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雑記(2)

さて、ここに出てくる恒吉(池田恒興)だが、彼は信長の乳兄弟である。

年齢的には、池田恒興は信長の3歳下にあたる。


乳兄弟ではあるものの、信長にとっては実の弟よりも遥かに信頼の置ける存在であった。

なぜそう言えるのかというと、信長は実の弟の信勝(信行と表記されることもある)とは仲が悪かったからだ。


ではなぜ弟の信勝との仲が悪かったのか、その理由についてはそのうち書くとして、今回は池田恒興について少し触れておかねばならない。


池田恒興は、信長の乳兄弟であると同時に信長の腹心であり、また良き理解者でもあった。

初期の信長の軍事行動には必ずと言っていいほど彼が随行していた。

信長にとっては、他の誰よりも心強い存在だったことであろう。


そういえばもう何年も前に、テレビで「信長協奏曲」というドラマが放送されていた事があった。

たしかNETFLIXにも上がっていたと思うので、NETFLIXに契約している人は一度見てみるといいと思う。


原作のマンガをドラマ化したものはたいてい原作を超えられないものであるが、この「信長協奏曲」のドラマに限って言えば、登場人物の演技がしっかりしているし、脚本もまともで、充分見応えがある作品に仕上がっている。


この作品では織田信長を小栗旬、池田恒興を向井理がそれぞれ演じており、小栗旬が向井理に向かって気軽に「恒ちゃん」と呼んでいたのを覚えている人もいるのではなかろうか。

実際にはそこまで気安い関係だったとも思えないのだが、二人が幼馴染みだったことは事実であるから、だいたいのイメージとしてはそんなものかと思う。


晩年の池田恒興は、信長が1582年に「本能寺の変」で明智光秀に討たれてからは織田家の宿老として豊臣秀吉に仕えることになる。


だが残念なことに、のちに彼は豊臣秀吉と徳川家康の直接対決となった「小牧・長久手の戦い」にて、味方との連携を断たれて敵軍内で孤立し、最後は家康軍によって討ち取られてしまう。

「本能寺の変」から約2年後の出来事であった。


ちなみにこの作品では以後、織田信長がボケ、池田恒興がツッコミを演じる事になっている。

もちろん、実際にはそんなはず無いんだけど。

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