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雑記(1)

「どぶろく」とは、(にご)り酒の一種である。

文字通り白く濁った酒で、当時の技術では濁った酒しか作れなかったのだ。


現代では、日本酒といえば清酒を指している。

こちらは水のように透き通った酒だ。

見た目だけなら水と区別がつかない。


僕は小さい頃、父親がコップに()いでいた日本酒を水と間違えて飲んだ事がある。

もちろん、(にお)いを()げばすぐに酒と分かるのだが、あの時は食事中に(のど)が詰まり、(あわ)てて水で流し込もうとしたらそれが日本酒だったのだ。


人間、慌てるとロクな事が無い。

それ以来、今に至るまで僕は酒が美味(うま)いと思った事はただの一度も無い。

子供向けに甘酒なんてのもあるが、これすらクソ不味(まず)く感じる。


あんな米が腐った汁のどこが美味いのか。

酒が好きなヤツは、どうせ味覚も腐ってんだろ、と僕はタカを(くく)っている。

下戸(げこ)(ひが)みである。


おまけに酒呑みは、飲酒運転した挙げ句、人を()き殺したりする。

しかも、酩酊(めいてい)状態で責任能力が無かったという理由で裁判で無罪になったりもする。

()っぱらい天国とはこのことだ。


……と思っていたら、さすがに単純な酩酊では無罪になる事はないらしい。

当然と言えば当然である。

やっていることは無差別殺人と同等なのだから、無罪であっていいはずが無い。

ただしレアケースとして精神疾患等との合わせ技で心神喪失状態だったと認定されれば、責任能力は問われず無罪にもなる事もあるらしい。


でもまぁ、たとえ人を殺しても責任能力が無ければ罪に問われないなんて、そんなバカな話が(まか)り通ってしまうのが裁判という名の茶番である。


責任能力が無ければ無罪。

責任能力が有れば死刑。

裁判ではこんな両極端を争っているケースが散見されるが、これが僕には不思議でならない。


例えば、死刑にするか無期懲役にするかを裁判で争っているなら分かる。

あるいは、懲役を2年にするか3年にするかで争っているなら分かる。

ここら辺は微妙なところで、裁判官のさじ加減で揺れ動くのはやむを得ないと言えよう。


だが、無罪と死刑ではあまりにも両極端ではないか。

一審では死刑、二審では無罪なんて、人の命を(もてあそ)んでいるとしか思えない。

いったい人の命を何だと思っているのか。


責任能力なんて言い出すから、迷宮に入り込むのである。

誰かに薬を盛られたとか強制させられたとかじゃなければ、結果的に人が死んでいるのなら最低でも懲役10年くらいから話を始めないと、死んだ人が報われない。


とくに、飲酒運転したヤツなんかは即時死刑確定、即日死刑執行で何の問題も無い。

死にたくなければ飲酒運転をしなきゃいいだけの事だ。


「ちょっとくらい大丈夫だろう」という気の緩みが飲酒運転に繋がっているのだから、飲酒運転を厳罰にすれば事態は大幅に改善するはずである。

それでも飲酒運転をするのなら、もう死んでもらって結構だ。


ちなみに僕はビールも大して美味(うま)いと思わない。


いつだったかテレビを見ていたら、何かのビールのCMで「躍動感あるうまさ」などと言っていた。

ちょっと何を言ってるのか分からない。

もしかして、洒落(シャレ)で麦の「ホップ」から、ステップ、ジャンプと連想したのだろうか。

まさかピョンピョン飛び跳ねながら飲んでいる(わけ)でもあるまい。


実際のところ、僕は飲み物としては昔からコーラが一番美味(おい)しいと感じている。

コーラしか勝たん。

勝たんしかコーラ。

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