基本的にこのゲームは、トラックを運転して荷物を運ぶだけのゲームである。

ところが、これが面白い。


まず僕はグラフィックに惹かれた。

最近ではこの程度のグラフィックなど当たり前であろうが、僕が学生時代にPC-9801の粗いグラフィックのゲームでせっせと遊んでいた頃と比べれば、まさに隔世の感がある。(比較対象がおかしい)


このぐらい綺麗なグラフィックだと、普通にゲーム内で運転をしているだけでも、充分ドライブ気分が味わえる。

休日しか乗らない車をローンで購入し、保険に入り、ガソリン代や高速代、駐車料金を払いつつ、渋滞に嵌まりながら運転している人たちが不憫でならない。


もはやドライブは自宅のPCで出来る時代なのである。

お金に余裕があって運転の好きな人は、ゲーミングチェアーに座り、ハンコン(ハンドルコントローラーの事ね)を買い、3面鏡のようにモニタを並べ、あたかも本物のトラックに乗っているかのような環境でプレイしたりしている。(YouTubeでは、そのようなゲーマーを数多く見る事ができる)


少々羨ましくはあるが、僕はお金に余裕が無いし、それほど運転が好きという訳でもないので、普通にUSB接続のゲームコントローラーを繋いで遊んでいる。

シンプルに遊ぶには、それで充分だ。


コントローラーを握りしめ、トラックでアメリカの広い荒野を時速150km以上のスピードでぶっ飛ばす。

やたら加速に時間がかかるのは仕方がないにせよ、制限速度を守ってチンタラ走っている車を、次から次へとバンバン抜き去って行くのは気分爽快だ。

もちろん、スピードを出し過ぎるとカーブで曲がり切れずに衝突することになる。

事故らないギリギリのスピードでコーナーへと突っ込んでいく、このチキンレースのようなスリルが堪らない。


しかも、トレーラーにはダイナマイトを積んでいたりする。

テロリストか。(笑)


直線道路でも、油断していると事故車両が道を塞いでいて、減速が間に合わずに激突したりするのだが、まぁそこはゲームの気軽さで、どんなに無茶な運転をして事故ったとしても、多少の修理代さえ払えば普通に元通り、笑って済ませる事ができる。


このようなフザけた遊び方が出来る一方で、本物のトラックの運転手になったつもりでキチンと制限速度を守り、安全運転に徹するといったストイックな遊び方も出来る。


最初は制限速度なんか気にせず、猛スピードでトラックをぶっ飛ばしていたが、僕も最近は専らこういった遊び方をしている。

本来、この手のゲームの醍醐味は「自分は本物のトラックの運転手なんだ」と思い込み、成り切るところにあるのだ。

そう思い込む事により、退屈な日常から自分を解放し、純粋にゲームの世界に浸るのである。すると、ゲームは単なる遊びではなく、使命や義務、日課へと変わっていく。


荷物を運べ。

運ぶんだ。


数ある配送の仕事内容から好きな仕事を選択し、所定の場所でトレーラーに荷物を積み込む。

「制限時間内に荷物を届けなければ」という使命感に、長年染み付いた社畜魂が激しく揺さぶられる。


だが、トラックの運転は想像以上に厄介だ。

すぐにスピードを上げようにも、荷重のせいでゆっくりとしか加速できない。

引きずっている長いトレーラーは、油断していると、右折ではガードレールや標識に引っかかって曲がりきれず、左折では信号待ちの乗用車にぶち当たる。(アメリカは右車線走行なのだ)


うっかり制限速度を超えて走っていると、通りかかったパトカーに罰金を取られてしまう。


そして、バックの難しさよ!

トレーラーがトラックとの継ぎ目で折れ曲がるせいで、思うように曲がってくれないのである。

あぁ面倒臭い。


だがこの面倒臭さは、荷物を運び終えた後に貰える報酬と経験値によって報われる。

仕事を終えたという達成感に包まれる瞬間である。


そうやって貯めたお金で自前のトラックやトレーラーを買い、自分好みの塗装を施し、外装や内装を飾り付けていく。

それがまた楽しい。

デコトラに乗る長距離ドライバーの気持ちがよく分かる。


もしも、まだプレイした事が無いという人がいたら、騙されたと思ってぜひ一度遊んでみてもらいたい。

最近は無料のデモ版も出ているようである。


ただし、買うなら姉妹品(?)の「Euro Truck Simulator2」の方が良いかも知れない。

こちらの方が歴史が古く、modも充実しているらしい。(僕はプレイした事は無いけど)


何にせよ、このゲームがSteamでセールになっていたら、買っておいて損は無いと思う。

……って何の話だ、これ。

信長どこ行った。(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ