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雑記(2)

さて、今回の登場人物は池田恒利(いけだつねとし)とその妻の陽徳院(ようとくいん)である。


織田信秀のたっての希望とあらば、これを無碍(むげ)に断わることができるはずも無く、お徳(後の養徳院)は吉法師(後の織田信長)の乳母となった。


これで彼女は二人の赤ちゃんに母乳を与える必要が出てきたことになる。

すなわち、池田恒利との間に出来た彼女自身の赤ちゃんである恒吉(つねきち)と、吉法師の二人だ。


ところが彼女とて、二人が飲むのに充分な量の母乳が出るわけでは無かった。

恒吉に与えるだけなら十分に量は足りていたが、そこへさらに3歳の吉法師も飲むとなると、さすがに量が不足する。


母乳の量にも限界がある。

アラブの油田のように無尽蔵に出てくる(わけ)ではないのだ。


織田信秀の嫡男(ちゃくなん)である吉法師が大切なのは重々承知しているが、やはり預かった子より実の子の方が可愛いのは人情であろう。


ところでこの養徳院であるが、もちろん本名ではなく、これは院号だ。

前に書いた通り、のちに彼女は夫を亡くして出家し、養徳院と名乗ったのだ。


実はこの人は、池田恒興(いけだつねおき)の母なのである。

そう、話に出てきた恒吉(つねきち)は後に池田恒興となるのだ。


そうは言っても、池田恒興がどういう人物かを知っている人は、一般的には少数派であろう。


この人がどういう人物かというのは、一言では説明が難しい。

ざっくり言うと、織田信長に仕えて武功を挙げ、その後は豊臣秀吉に仕えた人である。

……って、そんな人は何人もいるんだが。(笑)


芸能人で言えば、峰竜太のイメージだろうか。

何となく大物っぽいけど、どこら辺が大物なのかよく分かんない、みたいな。

あ、もちろんいい意味で。


一応、池田恒興は次回も登場する予定なので、経歴についてはその時に軽く触れてみたい。


ちなみに、池田恒興の幼名はWikipediaから見つけることができなかったので、適当に恒吉(つねきち)としておいた。

つまり恒吉というのは、ここだけのデタラメな幼名である。


吉法師が母乳に米の研ぎ汁を混ぜたものを飲んでいたというのも、もちろんデタラメだ。

(わけ)あって、この作品ではそのような設定にした、ということである。


ではなぜそういう設定にしたのか。

それは、次回のお楽しみということで。


いや、大して楽しくもないか。

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